2024年2月22日 7時53分
株価指数先物【寄り前】 +2σを意識したロングが入りやすい
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 38410 +120 (+0.31%)
TOPIX先物 2633.5 +4.5 (+0.17%)
シカゴ日経平均先物 38410 +120
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
21日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、米当局者の多くが利下げに慎重だったことが明らかとなり、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退するなか、NYダウの下落幅は一時200ドルを超える場面も見られた。また、取引終了後に決算発表を控えていたエヌビディア<NVDA>が連日で弱い値動きとなったことも重荷となった。ただし、終盤にかけて買い戻され、NYダウはプラスに転じた。S&P500業種別指数は、エネルギー、公益事業、耐久消費財・アパレルが上昇した半面、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、食品・生活必需品小売が下落。
なお、取引終了後に決算を発表したエヌビディアは、2023年11月-24年1月期の売上高が予想を上回ったほか、24年2-4月期の業績見通しも市場予想以上だった。決算を受けて時間外では一時10%を超える上昇を見せており、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>やアームホールディングス<ARM>など他の半導体株に買いが広がっている。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比120円高の3万8410円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円高の3万8310円で始まり、その後は3万8250円~3万8360円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上放れ、一時3万8440円まで買われる場面も見られた。その後は再び軟化し、3万8210円まで売られたものの、終盤にかけてショートカバーとみられる動きから持ち直し、3万8410円とプラス圏を回復してナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。また、エヌビディアが時間外で急伸した流れを受けて、他の半導体株の一角へ買いが波及しており、東京市場においても、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かうことになりそうだ。
日経225先物は足もとの緩やかな調整で、ボリンジャーバンドの+2σを割り込み、+1σに接近する動きを見せていたが、ハイテク株の上昇から日経平均型優位の展開が見込まれるなか、+2σ(3万8930円)を意識したロングが入りやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万8500円を中心とした、権利行使価格3万8250円から3万8875円のレンジを想定する。
買い一巡後は3連休を前に膠着感が強まる可能性はあるものの、22日の米国市場ではエヌビディアの決算を評価した展開が意識されやすく、ショートカバーを強めやすいだろう。そのため、押し目待ち狙いのロングについても、エントリータイミングを引き上げてくる可能性がありそうだ。
VIX指数は15.34(前日は15.42)に低下した。一時16.12まで上昇しており、終値でも25日移動平均線を上回っているため、同線を支持線としたリバウンド基調をみせているものの、エヌビディアの決算を受けたショートカバーから低下が意識されやすいため、リスク選好に向かわせやすい。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.56倍に低下した。ただし、朝方に14.52倍まで下がり、ボリンジャーバンドの+1σ(14.52倍)にタッチした後は、14.59倍まで切り返す動きも見られた。+1σまでの調整を経て、改めてNTロングを組成する動きが意識される。
株探ニュース
日経225先物 38410 +120 (+0.31%)
TOPIX先物 2633.5 +4.5 (+0.17%)
シカゴ日経平均先物 38410 +120
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
21日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、米当局者の多くが利下げに慎重だったことが明らかとなり、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退するなか、NYダウの下落幅は一時200ドルを超える場面も見られた。また、取引終了後に決算発表を控えていたエヌビディア<NVDA>が連日で弱い値動きとなったことも重荷となった。ただし、終盤にかけて買い戻され、NYダウはプラスに転じた。S&P500業種別指数は、エネルギー、公益事業、耐久消費財・アパレルが上昇した半面、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、食品・生活必需品小売が下落。
なお、取引終了後に決算を発表したエヌビディアは、2023年11月-24年1月期の売上高が予想を上回ったほか、24年2-4月期の業績見通しも市場予想以上だった。決算を受けて時間外では一時10%を超える上昇を見せており、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>やアームホールディングス<ARM>など他の半導体株に買いが広がっている。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比120円高の3万8410円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円高の3万8310円で始まり、その後は3万8250円~3万8360円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上放れ、一時3万8440円まで買われる場面も見られた。その後は再び軟化し、3万8210円まで売られたものの、終盤にかけてショートカバーとみられる動きから持ち直し、3万8410円とプラス圏を回復してナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。また、エヌビディアが時間外で急伸した流れを受けて、他の半導体株の一角へ買いが波及しており、東京市場においても、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に資金が向かうことになりそうだ。
日経225先物は足もとの緩やかな調整で、ボリンジャーバンドの+2σを割り込み、+1σに接近する動きを見せていたが、ハイテク株の上昇から日経平均型優位の展開が見込まれるなか、+2σ(3万8930円)を意識したロングが入りやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万8500円を中心とした、権利行使価格3万8250円から3万8875円のレンジを想定する。
買い一巡後は3連休を前に膠着感が強まる可能性はあるものの、22日の米国市場ではエヌビディアの決算を評価した展開が意識されやすく、ショートカバーを強めやすいだろう。そのため、押し目待ち狙いのロングについても、エントリータイミングを引き上げてくる可能性がありそうだ。
VIX指数は15.34(前日は15.42)に低下した。一時16.12まで上昇しており、終値でも25日移動平均線を上回っているため、同線を支持線としたリバウンド基調をみせているものの、エヌビディアの決算を受けたショートカバーから低下が意識されやすいため、リスク選好に向かわせやすい。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.56倍に低下した。ただし、朝方に14.52倍まで下がり、ボリンジャーバンドの+1σ(14.52倍)にタッチした後は、14.59倍まで切り返す動きも見られた。+1σまでの調整を経て、改めてNTロングを組成する動きが意識される。
株探ニュース