2023年7月8日 5時31分
ダウ平均は3日続落 米雇用統計には安心感も景気への警戒感は根強い=米国株概況
NY株式7日(NY時間16:20)
ダウ平均 33734.88(-187.38 -0.55%)
S&P500 4398.95(-12.64 -0.29%)
ナスダック 13660.71(-18.33 -0.13%)
CME日経平均先物 32535(大証終比:+105 +0.32%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続落。引けにかけて下げ幅を広げたほか、ナスダックも終盤になって下げに転じた。序盤は軟調に推移したものの一時プラスに転じていた。この日は米雇用統計が発表され安心感も出ていたものの、景気の先行き警戒感は根強いようだ。
その米雇用統計だが、非農業部門雇用者数(NFP)が20.9万人増と予想を下回った。これを受けてFRBのタカ派姿勢が緩むのではとの期待から、株式市場もネガティブな反応を示していなかった。今月FOMCでの利上げ見通しに変化はないものの、9月以降の利上げについては若干確率を下げている模様。
ただ、失業率は依然として低水準で推移しており、平均時給も前年比4.4%と高水準が維持されている。また、NFPについても伸びが鈍化したとはいえ、歴史的な基準である20万人増を上回っている状況。FRBのタカ派スタンスに大きく変化を与える内容でもなさそうだ。
下半期の相場入りで、景気の先行き警戒感が広がり、今週の株式市場はリスク回避の雰囲気が広がっていた。前日はADP雇用統計が予想外に強かったことで、本日の米雇用統計にも警戒感が出ていた。ダウ平均も大幅に下落していたが、きょうは安心感からその動きも一服していたようだ。
ただ、上値は重く、来週の米消費者物価指数(CPI)や、大手銀を皮切りに始まる決算を確認したい雰囲気は強い。
シュルンベルジェ<SLB>やハリバートン<HAL>など石油施設サービスが上昇。他のエネルギー株も堅調に推移した。商品市場で原油相場が73ドル台後半まで急上昇していることが好感されている。供給ひっ迫と米リグ稼働数の増加がトリガーとなった。
ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が決算を受け下落。通期の1株利益を下方修正したほか、売上高のレンジ上限も下方修正したことが嫌気された。
発電設備のブルーム・エナジー<BE>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。
電気自動車(EV)のリビアン<RIVN>が大幅に8日続伸。アナリストが見通しの改善を理由に目標株価を引き上げた。
医薬品のTGセラピューティクス<TGTX>が上昇。アナリストが同社の多発性硬化症治療薬「ブリアムビ」の第2四半期の売上高が予想を上回るペースであると予測した。
コストコ<COST>が続落。前日引け後に6月の既存店売上高を公表し、前年比0.4%増と予想を下回った。
モバイルゲーム開発のプレイティカ<PLTK>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価も従来の10ドルから13ドルに引き上げた。
くら寿司USA<KRUS>が決算を受け大幅高。1株利益やEBITDAが予想を上回ったことが好感された。
教育サービスのアドタレム・グローバル・エデュケーション<ATGE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。
シュルンベルジェ<SLB> 53.35(+4.23 +8.61%)
ハリバートン<HAL> 35.58(+2.57 +7.79%)
リーバイス<LEVI> 13.13(-1.10 -7.73%)
ブルーム・エナジー<BE> 16.69(+1.14 +7.33%)
リビアン<RIVN> 24.70(+3.08 +14.25%)
TGセラピューティクス<TGTX> 24.96(+1.92 +8.33%)
コストコ<COST> 525.05(-12.32 -2.29%)
くら寿司USA<KRUS> 100.07(+14.82 +17.38%)
アドタレム<ATGE> 35.41(+1.73 +5.14%)
アップル<AAPL> 190.68(-1.13 -0.59%)
マイクロソフト<MSFT> 337.22(-4.05 -1.19%)
アマゾン<AMZN> 129.78(+1.42 +1.11%)
アルファベットC<GOOG> 120.14(-0.79 -0.65%)
テスラ<TSLA> 274.43(-2.11 -0.76%)
メタ・プラットフォームズ<META> 290.53(-1.46 -0.50%)
AMD<AMD> 113.17(-0.31 -0.27%)
エヌビディア<NVDA> 425.03(+4.00 +0.95%)
*米雇用統計(6月)21:30
非農業部門雇用者数
結果 20.9万人
予想 22.9万人 前回 30.6万人(33.9万人から修正))
失業率
結果 3.6%
予想 3.6% 前回 3.7%
平均時給
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.4%(0.3%から修正)(前月比)
結果 4.4%
