（NY時間10:29）（日本時間23:29）
チポトレ・メキシカン<CMG>　49.33（+0.57　+1.16%）

　ブリトーなどメキシコ料理のファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が前日引け後に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、既存店売上高が予想外の減収となったほか、売上高も予想を下回った。通期の既存店売上高の見通しも下方修正している。既存店売上高の減収は２０２０年第２四半期以来。

　今回の決算は、経済の不確実性が顧客のブリトー購入を抑制していることを示唆している。取引件数の減少が売上減の主な要因で、顧客を引き付けることに成功していた同社の最近の傾向とは逆。

　同社は声明で「消費者は関税問題などに懸念を抱き、節約志向が強まっていることが明らかになった。これは、雇用市場など一部の経済指標が依然堅調であるにもかかわらずだ」と述べている。ライマーＣＦＯはインタビューで「今回の取引数の減少は、所得層や地域を問わず広範に及んだ」と指摘している。

　株価は時間外で下落していたものの、通常取引に入ると買いが先行している。

（１－３月・第１四半期）
・既存店売上高：0.4％減（予想：1.7％増）
・１株利益（調整後）：0.29ドル（予想：0.28ドル）
・売上高：28.8億ドル（予想：29.4億ドル）
・営業利益率：16.7％（予想：16.4％）
・新規レストラン数：57店（予想：58.32店）
・レストラン平均売上高：319万ドル（予想：317万ドル）

（通期見通し）
・既存店売上高：1桁台前半の伸び（従来：1桁台前半～半ばの伸び）
・新規出店数：315～345店（予想：337店）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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