2021年12月22日 5時38分
ダウ平均は500ドル超の上げ続く=米国株後半
NY株式21日(NY時間15:23)
ダウ平均 35488.45(+556.29 +1.59%)
ナスダック 15301.79(+320.85 +2.14%)
CME日経平均先物 28705(大証終比:+205 +0.72%)
NY時間の終盤に入って、ダウ平均は上げが一服しているものの、500ドル超の上げが続いている。きょうの市場はリスク回避が一服し、NY株式市場は急反発した。ダウ平均は500ドル超反発し、ナスダックも2%の急反発となった。感染再拡大への懸念は米国でも高まっており、20日の米新規感染者は約25万4000人となった。買戻しを誘発する材料も見当たらないが、ここ数日のきつい下げで、きょうは値ごろ感からの買い戻しが活発に出たようだ。
下げ過ぎ感からの一時的な反転である「デッド・キャット・バウンス」だとの声もある一方、家計と企業のバランスシートは良好な状態にあり、モメンタムも依然として強いことから、経済が荒波を乗り切ることができると期待するのは合理的だとの見解も聞かれた。
取引開始前までに発表されたナイキ<NKE>とマイクロン<MU>の決算が好調だったことも買戻しをフォローしたようだ。特にマイクロンはネットワークやデータセンター、自動車からの需要が旺盛で、第1四半期も第2四半期の見通しも予想を上回った。同社のメロートラCEOは「メモリーやストレージも半導体業界の他の分野を上回るペースで成長が続くと予想。こうした状況は22年だけに留まらない」とも述べていた。この決算を受けて他の半導体関連銘柄も買い戻しが膨らんでおり、IT・ハイテク株の上げを誘っている。
ナイキは、中国での販売は新疆ウイグル自治区の労働に関するナイキの方針を巡る不買運動で不調なものの、北米や欧州での販売が好調だった。ホリデーシーズンを前に在庫水準が拡大しており、サプライチェーン問題克服を今回の決算は示した。
一部報道でFDAがファイザー<PFE>およびメルク<MRK>の新型ウイルス感染症の経口薬を早ければ今週中に承認するとの観測報道が流れていた。ただ、両銘柄とも株価は下落。そのほか、旅行レジャー関連や航空が買われているほか、エネルギーや銀行、産業も堅調。一方、ワクチン株は下落している。
ボーイング<BA>も買い戻しが優勢となっておりダウ平均をサポート。UPS<UPS>から貨物専用機ボーイング767型フレイターを19機受注したと発表した。
AT&T<T>が4日続伸。傘下のデジタル広告を手掛けるXandr社をマイクロソフト<MSFT>に売却することで合意した。
ソフトウエアのブレイズ<BRZE>が大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表しており、売上高が予想を上回ったほか、1株損益は赤字だったものの予想ほどではなかった。第4四半期および通期のガイダンスについても、予想を上回る見通しを示した。
ソフトウエア開発のシトリックス・システムズ<CTXS>が大幅高。投資会社のエリオットとビスタが共同で同社の買収を検討していると報じられた。
ドラッグストアのライト・エイド<RAD>が大幅高。取引開始前に9-11月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益が予想外の黒字だった。
シリアルや菓子などの加工食品を製造販売するケロッグ<K>が下落。同社は10月5日から工場労働者約1400人がストライキを起こしているが、労使双方が協定を締結し、ストを終わらせた。
企業向けソフトウエア開発の豪アトラシアン<TEAM>が大幅高。アナリストが同社を来年の大型株のトップピック(厳選銘柄)に指定した。
ナイキ<NKE> 167.04(+10.06 +6.41%)
マイクロン<MU> 90.60(+8.57 +10.45%)
ブレイズ<BRZE> 75.50(+11.09 +17.22%)
シトリックス<CTXS> 95.62(+11.97 +14.30%)
ボーイング<BA> 199.40(+10.92 +5.79%)
UPS<UPS> 207.50(+5.07 +2.51%)
ライト・エイド<RAD> 14.98(+2.58 +20.81%)
AT&T<T> 24.61(+0.42 +1.74%)
ファイザー<PFE> 59.27(-1.75 -2.87%)
メルク<MRK> 75.58(-0.83 -1.09%)
アトラシアン<TEAM> 379.80(+36.47 +10.62%)
ケロッグ<K> 62.79(-1.58 -2.45%)
アップル<AAPL> 172.54(+2.79 +1.64%)
マイクロソフト<MSFT> 326.62(+6.71 +2.10%)
アマゾン<AMZN> 3398.05(+56.47 +1.69%)
アルファベットC<GOOG> 2886.65(+38.62 +1.36%)
テスラ<TSLA> 929.66(+29.72 +3.30%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 334.09(+8.64 +2.65%)
AMD<AMD> 143.21(+7.41 +5.46%)
エヌビディア<NVDA> 288.76(+11.57 +4.17%)
