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    2026年5月11日 8時07分

    株価指数先物【寄り前】 +2σの切り上がりに沿った形でトレンドを形成

    大阪3月限ナイトセッション
    日経225先物 63760 +920 (+1.46%)
    TOPIX先物 3857.5 +25.0 (+0.65%)
    シカゴ日経平均先物 63665 +825
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     8日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉の進展を見極めたいとしてNYダウは小幅な上昇だったが、半導体やAI関連株を中心に買われ、S&P500、ナスダックが史上最高値を更新。フィラデルフィア半導体株(SOX)指数は5%を超す上昇で最高値を更新した。また、4月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月比11万5000人増と、市場予想(6万人増程度)を上回り、米労働市場の底堅さを示す内容であったことも買い安心感につながった。

     S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、自動車・同部品、テクノロジー・ハード・機器が上昇。一方で、消費者サービス、銀行、商業サービス・用品の下げが目立った。NYダウ構成銘柄ではシスコシステムズ<CSCO>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ボーイング<BA>、アップル<AAPL>、エヌビディア<NVDA>が買われた。半面、マクドナルド<MCD>、セールスフォース<CRM>、ホーム・デポ<HD>、ハネウェル・インターナショナル<HON>、JPモルガン・チェース<JPM>が軟調。

     シカゴ日経平均先物(6月限)の清算値は、大阪比825円高の6万3665円だった。8日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比40円高の6万2880円で始まった。買い一巡後に6万2670円と下げに転じる場面もみられたが下へのバイアスは強まらず、米国市場の取引開始直後には6万3450円まで買われた。中盤にかけて6万3130円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけて再びロングの勢いが強まり、6万3760円とナイトセッションの高値で終えている。

     日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行することになろう。ただし、米国とイランによる交渉の進展を見極めたいところである。トランプ米大統領は戦闘終結に向けた米側の提案に対するイランの回答について「まったく受け入れられない」とSNSに投稿したと報じられている。イラン情勢を巡る不透明感を背景に、買い一巡後は持ち高調整によるロングの解消もありそうだ。

     もっとも、日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(6万1150円)と+2σ(6万4160円)とのレンジで推移しており、+2σの切り上がりに沿った形でトレンドを形成。前週の急伸で出遅れたファンドなどによる押し目待ちの買い意欲は強そうだ。

     さらに、足もとでは日米ともに半導体やAI(人工知能)関連株への資金流入が目立っている。イラン情勢を巡り売り買いが交錯しやすいところであるが、成長が期待される半導体株を中心にハイテク株に資金が集中することになろう。

     今週は決算発表がピークを迎える。13日のソフトバンクグループ <9984> [東証P]、14日のフジクラ<5803>[東証P]、15日のキオクシアホールディングス<285A>[東証P]辺りがポジティブ視されるようだと、先物主導で上へのバイアスが強まる展開もあるため、ショートからのエントリーは控えておきたい。

     日経225先物は押し目待ち狙いの買い意欲の強さと、+2σに沿ったトレンド形成により、オプション権利行使価格の6万3000円から6万4500円のレンジを想定する。

     8日の米VIX指数は17.19(7日は17.08)に上昇した。ただ、200日移動平均線(18.35)から下放れる形状をみせている。方向性としては昨年12月24日につけた13.47が次第に射程に入ってくることで、リスク選好に向かわせやすいトレンドとなる。

     8日のNT倍率は先物中心限月で16.39倍(7日は16.41倍)に低下した。ただ、前日の急伸の反動であり、+1σ(16.02倍)と+2σ(16.62倍)とのレンジ内で推移している。今週も半導体やAI関連株への資金シフトが意識されて、NTロングに振れやすいとみられる。+1σに接近するリバランスをみせてくるようであれば、NTロングの組成を意識させよう。

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