（NY時間10:59）（日本時間23:59）
ＪＰモルガン<JPM>　299.05（+1.20　+0.40%）
フィフス・サード<FITB>　45.38（-0.05　-0.10%）

　ＪＰモルガン<JPM>とフィフス・サード<FITB>、バークレイズを含む金融機関は、信用力の低い個人向けサブプライムの自動車ローン会社トリコロール向け融資に絡み、合計で数億ドルの損失の可能性に備えている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。

　フィフス・サードは９日の米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出書類で、商業ローンの借り手の不正疑惑が発覚したことを受け、最大２億ドルの減損を計上する見通しを明らかにした。同銀は借り手を特定せず、法執行当局と協議中と説明した。

　関係者によると、トリコロールが自動車ローンを融資するに当たり、上記３行がウェアハウス・ファシリティーと呼ばれる与信枠を設定し、トリコロールに資金提供していたという。また、金融機関は与信枠の担保が二重に設定されていなかったかを調べているとも述べた。

　トリコロールのオートローン債権を束ねた資産担保証券（ＡＢＳ）は投資家に販売されている。
　
MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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