2024年2月6日 1時37分
ダウ平均は大幅反落 ISM指数がインフレ低下期待に程遠い内容=米国株序盤
NY株式5日(NY時間11:26)(日本時間01:26)
ダウ平均 38265.36(-389.06 -1.01%)
ナスダック 15517.38(-111.57 -0.73%)
CME日経平均先物 36220(大証終比:-160 -0.44%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落。下げ幅は一時400ドルを超える場面も見られた。この日の1月調査分のISM非製造業景気指数がインフレ低下期待に程遠い内容となったことで、米株式市場は戻り売りが強まっている。
先週末は強い米雇用統計の発表で、これまで米株式市場を支えてきた早期利下げ期待が後退したものの、大手IT株の好決算などを受けてIT・ハイテク株主導で買いが優勢となり、指数も上昇して終えていた。しかし、市場では改めて長期に渡る高金利が意識されているようだ。
短期金融市場では、3月FOMCは85%程度の確率で据え置きが予想されており、5月までの利下げ確率も65%程度まで低下している。米雇用統計前までは90%超まで利下げを織り込む場面もあった。
日曜日にCBSテレビがパウエルFRB議長のインタビューを伝えていたが、議長はFOMC後の会見の通りに3月利下げ期待を明確に否定。また、利下げにはもっと証拠が必要との認識を示していた。また、米国がイラクとシリアで空爆を開始したことも市場は不安視している。サリバン国家安全保障顧問は日曜日に、米国はイランを支持するグループに対して追加攻撃を行う予定だと語っていた。
今週は主要な経済指標の発表はさほどないが、主要企業の決算は続く。本日は取引開始前にキャタピラー<CAT>とマクドナルド<MCD>が決算を発表。
キャタピラー<CAT>は1株利益が予想を上回り、株価は上昇。エネルギー・輸送事業の売上増により、世界的な景気減速への懸念を払拭した。また、ディーラーの在庫が減少。これは生産よりも多くの機械を顧客が購入し始めていることを示す。第4四半期のディーラー在庫は前四半期から約9億ドル減少した。
マクドナルド<MCD>は下落。既存店売上高が予想を下回った。米国が予想を下回ったほか、中東紛争の影響で海外が不調だった。中東地域は同社の売上の約10%を占める。
ボーイング<BA>が下落。日曜日に未納の737MAX、約50機について一部手直しを行う必要があると伝わった。737MAX型機の胴体に開けられた穴にミスを発見したという。
本日はいくつか人員削減計画が発表になっていた。化粧品のエスティローダー<EL>が最大3000人の人員削減計画を明らかにし、約6万2000人いる従業員の3-5%を削減する。一方、スナップ<SNAP>が世界で約10%の人員を削減する計画を発表した。エスティローダーの株価は大幅高の半面、スナップは下落。
キャタピラー<CAT> 319.24(+4.15 +1.32%)
マクドナルド<MCD> 286.69(-10.36 -3.49%)
ボーイング<BA> 205.95(-3.43 -1.64%)
エスティローダー<EL> 151.90(+17.78 +13.26%)
スナップ<SNAP> 16.36(-0.70 -4.08%)
アップル<AAPL> 187.31(+1.46 +0.79%)
マイクロソフト<MSFT> 404.15(-7.07 -1.72%)
アマゾン<AMZN> 168.52(-3.29 -1.91%)
アルファベットC<GOOG> 144.78(+1.24 +0.86%)
テスラ<TSLA> 177.14(-10.77 -5.73%)
メタ・プラットフォームズ<META> 461.03(-13.96 -2.94%)
AMD<AMD> 173.16(-4.50 -2.53%)
エヌビディア<NVDA> 681.32(+19.72 +2.98%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38265.36(-389.06 -1.01%)
ナスダック 15517.38(-111.57 -0.73%)
CME日経平均先物 36220(大証終比:-160 -0.44%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落。下げ幅は一時400ドルを超える場面も見られた。この日の1月調査分のISM非製造業景気指数がインフレ低下期待に程遠い内容となったことで、米株式市場は戻り売りが強まっている。
先週末は強い米雇用統計の発表で、これまで米株式市場を支えてきた早期利下げ期待が後退したものの、大手IT株の好決算などを受けてIT・ハイテク株主導で買いが優勢となり、指数も上昇して終えていた。しかし、市場では改めて長期に渡る高金利が意識されているようだ。
短期金融市場では、3月FOMCは85%程度の確率で据え置きが予想されており、5月までの利下げ確率も65%程度まで低下している。米雇用統計前までは90%超まで利下げを織り込む場面もあった。
日曜日にCBSテレビがパウエルFRB議長のインタビューを伝えていたが、議長はFOMC後の会見の通りに3月利下げ期待を明確に否定。また、利下げにはもっと証拠が必要との認識を示していた。また、米国がイラクとシリアで空爆を開始したことも市場は不安視している。サリバン国家安全保障顧問は日曜日に、米国はイランを支持するグループに対して追加攻撃を行う予定だと語っていた。
今週は主要な経済指標の発表はさほどないが、主要企業の決算は続く。本日は取引開始前にキャタピラー<CAT>とマクドナルド<MCD>が決算を発表。
キャタピラー<CAT>は1株利益が予想を上回り、株価は上昇。エネルギー・輸送事業の売上増により、世界的な景気減速への懸念を払拭した。また、ディーラーの在庫が減少。これは生産よりも多くの機械を顧客が購入し始めていることを示す。第4四半期のディーラー在庫は前四半期から約9億ドル減少した。
マクドナルド<MCD>は下落。既存店売上高が予想を下回った。米国が予想を下回ったほか、中東紛争の影響で海外が不調だった。中東地域は同社の売上の約10%を占める。
ボーイング<BA>が下落。日曜日に未納の737MAX、約50機について一部手直しを行う必要があると伝わった。737MAX型機の胴体に開けられた穴にミスを発見したという。
本日はいくつか人員削減計画が発表になっていた。化粧品のエスティローダー<EL>が最大3000人の人員削減計画を明らかにし、約6万2000人いる従業員の3-5%を削減する。一方、スナップ<SNAP>が世界で約10%の人員を削減する計画を発表した。エスティローダーの株価は大幅高の半面、スナップは下落。
キャタピラー<CAT> 319.24(+4.15 +1.32%)
マクドナルド<MCD> 286.69(-10.36 -3.49%)
ボーイング<BA> 205.95(-3.43 -1.64%)
エスティローダー<EL> 151.90(+17.78 +13.26%)
スナップ<SNAP> 16.36(-0.70 -4.08%)
アップル<AAPL> 187.31(+1.46 +0.79%)
マイクロソフト<MSFT> 404.15(-7.07 -1.72%)
アマゾン<AMZN> 168.52(-3.29 -1.91%)
アルファベットC<GOOG> 144.78(+1.24 +0.86%)
テスラ<TSLA> 177.14(-10.77 -5.73%)
メタ・プラットフォームズ<META> 461.03(-13.96 -2.94%)
AMD<AMD> 173.16(-4.50 -2.53%)
エヌビディア<NVDA> 681.32(+19.72 +2.98%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美