2025年5月30日 7時49分
株価指数先物【寄り前】 前日急伸の反動も押し目待ち狙いのロング対応
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 37900 -510 (-1.32%)
TOPIX先物 2778.5 -29.5 (-1.05%)
シカゴ日経平均先物 37915 -495
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
29日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日の取引終了後に良好な四半期決算を発表したエヌビディア<NVDA>が買われ、相場を支える形になった。トランプ米大統領の関税措置を巡り、米国際貿易裁判所が違法の判断を下したことで、米関税引き上げへの警戒感が和らいだとの見方もあった。ただし、米政権側は直ちに控訴しており、輸入関税が維持されるかどうかを巡る争いは長期化するとの見方など不透明感は根強く、上値の重さが意識された。
S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、医薬品・バイオテクノロジー、不動産が上昇した一方で、運輸、テクノロジー・ハード・機器、メディアが下げた。NYダウ構成銘柄では、エヌビディア、ボーイング<BA>、アムジェン<AMGN>、シェブロン<CVX>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が買われた。半面、セールスフォース<CRM>、IBM<IBM>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、ナイキ<NKE>が軟調。
シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比495円安の3万7915円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万8370円で始まった。直後につけた3万8390円を高値にショート優勢の流れが強まり、米国市場の取引開始時には3万8000円を割り込んで3万7720円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は膠着感が強まり、終盤にかけては3万7720円~3万7960円辺りでの保ち合いが続き、3万7900円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになろう。エヌビディアは3%超の上昇となったが、前日の時間外取引で一時5%を超える上昇をみせていたこともあり、利食いに向かわせやすいだろう。昨日は米裁判所がトランプ関税の一部差し止めを命じたことがアルゴ発動につながり、日経225先物は700円を超える上昇となったが、米連邦巡回控訴裁判所が29日午後に米国際貿易裁判所の差し止め命令を一時停止する判断を下したと報じられており、前日の上昇に対する反動安が意識されやすい。
まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうである。ナイトセッションで一時3万7720円まで売られており、再びボリンジャーバンドの+1σ(3万8030円)を下回った。200日移動平均線(3万7510円)が支持線として意識されるため、同線に接近する局面では押し目待ち狙いのロングが入りやすい。+1σ水準での攻防になりそうであるが、同バンドと200日線とのレンジ内においては、ロングでの対応を意識しておきたい。
週足では26週線が3万7620円、52週線は3万7840円辺りに位置しており、終値で両線を上回ってくるかが注目される。クリアしてくるようだと、週足ベースにおいても来週以降は+1σ(3万7780円)と+2σ(3万9190円)とのレンジに移行する可能性が高まる。一方で、抵抗線として意識されるようだと、26週・52週線水準での戻り待ち狙いのショートが強まるだろう。
そのため、オプション権利行使価格の3万8000円を中心とした上下の権利行使価格となる3万7500円から3万8500円でのレンジを想定する。
29日の米VIX指数は19.18(28日は19.31)に低下した。一時20.20まで上昇する場面もみられたが、その後は200日線(19.57)が抵抗線として機能する形となり、判断の分かれ目となる20.00を下回っての値動きだった。
昨日のNT倍率は先物中心限月で13.67倍(28日は13.60倍)に上昇した。足もとで上値を抑えられていた25日線(13.64倍)を上回ってきたことで、NTショートを巻き戻す動きが入りやすくなったとみられる。本日は前日の上昇に対するリバランスが入りやすく、25日線をキープできるかが注目される。
株探ニュース
日経225先物 37900 -510 (-1.32%)
TOPIX先物 2778.5 -29.5 (-1.05%)
シカゴ日経平均先物 37915 -495
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
29日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。前日の取引終了後に良好な四半期決算を発表したエヌビディア<NVDA>が買われ、相場を支える形になった。トランプ米大統領の関税措置を巡り、米国際貿易裁判所が違法の判断を下したことで、米関税引き上げへの警戒感が和らいだとの見方もあった。ただし、米政権側は直ちに控訴しており、輸入関税が維持されるかどうかを巡る争いは長期化するとの見方など不透明感は根強く、上値の重さが意識された。
S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、医薬品・バイオテクノロジー、不動産が上昇した一方で、運輸、テクノロジー・ハード・機器、メディアが下げた。NYダウ構成銘柄では、エヌビディア、ボーイング<BA>、アムジェン<AMGN>、シェブロン<CVX>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が買われた。半面、セールスフォース<CRM>、IBM<IBM>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、ナイキ<NKE>が軟調。
シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比495円安の3万7915円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万8370円で始まった。直後につけた3万8390円を高値にショート優勢の流れが強まり、米国市場の取引開始時には3万8000円を割り込んで3万7720円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は膠着感が強まり、終盤にかけては3万7720円~3万7960円辺りでの保ち合いが続き、3万7900円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになろう。エヌビディアは3%超の上昇となったが、前日の時間外取引で一時5%を超える上昇をみせていたこともあり、利食いに向かわせやすいだろう。昨日は米裁判所がトランプ関税の一部差し止めを命じたことがアルゴ発動につながり、日経225先物は700円を超える上昇となったが、米連邦巡回控訴裁判所が29日午後に米国際貿易裁判所の差し止め命令を一時停止する判断を下したと報じられており、前日の上昇に対する反動安が意識されやすい。
まずは売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうである。ナイトセッションで一時3万7720円まで売られており、再びボリンジャーバンドの+1σ(3万8030円)を下回った。200日移動平均線(3万7510円)が支持線として意識されるため、同線に接近する局面では押し目待ち狙いのロングが入りやすい。+1σ水準での攻防になりそうであるが、同バンドと200日線とのレンジ内においては、ロングでの対応を意識しておきたい。
週足では26週線が3万7620円、52週線は3万7840円辺りに位置しており、終値で両線を上回ってくるかが注目される。クリアしてくるようだと、週足ベースにおいても来週以降は+1σ(3万7780円)と+2σ(3万9190円)とのレンジに移行する可能性が高まる。一方で、抵抗線として意識されるようだと、26週・52週線水準での戻り待ち狙いのショートが強まるだろう。
そのため、オプション権利行使価格の3万8000円を中心とした上下の権利行使価格となる3万7500円から3万8500円でのレンジを想定する。
29日の米VIX指数は19.18(28日は19.31)に低下した。一時20.20まで上昇する場面もみられたが、その後は200日線(19.57)が抵抗線として機能する形となり、判断の分かれ目となる20.00を下回っての値動きだった。
昨日のNT倍率は先物中心限月で13.67倍(28日は13.60倍)に上昇した。足もとで上値を抑えられていた25日線(13.64倍)を上回ってきたことで、NTショートを巻き戻す動きが入りやすくなったとみられる。本日は前日の上昇に対するリバランスが入りやすく、25日線をキープできるかが注目される。
株探ニュース