（NY時間09:39）（日本時間23:39）
ケイデンス・デザイン<CDNS>　277.61（-22.82　-7.60%）

　半導体の開発向けソフトウェアを手掛けるケイデンス・デザイン・システムズ<CDNS>が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスを嫌気しており、第１四半期、通期とも１株利益の見通しが予想を下回ったほか、通期の売上高見通しも予想を下回る内容だった。

　ただ、アナリストからはポジティブな見方も出ている。「第４四半期の受注残が６８億ドルと好調で、前期比１２億ドル増加している。これはわれわれの予想を大幅に上回っている。２０２５年のガイダンスは予想を下回っているが、大幅な受注残の増加を考慮すると、保守的な見方をしている可能性が高い」との見解を示していた。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株利益（調整後）：1.88ドル（予想：1.83ドル）
・売上高：13.6億ドル（27％増）（予想：13.5億ドル）
　　・製品・保守：12.4億ドル（予想：12.4億ドル）
　　・サービス収益：11.67億ドル（予想：10.95億ドル）
・営業利益率（調整後）：46％（予想：45.9％）

（１－３月・第１四半期見通し）
・１株利益（調整後）：1.46～1.52ドル（予想：1.56ドル）
・売上高：12.3～12.5億ドル（予想：12.4億ドル）
・営業利益率（調整後）：40～41％（予想：43％）

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：6.65～6.75ドル（予想：6.82ドル）
・売上高：51.4～52.2億ドル（予想：52.4億ドル）
・営業利益率（調整後）：43.3～44.3％（予想：43.9％）

【企業概要】
　米国内外の半導体メーカー・電子機器メーカー等向けに、集積回路(IC)設計やシステム開発に使用されるソフトウェア・ハードウェアの開発・販売を行う。製品は、スマートフォン・ノートパソコン・自動車や自律走行システム・AIシステム等の開発に適応される。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース