2023年12月1日 7時58分
株価指数先物【寄り前】 +1σ突破ならロングが強まる展開へ
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 33540 +40 (+0.11%)
TOPIX先物 2383.5 +7.5 (+0.31%)
シカゴ日経平均先物 33540 +40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
30日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。NYダウは520ドル高で8月1日以来の年初来高値を更新し、2022年1月以来の高値となった。米金融当局がインフレ指標として重視する10月の個人消費支出(PCE)は、前月比0.2%増と前月(0.7%増)から伸びが縮小した。インフレの鈍化を示すとして、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了したとの見方を後押しする格好となった。
また、29日夕に予想を上回る四半期決算を発表したセールスフォース<CRM>が9%超の上昇となり、NYダウを押し上げた。一方で、11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったほか、米長期金利が上昇したことからハイテク株の一角が売られ、ナスダックは下落した。S&P500業種別指数はヘルスケア機器・サービス、保険、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、自動車・同部品、半導体・同製造装置、メディアが下落。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比40円高の3万3540円だった。日経225先物(12月限)は日中比変わらずの3万3500円で始まり、3万3370円まで軟化した後はリバウンド基調が強まり、米国市場の取引開始後には一時3万3590円まで買われた。買い一巡後は3万3410円まで軟化する場面も見られたが、終盤にかけて買い戻されており、3万3540円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。ただし、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>など半導体株が売られたことから、日経平均型の重荷となる可能性がありそうだ。12月1日にはパウエルFRB議長の発言機会があるため、発言内容を受けた米国市場の反応を見極めたいとした手控えムードが強まりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションで一時3万3590円まで買われたが、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σに上値を抑えられる格好だった。3万3500円水準での底固めを意識しつつも、+1σでの攻防が続くようだと、積極的なロングは限られそうである。ただし、来週には12月の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、+1σ水準をクリアしてくるようだと、ヘッジ対応のロングに向かわせる展開が考えられる。
そのため、オプション権利行使価格の3万3500円を中心とした上下の権利行使価格3万3375円から3万3625円での狭いレンジを想定しつつ、+1σを上回っての推移をみせてくる局面においては、11月20日に付けた3万3870円を意識したスタンスに向かわせよう。
VIX指数は12.92(前日は12.98)に低下した。ボトム圏での推移ながら、NYダウの大幅高の割にはそれほど低下しておらず、手掛けづらいところではある。ただし、方向性としては下向きのトレンドを継続していることから、ショートは仕掛けづらいだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。14.05倍で推移する200日移動平均線を上回っての推移となり、一時14.12倍と15日に付けた直近高値の14.13倍に接近する場面も見られた。本日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が重荷となる可能性があるため、ややTOPIX型優位となりそうだ。ただし、200日線を挟んだ狭いレンジからの上放れが意識されるなか、200日線を下回る局面においては、NTロングでのスプレッド狙いのスタンスとしておきたい。
株探ニュース
日経225先物 33540 +40 (+0.11%)
TOPIX先物 2383.5 +7.5 (+0.31%)
シカゴ日経平均先物 33540 +40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
30日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。NYダウは520ドル高で8月1日以来の年初来高値を更新し、2022年1月以来の高値となった。米金融当局がインフレ指標として重視する10月の個人消費支出(PCE)は、前月比0.2%増と前月(0.7%増)から伸びが縮小した。インフレの鈍化を示すとして、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了したとの見方を後押しする格好となった。
また、29日夕に予想を上回る四半期決算を発表したセールスフォース<CRM>が9%超の上昇となり、NYダウを押し上げた。一方で、11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったほか、米長期金利が上昇したことからハイテク株の一角が売られ、ナスダックは下落した。S&P500業種別指数はヘルスケア機器・サービス、保険、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、自動車・同部品、半導体・同製造装置、メディアが下落。
シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比40円高の3万3540円だった。日経225先物(12月限)は日中比変わらずの3万3500円で始まり、3万3370円まで軟化した後はリバウンド基調が強まり、米国市場の取引開始後には一時3万3590円まで買われた。買い一巡後は3万3410円まで軟化する場面も見られたが、終盤にかけて買い戻されており、3万3540円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。ただし、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>など半導体株が売られたことから、日経平均型の重荷となる可能性がありそうだ。12月1日にはパウエルFRB議長の発言機会があるため、発言内容を受けた米国市場の反応を見極めたいとした手控えムードが強まりそうだ。
また、日経225先物はナイトセッションで一時3万3590円まで買われたが、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σに上値を抑えられる格好だった。3万3500円水準での底固めを意識しつつも、+1σでの攻防が続くようだと、積極的なロングは限られそうである。ただし、来週には12月の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、+1σ水準をクリアしてくるようだと、ヘッジ対応のロングに向かわせる展開が考えられる。
そのため、オプション権利行使価格の3万3500円を中心とした上下の権利行使価格3万3375円から3万3625円での狭いレンジを想定しつつ、+1σを上回っての推移をみせてくる局面においては、11月20日に付けた3万3870円を意識したスタンスに向かわせよう。
VIX指数は12.92(前日は12.98)に低下した。ボトム圏での推移ながら、NYダウの大幅高の割にはそれほど低下しておらず、手掛けづらいところではある。ただし、方向性としては下向きのトレンドを継続していることから、ショートは仕掛けづらいだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。14.05倍で推移する200日移動平均線を上回っての推移となり、一時14.12倍と15日に付けた直近高値の14.13倍に接近する場面も見られた。本日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が重荷となる可能性があるため、ややTOPIX型優位となりそうだ。ただし、200日線を挟んだ狭いレンジからの上放れが意識されるなか、200日線を下回る局面においては、NTロングでのスプレッド狙いのスタンスとしておきたい。
株探ニュース