予想 4.1% 前回 4.4%(4.3%から修正)(前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33734.88(-187.38 -0.55%)
S&P500 4398.95(-12.64 -0.29%)
ナスダック 13660.71(-18.33 -0.13%)
CME日経平均先物 32535(大証終比:+105 +0.32%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続落。引けにかけて下げ幅を広げたほか、ナスダックも終盤になって下げに転じた。序盤は軟調に推移したものの一時プラスに転じていた。この日は米雇用統計が発表され安心感も出ていたものの、景気の先行き警戒感は根強いようだ。
その米雇用統計だが、非農業部門雇用者数(NFP)が20.9万人増と予想を下回った。これを受けてFRBのタカ派姿勢が緩むのではとの期待から、株式市場もネガティブな反応を示していなかった。今月FOMCでの利上げ見通しに変化はないものの、9月以降の利上げについては若干確率を下げている模様。
ただ、失業率は依然として低水準で推移しており、平均時給も前年比4.4%と高水準が維持されている。また、NFPについても伸びが鈍化したとはいえ、歴史的な基準である20万人増を上回っている状況。FRBのタカ派スタンスに大きく変化を与える内容でもなさそうだ。
下半期の相場入りで、景気の先行き警戒感が広がり、今週の株式市場はリスク回避の雰囲気が広がっていた。前日はADP雇用統計が予想外に強かったことで、本日の米雇用統計にも警戒感が出ていた。ダウ平均も大幅に下落していたが、きょうは安心感からその動きも一服していたようだ。
ただ、上値は重く、来週の米消費者物価指数(CPI)や、大手銀を皮切りに始まる決算を確認したい雰囲気は強い。
シュルンベルジェ<SLB>やハリバートン<HAL>など石油施設サービスが上昇。他のエネルギー株も堅調に推移した。商品市場で原油相場が73ドル台後半まで急上昇していることが好感されている。供給ひっ迫と米リグ稼働数の増加がトリガーとなった。
ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が決算を受け下落。通期の1株利益を下方修正したほか、売上高のレンジ上限も下方修正したことが嫌気された。
発電設備のブルーム・エナジー<BE>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。
電気自動車(EV)のリビアン<RIVN>が大幅に8日続伸。アナリストが見通しの改善を理由に目標株価を引き上げた。
医薬品のTGセラピューティクス<TGTX>が上昇。アナリストが同社の多発性硬化症治療薬「ブリアムビ」の第2四半期の売上高が予想を上回るペースであると予測した。
コストコ<COST>が続落。前日引け後に6月の既存店売上高を公表し、前年比0.4%増と予想を下回った。
モバイルゲーム開発のプレイティカ<PLTK>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価も従来の10ドルから13ドルに引き上げた。
くら寿司USA<KRUS>が決算を受け大幅高。1株利益やEBITDAが予想を上回ったことが好感された。
教育サービスのアドタレム・グローバル・エデュケーション<ATGE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。
シュルンベルジェ<SLB> 53.35(+4.23 +8.61%)
ハリバートン<HAL> 35.58(+2.57 +7.79%)
リーバイス<LEVI> 13.13(-1.10 -7.73%)
ブルーム・エナジー<BE> 16.69(+1.14 +7.33%)
リビアン<RIVN> 24.70(+3.08 +14.25%)
TGセラピューティクス<TGTX> 24.96(+1.92 +8.33%)
コストコ<COST> 525.05(-12.32 -2.29%)
くら寿司USA<KRUS> 100.07(+14.82 +17.38%)
アドタレム<ATGE> 35.41(+1.73 +5.14%)
アップル<AAPL> 190.68(-1.13 -0.59%)
マイクロソフト<MSFT> 337.22(-4.05 -1.19%)
アマゾン<AMZN> 129.78(+1.42 +1.11%)
アルファベットC<GOOG> 120.14(-0.79 -0.65%)
テスラ<TSLA> 274.43(-2.11 -0.76%)
メタ・プラットフォームズ<META> 290.53(-1.46 -0.50%)
AMD<AMD> 113.17(-0.31 -0.27%)
エヌビディア<NVDA> 425.03(+4.00 +0.95%)
*米雇用統計(6月)21:30
非農業部門雇用者数
結果 20.9万人
予想 22.9万人 前回 30.6万人(33.9万人から修正))
失業率
結果 3.6%
予想 3.6% 前回 3.7%
平均時給
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.4%(0.3%から修正)(前月比)
結果 4.4%
予想 4.1% 前回 4.4%(4.3%から修正)(前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美