2023年11月28日 6時32分
ダウ平均は小反落 上げ一服も下押しは見られず 株高がクリスマスにかけ続くか見極めへ=米国株概況
NY株式27日(NY時間16:21)
ダウ平均 35333.47(-56.68 -0.16%)
S&P500 4550.43(-8.91 -0.20%)
ナスダック 14241.02(-9.83 -0.07%)
CME日経平均先物 33515(大証終比:+75 +0.22%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。先週までで米株式市場は4週連続の週足陽線となったが、本日は上げが一服した。ただ、IT・ハイテク株が堅調に推移するなど下押す動きは見られていない。市場はこの株高がクリスマスにかけて続くかどうかを見極めようとしている。今週は第3四半期のGDP改定値やPCEデフレータ、ISM製造業景気指数などが発表され、その反応を確認したい意向のようだ。
リバウンド相場が続いている米株式市場だが、市場では警戒感も根強く「市場が楽観的な見方をする根本的な理由はあまり無い。多くの顧客は長期的な見通しに悲観的になっている」との指摘も出ている。ただ、市場のムードは高まっており、恐怖指数として知られるVIX指数は先週、2020年1月以来の低水準まで低下していた。本日は上昇していたが、低水準に変化はない。
市場はFRBの利上げサイクルは終了との見方を強め、米国債利回りも低下し、IT・ハイテク株中心に米株式市場はサポートされている。また、強気なストラテジストからは、インフレ鈍化と企業業績の回復を背景にS&P500が2024年末までに最高値を更新し、5100ポイントに達するとの予想も出ていた。
一方、感謝祭翌日のブラックフライデーにおける米消費者のオンライン支出額は過去最高を記録したとのデータが報告されていた。オンラインでの売上高は前年比7.5%増となり、電気製品やスマートウオッチ、テレビ、音響機器の売り上げが好調だったという。支払い面では、後払い決済の「バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL)」の利用が感謝祭の前週と比較して72%増加したとしている。これを受けて、アマゾン<AMZN>やショッピファイ<SHOP>、アファーム<AFRM>が買われていた。ショッピファイはブラックフライデーの売上高が41億ドルに達し、過去最高を記録したと発表。
スポーツ用品のフットロッカー<FL>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。目標株価は18ドルを据え置いている。同社は今週、8-10月期(第3四半期)の決算を公表するが、既存店売上高と粗利益率が悪化し、1株利益は予想を下回ると見ていると述べた。第4四半期の既存店売上高と粗利益率も悪化し、通期のガイダンスも下方修正を予想しているという。
GEヘルスケア・テクノロジーズ<GEHC>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も86ドルから66ドルに引き下げた。
不動産投信(REIT)のクラウン・キャッスル・インターナショナル<CCI>が上昇。アクティビスト(物言う株主)として知られるエリオットが同社の改革を進言する予定だとの報道が材料視された。
サイバーセキュリティのオクタ<OKTA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。10月に顧客のファイルがハッキングされたことが同社のブランドを著しく低下させ、顧客の信頼感の欠如につながっていると指摘した。
農業化学のコルテバ<CTVA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も52ドルに引き下げた。農作物保護業界における超高成長の時期が逆転し始めていると指摘。
デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価をウォール街で最も高い48ドルとした。先週末終値よりも51%高い水準。
ロボット掃除機「ルンバ」を製造するアイロボット<IRBT>が大幅安。同社はアマゾン<AMZN>が14億ドルで買収することで合意しているが、競争を損なう恐れがあるとして欧州委員会が異議告知書を送付した。
ドミノ・ピザ<DPZ>が上昇。アナリストが目標株価を従来の410ドルから430ドルに引き上げた。投資判断は「買い」を継続。
半導体レーザのエヌライト<LASR>が大幅高。米陸軍から3450万ドルの契約を獲得したと発表した。
GEヘルスケア<GEHC> 71.14(-2.57 -3.49%)
クラウン・キャッスル<CCI> 107.15(+3.57 +3.45%)
ショッピファイ<SHOP> 73.79(+3.44 +4.89%)
フットロッカー<FL> 23.11(-0.21 -0.90%)
オクタ<OKTA> 70.28(-2.97 -4.05%)
コルテバ<CTVA> 45.73(-0.94 -2.01%)
ピンタレスト<PINS> 32.08(+0.41 +1.29%)
アファーム<AFRM> 29.37(+3.14 +11.97%)
アイロボット<IRBT> 34.35(-7.13 -17.19%)
ドミノ・ピザ<DPZ> 387.07(+16.75 +4.52%)
エヌライト<LASR> 12.95(+1.56 +13.70%)
アップル<AAPL> 189.79(-0.18 -0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 378.61(+1.18 +0.31%)
アマゾン<AMZN> 147.73(+0.99 +0.67%)
アルファベットC<GOOG> 138.05(-0.17 -0.12%)
テスラ<TSLA> 236.08(+0.63 +0.27%)
メタ・プラットフォームズ<META> 334.70(-3.53 -1.04%)
AMD<AMD> 122.65(+0.34 +0.28%)
エヌビディア<NVDA> 482.42(+4.66 +0.98%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 35333.47(-56.68 -0.16%)
S&P500 4550.43(-8.91 -0.20%)
ナスダック 14241.02(-9.83 -0.07%)
CME日経平均先物 33515(大証終比:+75 +0.22%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小反落。先週までで米株式市場は4週連続の週足陽線となったが、本日は上げが一服した。ただ、IT・ハイテク株が堅調に推移するなど下押す動きは見られていない。市場はこの株高がクリスマスにかけて続くかどうかを見極めようとしている。今週は第3四半期のGDP改定値やPCEデフレータ、ISM製造業景気指数などが発表され、その反応を確認したい意向のようだ。
リバウンド相場が続いている米株式市場だが、市場では警戒感も根強く「市場が楽観的な見方をする根本的な理由はあまり無い。多くの顧客は長期的な見通しに悲観的になっている」との指摘も出ている。ただ、市場のムードは高まっており、恐怖指数として知られるVIX指数は先週、2020年1月以来の低水準まで低下していた。本日は上昇していたが、低水準に変化はない。
市場はFRBの利上げサイクルは終了との見方を強め、米国債利回りも低下し、IT・ハイテク株中心に米株式市場はサポートされている。また、強気なストラテジストからは、インフレ鈍化と企業業績の回復を背景にS&P500が2024年末までに最高値を更新し、5100ポイントに達するとの予想も出ていた。
一方、感謝祭翌日のブラックフライデーにおける米消費者のオンライン支出額は過去最高を記録したとのデータが報告されていた。オンラインでの売上高は前年比7.5%増となり、電気製品やスマートウオッチ、テレビ、音響機器の売り上げが好調だったという。支払い面では、後払い決済の「バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL)」の利用が感謝祭の前週と比較して72%増加したとしている。これを受けて、アマゾン<AMZN>やショッピファイ<SHOP>、アファーム<AFRM>が買われていた。ショッピファイはブラックフライデーの売上高が41億ドルに達し、過去最高を記録したと発表。
スポーツ用品のフットロッカー<FL>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。目標株価は18ドルを据え置いている。同社は今週、8-10月期(第3四半期)の決算を公表するが、既存店売上高と粗利益率が悪化し、1株利益は予想を下回ると見ていると述べた。第4四半期の既存店売上高と粗利益率も悪化し、通期のガイダンスも下方修正を予想しているという。
GEヘルスケア・テクノロジーズ<GEHC>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も86ドルから66ドルに引き下げた。
不動産投信(REIT)のクラウン・キャッスル・インターナショナル<CCI>が上昇。アクティビスト(物言う株主)として知られるエリオットが同社の改革を進言する予定だとの報道が材料視された。
サイバーセキュリティのオクタ<OKTA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。10月に顧客のファイルがハッキングされたことが同社のブランドを著しく低下させ、顧客の信頼感の欠如につながっていると指摘した。
農業化学のコルテバ<CTVA>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も52ドルに引き下げた。農作物保護業界における超高成長の時期が逆転し始めていると指摘。
デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」でカバレッジを開始し、目標株価をウォール街で最も高い48ドルとした。先週末終値よりも51%高い水準。
ロボット掃除機「ルンバ」を製造するアイロボット<IRBT>が大幅安。同社はアマゾン<AMZN>が14億ドルで買収することで合意しているが、競争を損なう恐れがあるとして欧州委員会が異議告知書を送付した。
ドミノ・ピザ<DPZ>が上昇。アナリストが目標株価を従来の410ドルから430ドルに引き上げた。投資判断は「買い」を継続。
半導体レーザのエヌライト<LASR>が大幅高。米陸軍から3450万ドルの契約を獲得したと発表した。
GEヘルスケア<GEHC> 71.14(-2.57 -3.49%)
クラウン・キャッスル<CCI> 107.15(+3.57 +3.45%)
ショッピファイ<SHOP> 73.79(+3.44 +4.89%)
フットロッカー<FL> 23.11(-0.21 -0.90%)
オクタ<OKTA> 70.28(-2.97 -4.05%)
コルテバ<CTVA> 45.73(-0.94 -2.01%)
ピンタレスト<PINS> 32.08(+0.41 +1.29%)
アファーム<AFRM> 29.37(+3.14 +11.97%)
アイロボット<IRBT> 34.35(-7.13 -17.19%)
ドミノ・ピザ<DPZ> 387.07(+16.75 +4.52%)
エヌライト<LASR> 12.95(+1.56 +13.70%)
アップル<AAPL> 189.79(-0.18 -0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 378.61(+1.18 +0.31%)
アマゾン<AMZN> 147.73(+0.99 +0.67%)
アルファベットC<GOOG> 138.05(-0.17 -0.12%)
テスラ<TSLA> 236.08(+0.63 +0.27%)
メタ・プラットフォームズ<META> 334.70(-3.53 -1.04%)
AMD<AMD> 122.65(+0.34 +0.28%)
エヌビディア<NVDA> 482.42(+4.66 +0.98%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美