2024年2月24日 6時32分
ダウ平均は最高値更新の一方、IT・ハイテク株に戻り売り 前日のムードから一息つく=米国株概況
NY株式23日(NY時間16:21)(日本時間06:21)
ダウ平均 39131.53(+62.42 +0.16%)
S&P500 5088.80(+1.77 +0.03%)
ナスダック 15996.82(-44.80 -0.28%)
CME日経平均先物 39440(大証終比:+320 +0.81%)
きょうの米株式市場でダウ平均は最高値更新を継続した一方、買いを先導していたIT・ハイテク株は動きが一服し、ナスダックは反落した。本日の市場は、前日のエヌビディア<NVDA>の好決算を受けてのムードから一息ついていたようだ。ただ、エヌビディアは一時下げに転じたものの、小幅に続伸して通常取引を終えた。
米国のみならず欧州、日本の株価指数まで史上最高値を更新した後、投資家は先行きを見極めようとしているのかもしれない。前日はIT・ハイテク株のみならず、他のセクターも上昇していたが、米経済指標が依然好調を維持している一方、FRBの早期利下げ期待は後退する中で、IT・ハイテク株の上昇が、他のセクターにも本格的に波及するかどうかを投資家は確認したがっているとの声も聞かれた。株価指数は時価総額が巨大に膨れ上がったIT・ハイテク株の値動きを主に反映している。
「IT・ハイテク株の上昇スピードは投資家に、ポートフォリオのリバランスを実施すべきかを迷わせている。ポートフォリオのバランスを見直すことにメリットはあるが、大型のIT・ハイテク株への戦略的エクスポージャーを維持することが得策と考える」といったコメントも一部から出ていた。
エヌビディアの決算を受けて、市場はAIへの期待をこれまで以上に高めているが、冷静な見方も出ている。前日にクックFRB理事が前日に講演を行っていたが、「AIが生産性に影響を与えるには時間がかかる。汎用技術の発明からイノベーションを経て生産性が向上するまでの道のりは長く、そして不均一であることを歴史は証明している。生成AIの採用が急速に進んでいるが、技術の恩恵をフルに享受するには、補完的な投資だけでなく、企業構造、経営慣行、労働者訓練の変更が必要だ」と述べていた。
決済サービスのブロック<SQ>が大幅高。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、EBITDAは予想を上回った。キャッシュアプリが37%伸び予想も上回った。ガイダンスも公表し、EBITDA、営業利益とも上方修正している。
オンライン旅行のブッキング<BKNG>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、イスラエルでの紛争がホリデーシーズン中の宿泊予約の減少につながり、好調だった第4四半期決算に水を差した。
小型宇宙船や月面アクセスサービスを手掛けるインテュイティブ・マシーンズ<LUNR>が上昇。無人着陸船「オデュッセウス」が月面着陸に成功した。
オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け大幅高。EBITDAが予想を上回った。また、第1四半期のEBITDA見通しが1億ドルを大幅に超えると見込んでいる。
メディア大手のワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD>が決算を受け下落。1株損益の赤字が予想以上に膨らんだほか、EBITDA、売上高も予想を下回った。リニアTVネットワークの長期的な低迷により広告収入が12%減少した。
電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が本日も大幅安。前日は決算を受けて売りが強まっていたが、本日はアナリストが目標株価を従来の24ドルから8ドルに引き下げた。前日終値よりも30%低い水準。
自動車や自転車などの部品を手掛けるフォックス・ファクトリー<FOXF>が決算を受け大幅安。自転車関連ブランドのスペシャリティ・スポーツ・グループ(SSG)の不振が影響した。
インターネットサービスのネクストドア<KIND>が大幅高。取引開始前に、フリアCEOの後任として共同創業者のトリア氏がCEOに復帰すると発表した。
バイオ医薬品のマラバイ・ライフサイエンシズ<MRVI>が決算を受け急伸。通期ガイダンスでは予想を上回る売上高見通しを示した。同社は声明で「第4四半期に実施したコスト削減、および好調な売上により、第4四半期のEBITDAマージンは28%に上昇した」と述べた。
光ファイバーなど電子部品のアプライド・オプトエレクトロニクス<AAOI>が決算を受け大幅安。アナリストからは、マイクロソフトと同社の関係については答えよりも疑問の方が多いようだとの見解が出ていた。
通信のATNインターナショナル<ATNI>が大幅反発。前日は決算を受けて大幅安となっていたが、前日の下げ取り戻した。アナリストが前日の決算後の大幅安は不可解とし、投資判断を「買い」から「強い買い」に引き上げた。
美容外科のエアスカルプト・テクノロジーズ<AIRS>が下落。空売りで知られるファジー・パンダ社が同社を空売り中であることを明らかにした。
アパレルブランドを展開するヘインズブランズ<HBI>が上昇。アクティブウェア・ブランド「Champion」の入札プロセスで複数のオファーがあったと報られたことが材料視されている。
カーバナ<CVNA> 69.23(+16.82 +32.09%)
ブッキング<BKNG> 3505.96(-396.03 -10.15%)
ンテュイティブ・マシーンズ<LUNR> 9.59(+1.31 +15.82%)
ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD> 8.61(-0.95 -9.94%)
リビアン<RIVN> 10.07(-1.38 -12.05%)
ブロック<SQ> 78.92(+10.96 +16.13%)
フォックス・ファクトリー<FOXF> 47.55(-17.43 -26.82%)
ネクストドア<KIND> 2.00(+0.28 +16.28%)
マラバイ<MRVI> 8.36(+3.25 +63.60%)
アプライド・オプト<AAOI> 14.15(-6.20 -30.47%)
ATNインター<ATNI> 36.70(+8.37 +29.54%)
エアスカルプト<AIRS> 5.85(-0.35 -5.65%)
ヘインズブランズ<HBI> 4.81(+0.17 +3.66%)
アップル<AAPL> 182.52(-1.85 -1.00%)
マイクロソフト<MSFT> 410.34(-1.31 -0.32%)
アマゾン<AMZN> 174.99(+0.41 +0.23%)
アルファベットC<GOOG> 145.29(-0.03 -0.02%)
テスラ<TSLA> 191.97(-5.44 -2.76%)
メタ<META> 484.03(-2.10 -0.43%)
AMD<AMD> 176.52(-5.34 -2.94%)
エヌビディア<NVDA> 788.17(+2.79 +0.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 39131.53(+62.42 +0.16%)
S&P500 5088.80(+1.77 +0.03%)
ナスダック 15996.82(-44.80 -0.28%)
CME日経平均先物 39440(大証終比:+320 +0.81%)
きょうの米株式市場でダウ平均は最高値更新を継続した一方、買いを先導していたIT・ハイテク株は動きが一服し、ナスダックは反落した。本日の市場は、前日のエヌビディア<NVDA>の好決算を受けてのムードから一息ついていたようだ。ただ、エヌビディアは一時下げに転じたものの、小幅に続伸して通常取引を終えた。
米国のみならず欧州、日本の株価指数まで史上最高値を更新した後、投資家は先行きを見極めようとしているのかもしれない。前日はIT・ハイテク株のみならず、他のセクターも上昇していたが、米経済指標が依然好調を維持している一方、FRBの早期利下げ期待は後退する中で、IT・ハイテク株の上昇が、他のセクターにも本格的に波及するかどうかを投資家は確認したがっているとの声も聞かれた。株価指数は時価総額が巨大に膨れ上がったIT・ハイテク株の値動きを主に反映している。
「IT・ハイテク株の上昇スピードは投資家に、ポートフォリオのリバランスを実施すべきかを迷わせている。ポートフォリオのバランスを見直すことにメリットはあるが、大型のIT・ハイテク株への戦略的エクスポージャーを維持することが得策と考える」といったコメントも一部から出ていた。
エヌビディアの決算を受けて、市場はAIへの期待をこれまで以上に高めているが、冷静な見方も出ている。前日にクックFRB理事が前日に講演を行っていたが、「AIが生産性に影響を与えるには時間がかかる。汎用技術の発明からイノベーションを経て生産性が向上するまでの道のりは長く、そして不均一であることを歴史は証明している。生成AIの採用が急速に進んでいるが、技術の恩恵をフルに享受するには、補完的な投資だけでなく、企業構造、経営慣行、労働者訓練の変更が必要だ」と述べていた。
決済サービスのブロック<SQ>が大幅高。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、EBITDAは予想を上回った。キャッシュアプリが37%伸び予想も上回った。ガイダンスも公表し、EBITDA、営業利益とも上方修正している。