ツイッター<TWTR> 44.05(+1.07 +2.48%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 35488.45(+556.29 +1.59%)
ナスダック 15301.79(+320.85 +2.14%)
CME日経平均先物 28705(大証終比:+205 +0.72%)
NY時間の終盤に入って、ダウ平均は上げが一服しているものの、500ドル超の上げが続いている。きょうの市場はリスク回避が一服し、NY株式市場は急反発した。ダウ平均は500ドル超反発し、ナスダックも2%の急反発となった。感染再拡大への懸念は米国でも高まっており、20日の米新規感染者は約25万4000人となった。買戻しを誘発する材料も見当たらないが、ここ数日のきつい下げで、きょうは値ごろ感からの買い戻しが活発に出たようだ。
下げ過ぎ感からの一時的な反転である「デッド・キャット・バウンス」だとの声もある一方、家計と企業のバランスシートは良好な状態にあり、モメンタムも依然として強いことから、経済が荒波を乗り切ることができると期待するのは合理的だとの見解も聞かれた。
取引開始前までに発表されたナイキ<NKE>とマイクロン<MU>の決算が好調だったことも買戻しをフォローしたようだ。特にマイクロンはネットワークやデータセンター、自動車からの需要が旺盛で、第1四半期も第2四半期の見通しも予想を上回った。同社のメロートラCEOは「メモリーやストレージも半導体業界の他の分野を上回るペースで成長が続くと予想。こうした状況は22年だけに留まらない」とも述べていた。この決算を受けて他の半導体関連銘柄も買い戻しが膨らんでおり、IT・ハイテク株の上げを誘っている。
ナイキは、中国での販売は新疆ウイグル自治区の労働に関するナイキの方針を巡る不買運動で不調なものの、北米や欧州での販売が好調だった。ホリデーシーズンを前に在庫水準が拡大しており、サプライチェーン問題克服を今回の決算は示した。
一部報道でFDAがファイザー<PFE>およびメルク<MRK>の新型ウイルス感染症の経口薬を早ければ今週中に承認するとの観測報道が流れていた。ただ、両銘柄とも株価は下落。そのほか、旅行レジャー関連や航空が買われているほか、エネルギーや銀行、産業も堅調。一方、ワクチン株は下落している。
ボーイング<BA>も買い戻しが優勢となっておりダウ平均をサポート。UPS<UPS>から貨物専用機ボーイング767型フレイターを19機受注したと発表した。
AT&T<T>が4日続伸。傘下のデジタル広告を手掛けるXandr社をマイクロソフト<MSFT>に売却することで合意した。
ソフトウエアのブレイズ<BRZE>が大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表しており、売上高が予想を上回ったほか、1株損益は赤字だったものの予想ほどではなかった。第4四半期および通期のガイダンスについても、予想を上回る見通しを示した。
ソフトウエア開発のシトリックス・システムズ<CTXS>が大幅高。投資会社のエリオットとビスタが共同で同社の買収を検討していると報じられた。
ドラッグストアのライト・エイド<RAD>が大幅高。取引開始前に9-11月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益が予想外の黒字だった。
シリアルや菓子などの加工食品を製造販売するケロッグ<K>が下落。同社は10月5日から工場労働者約1400人がストライキを起こしているが、労使双方が協定を締結し、ストを終わらせた。
企業向けソフトウエア開発の豪アトラシアン<TEAM>が大幅高。アナリストが同社を来年の大型株のトップピック(厳選銘柄)に指定した。
ナイキ<NKE> 167.04(+10.06 +6.41%)
マイクロン<MU> 90.60(+8.57 +10.45%)
ブレイズ<BRZE> 75.50(+11.09 +17.22%)
シトリックス<CTXS> 95.62(+11.97 +14.30%)
ボーイング<BA> 199.40(+10.92 +5.79%)
UPS<UPS> 207.50(+5.07 +2.51%)
ライト・エイド<RAD> 14.98(+2.58 +20.81%)
AT&T<T> 24.61(+0.42 +1.74%)
ファイザー<PFE> 59.27(-1.75 -2.87%)
メルク<MRK> 75.58(-0.83 -1.09%)
アトラシアン<TEAM> 379.80(+36.47 +10.62%)
ケロッグ<K> 62.79(-1.58 -2.45%)
アップル<AAPL> 172.54(+2.79 +1.64%)
マイクロソフト<MSFT> 326.62(+6.71 +2.10%)
アマゾン<AMZN> 3398.05(+56.47 +1.69%)
アルファベットC<GOOG> 2886.65(+38.62 +1.36%)
テスラ<TSLA> 929.66(+29.72 +3.30%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 334.09(+8.64 +2.65%)
AMD<AMD> 143.21(+7.41 +5.46%)
エヌビディア<NVDA> 288.76(+11.57 +4.17%)
ツイッター<TWTR> 44.05(+1.07 +2.48%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美