２８日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比２４４．９５ドル安の４万２０９８．７０ドルと反落した。トランプ米政権の対中半導体規制強化に関する報道が投資家心理を冷やした。５月開催分の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事録が公表され、利下げに慎重な中央銀行の姿勢が示されたが、市場では想定通りとの受け止めが多い。エヌビディア<NVDA>は同日引け後に決算を発表。時間外取引で同社株は上昇している。

　日中取引ではメルク<MRK>やナイキ<NKE>、シェブロン<CVX>が冴えない展開。ブーズ・アレン・ハミルトン・ホールディング<BAH>が株価水準を切り下げた。半面、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が堅調に推移。ボックス<BOX>が買われ、ベイル・リゾーツ<MTN>やアバクロンビー＆フィッチ<ANF>、ジョビー・アビエーション<JOBY>が急伸した。

　ナスダック総合株価指数は９８．２３ポイント安の１万９１００．９３と反落した。アマゾン・ドット・コム<AMZN>やテスラ<TSLA>が安く、マイクロソフト<MSFT>やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が軟調。オクタ<OKTA>とテンパスＡＩ<TEM>が大幅安となった。一方、アップル<AAPL>とメタ・プラットフォームズ<META>が小高く、ブロードコム<AVGO>やマーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>が値を上げ、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>が高い。

出所：MINKABU PRESS