オンライン旅行のブッキング<BKNG>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、イスラエルでの紛争がホリデーシーズン中の宿泊予約の減少につながり、好調だった第4四半期決算に水を差した。
小型宇宙船や月面アクセスサービスを手掛けるインテュイティブ・マシーンズ<LUNR>が上昇。無人着陸船「オデュッセウス」が月面着陸に成功した。
オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け大幅高。EBITDAが予想を上回った。また、第1四半期のEBITDA見通しが1億ドルを大幅に超えると見込んでいる。
メディア大手のワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD>が決算を受け下落。1株損益の赤字が予想以上に膨らんだほか、EBITDA、売上高も予想を下回った。リニアTVネットワークの長期的な低迷により広告収入が12%減少した。
電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が本日も大幅安。前日は決算を受けて売りが強まっていたが、本日はアナリストが目標株価を従来の24ドルから8ドルに引き下げた。前日終値よりも30%低い水準。
自動車や自転車などの部品を手掛けるフォックス・ファクトリー<FOXF>が決算を受け大幅安。自転車関連ブランドのスペシャリティ・スポーツ・グループ(SSG)の不振が影響した。
インターネットサービスのネクストドア<KIND>が大幅高。取引開始前に、フリアCEOの後任として共同創業者のトリア氏がCEOに復帰すると発表した。
バイオ医薬品のマラバイ・ライフサイエンシズ<MRVI>が決算を受け急伸。通期ガイダンスでは予想を上回る売上高見通しを示した。同社は声明で「第4四半期に実施したコスト削減、および好調な売上により、第4四半期のEBITDAマージンは28%に上昇した」と述べた。
光ファイバーなど電子部品のアプライド・オプトエレクトロニクス<AAOI>が決算を受け大幅安。アナリストからは、マイクロソフトと同社の関係については答えよりも疑問の方が多いようだとの見解が出ていた。
通信のATNインターナショナル<ATNI>が大幅反発。前日は決算を受けて大幅安となっていたが、前日の下げ取り戻した。アナリストが前日の決算後の大幅安は不可解とし、投資判断を「買い」から「強い買い」に引き上げた。
美容外科のエアスカルプト・テクノロジーズ<AIRS>が下落。空売りで知られるファジー・パンダ社が同社を空売り中であることを明らかにした。
アパレルブランドを展開するヘインズブランズ<HBI>が上昇。アクティブウェア・ブランド「Champion」の入札プロセスで複数のオファーがあったと報られたことが材料視されている。
カーバナ<CVNA> 69.23(+16.82 +32.09%)
ブッキング<BKNG> 3505.96(-396.03 -10.15%)
ンテュイティブ・マシーンズ<LUNR> 9.59(+1.31 +15.82%)
ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD> 8.61(-0.95 -9.94%)
リビアン<RIVN> 10.07(-1.38 -12.05%)
ブロック<SQ> 78.92(+10.96 +16.13%)
フォックス・ファクトリー<FOXF> 47.55(-17.43 -26.82%)
ネクストドア<KIND> 2.00(+0.28 +16.28%)
マラバイ<MRVI> 8.36(+3.25 +63.60%)
アプライド・オプト<AAOI> 14.15(-6.20 -30.47%)
ATNインター<ATNI> 36.70(+8.37 +29.54%)
エアスカルプト<AIRS> 5.85(-0.35 -5.65%)
ヘインズブランズ<HBI> 4.81(+0.17 +3.66%)
アップル<AAPL> 182.52(-1.85 -1.00%)
マイクロソフト<MSFT> 410.34(-1.31 -0.32%)
アマゾン<AMZN> 174.99(+0.41 +0.23%)
アルファベットC<GOOG> 145.29(-0.03 -0.02%)
テスラ<TSLA> 191.97(-5.44 -2.76%)
メタ<META> 484.03(-2.10 -0.43%)
AMD<AMD> 176.52(-5.34 -2.94%)
エヌビディア<NVDA> 788.17(+2.79 +0.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美