（NY時間10:22）（日本時間23:22）
クラウドストライク<CRWD>　465.47（-23.29　-4.77%）

　サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が下落。前日引け後に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を上回った。年ベース経常収益（ＡＲＲ）は予想範囲内。

　ただ、株価はネガティブな反応。全体的に物足りない内容となったようだ。障害発生後に導入されたカスタマー・コミットメント・パッケージ（ＣＣＰ）に関連するプログラムが影響し、サブスクの売上高が予想に届かなかったことや、第２四半期の売上高見通しが予想を下回り、通期の売上高見通しも据え置かれたこともネガティブな受け止めとなっている。

　今回の決算を受けてアナリストの「中立」への投資判断引き下げも伝わっている。株価がすでに割高であることに加えて、一時的な事象が繰り返し発生している点から、株価に大幅な上昇余地を見るのは難しい」と述べている。また、いくつかの長引く未解決の問題に対する投資家の不満が高まっている点にも言及した。

　なお、同社は最大１０億ドルの自社株買いプログラムを発表した。

（２－４月・第１四半期）
・１株利益（調整後）：0.73ドル（予想：0.66ドル）
・売上高：11.0億ドル　20％増（予想：11.0億ドル）
　　サブスク：10.5億ドル（予想：10.6億ドル）
　　プロフェッショナルサービス：5270万ドル（予想：5030万ドル）
・年ベース経常収益（ARR）：44.4億ドル（予想：44.2億ドル）
　　新規ARR：1.94億ドル（予想：1.75億ドル）
・営業利益（調整後）：2.01億ドル（予想：1.79億ドル）
・FCF：2.79億ドル　13％減（予想：2.58億ドル）

（５－７月・第２四半期見通し）
・１株利益（調整後）：0.82～0.84ドル（予想：0.82ドル）
・売上高：11.4～11.5億ドル（予想：11.6億ドル）
・営業利益（調整後）：2.27～2.33億ドル（予想：2.27億ドル）

（２６年度通期見通し）
・１株利益（調整後）：3.44～3.56ドル（従来：3.33～3.45ドル）（予想：3.44ドル）
・売上高：47.4～48.1億ドルを維持（予想：47.9億ドル）
・営業利益（調整後）：8.79～9.10億ドル（従来：9.44～9.85億ドル）（予想：9.76億ドル）

【企業概要】
　米国内外の企業向けに、エンドポイント保護のためのクラウドセキュリティ・ソリューションをSaaSサブスクリプションベースで提供する。次世代ウイルス対策・EDR・デバイス制御モジュールに、機械学習と高度な動作技術を組み合わせ、マルウェア等の攻撃から保護する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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