（NY時間14:32）（日本時間03:32）
カーバナ<CVNA>　290.64（+31.47　+12.14%）

　オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が大幅高。前日引け後に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を大きく上回った。第２四半期と通期については、小売販売台数とＥＢＩＴＤＡのいずれも大きな成長を見込むとしている。

　同社は、過去最大の車両販売台数とローンの投資家への売却の大幅増により利益を倍増。関税措置によるコスト上昇回避のために消費者らが新車と中古車の購入ラッシュに走ったことで、同社は車両販売台数が４６％増加したと報告した。

　一方、同社の利益の大部分はローン売却と同社が保有していた保険会社ルート<ROOT>のワラント売却益から来ている。これらの２つの利益がなければ、赤字を計上していた。

　同社株は時間外で一時８％下落していたが、その後回復し、大幅高となっている。ガルシア３世ＣＥＯは電話会議で、「関税に関連する車両購入の増加が同社に好影響を与えた可能性がある」と述べた。「新車は中古車よりも大幅に価格が上昇する可能性が高いという主張を耳にした。そのため、中古車にとって方向性のある利益となる可能性がある」とも語った。

（１－３月・第１四半期）
・１株利益：1.51ドル（予想：0.68ドル）
・売上高：42.3億ドル　38％増（予想：39.5億ドル）
・小売販売台数：13万3898台（予想：12万6271台）
・卸売販売台数：6万3454台（予想：5万7577台）
・EBITDA（調整後）：4.88億ドル（予想：4.37億ドル）

（４－６月・第２四半期見通し）
・小売販売台数とEBITDA（調整後）のいずれも前四半期比で増加見込み

（通期見通し）
・小売販売台数とEBITDA（調整後）のいずれも大きな成長を見込む

【企業概要】
　米国内において、オンラインで中古車販売を行う。自動車販売店での対面式な商談なく、希望する車の仕様や詳細、自動車購入後の融資・保証サービスなど必要なことを全てネット上で処理するシステムを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース