（NY時間12:01）（日本時間02:01）
アバクロンビー＆フィッチ<ANF>　86.85（+21.24　+32.37%）

　アパレル販売のアバクロンビー＆フィッチ<ANF>が大幅高。取引開始前に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、既存店売上高は予想を下回ったものの、１株利益が予想を大きく上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正している。

　ホリスター事業の勢いが継続。ホリスターの売上高は１６％増となり、新学期需要の強さが寄与したとしている。ホロウィッツＣＥＯがアバクロンビーブランドでは年齢層の高い顧客層を取り込みつつ、ホリスターでは若年層を狙う戦略を進める中、同社が近年の勢いを維持していることを示している。

　アナリストは「ホリスター事業の強さがカギとなっており、アバクロンビー（ＡＮＦ）の売上は圧力がかかりつつも改善している」と指摘。さらに、ＡＮＦ部門は２０２６年に向けてモール小売の中でも比較する上で前年ハードルが非常に易しいため、成長と利益の両面で今後の追い風となり、バリュエーションも過度には高くない」と述べている。

（８－１０月・第３四半期）
・既存店売上高：3.0％増（予想：3.4％増）
　　アバクロンビー：7.0％減（予想：5.4％減）
　　ホリスター：15.0％増（予想：11.0％増）
・１株利益（調整後）：2.36ドル（予想：2.15ドル）
・売上高：12.9億ドル（予想：12.8億ドル）
　　アバクロンビー：6.17億ドル（予想：6.30億ドル）
　　ホリスター：6.73億ドル（予想：6.44億ドル）
　　米州：10.6億ドル（予想：10.5億ドル）
・営業利益（調整後）：1.55億ドル（予想：1.49億ドル）

（１１－１月・第４四半期見通し）
・１株利益：3.40～3.70ドル（予想：3.64ドル）
・売上高：4～6％増
・営業利益率：14％

（２６年度通期見通し）
・売上高：6～7％増（従来：5～7％増）
・１株利益：10.20～10.50ドル（従来：10.00～10.50ドル）（予想：10.03ドル）
・営業利益率：13～13.5％を維持

【企業概要】
　米国内及び世界で、自社の販売店・オンラインサイト・アウトレット店舗・フランチャイズ店舗等を通して、流行に敏感な世代向けにアパレル製品を販売する。紳士・婦人・子供服のほか、バッグ等のアクセサリーやフレグランス等を取り扱う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース