2024年1月3日 13時00分
「ユニばれ」で人気絶頂から奈落へ ファーストリテイリング④―Buy&Hold STORIES―
ファーストリテイリング<9983>
第2章Part1
- 第1章 地方紳士服店がフリースブームを巻き起こすまで
- 第2章 「しょせんブームに過ぎなかったのか?」~迷走と試練の日々
- 第3章 「私たちが売るのはLife Wear」 世界企業への道
Part1:「ユニばれ」で人気絶頂から奈落へ
- フリースブーム後の週足チャート
売れすぎてしまった弊害、"ユニばれ"で客足が離れる
記録的なフリースブームの3年間で、ファーストリテイリング<9983>の業績は売上高が5倍、純利益が20倍以上に成長していた。この時の株価の天井は2000年11月の5366円。ちょうど、2000年8月期実績と、2001年8月期の業績予想を発表した1ヵ月後だ。1株利益予想は141.41円で、PERは37.9倍。成長性を考えれば、決して割高とは言えない水準だ。
しかし株価はその後、2002年に1000円を割り込む水準まで90%近く下落。5366円高値を奪回するまで9年を要することになる。ブームの終焉と、次の成長路線を探る時期が到来しつつあった。
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