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    2024年2月23日 23時54分

    ブッキングが決算受け下落 イスラエル紛争での宿泊予約減少が圧迫=米国株個別

    (NY時間09:41)(日本時間23:41)
    ブッキング<BKNG> 3590.00(-311.99 -8.00%)

     オンライン旅行のブッキング<BKNG>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、EBITDA、売上高とも予想範囲内となった。重要な指標であるグロスブッキングは予想を上回っていた。同社はまた、配当開始を発表。1株8.75ドルの四半期配当を実施する。

     イスラエルでの紛争がホリデーシーズン中の宿泊予約の減少につながり、好調だった第4四半期決算に水を差した。ただ、フォーゲルCEOは「紛争の影響を大きく受けたイスラエル関連を除けば、予約宿泊数は11%増加した」と述べている。

     また、「同社をパンデミック前よりも強力な足場に乗せたい」とも述べている。「旅行業界の成長環境が正常化する中で、われわれの今後の野望は予約総数、売上高、1株利益を2019年よりも速く成長させ続けることだ」とも語った。

     アナリストは、中東紛争が宿泊予約に打撃を与え、不確実性が増したとしながらも、今年を通して続く可能性のある消費者の旅行に対する旺盛な関心を示唆していると述べた。

     なお、同社は24年のグロスブッキングについては7%を若干上回る伸びを見込んでいる。

    (10-12月・第4四半期)
    ・1株利益(調整後):32.00ドル(予想:29.62ドル)
    ・売上高:47.8億ドル(予想:47.3億ドル)
    ・EBITDA(調整後):14.6億ドル(予想:14.5億ドル)
    ・グロスブッキング:317億ドル(予想:313億ドル)
    ・宿泊販売数:2.31億泊(予想:2.31億泊)
    ・レンタカー販売日数:1500万日(予想:1647万日)
    ・航空券販売枚数:900万枚(予想:806万枚)

    【企業概要】
     旅行者と旅行サービス提供者を繋ぐオンラインプラットフォームを運営する。プラットフォーム上で、世界のホテル・モーテル・リゾート・住宅などの宿泊やレンタカー・レストランの予約、エアポートタクシーの手配、アクティビティの予約が可能で、旅行関連の一部の保険商品も提供する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美