（NY時間13:58）（日本時間02:58）
ジェームス・ハーディ<JHX>　18.31（-10.13　-35.61%）

　建材のジェームス・ハーディ・インダストリーズ<JHX>が急落。前日引け後に４－６月期決算（第１四半期）を発表し、売上高が予想を下回ったほか、ＥＢＩＴＤＡも予想を下回った。同社は声明で「北米でのリフォームと新築の需要が厳しく、夏場の一戸建ての新築は想定以上に弱含みで推移している」と述べた。今回のガイダンスには需要の軟調を織り込んだとしている。

　また、「年後半に販売チャネルでさらなる在庫調整が進むと想定し、保守的な計画を採用。住宅メーカー向けの独占契約や新製品の寄与は、従来計画していた２６年度後半ではなく、２７年度以降に本格化する見込みだ」とも述べている。

　アナリストは「業績の大幅な未達は住宅建設市場の弱さ以上に、株式に対する懸念を呼び起こしている。未達の原因は完全に北米サイディング事業に集中しており、通年での在庫削減と住宅建設需要の弱さによって２桁の数量減少が生じている。これらの数字は非常に保守的な見方かもしれないが、長期的な懸念を引き起こしており、解決されるまで株価を悩ませ続けるだろう」と述べている。

（４－６月・第１四半期）
・売上高：9.00億ドル　9.3％減（予想：9.55億ドル）
・粗利益：3.37億ドル　15％減
・営業利益（調整後）：1.27億ドル　29％減
・純利益：6260万ドル　60％減
・EBITDA（調整後）：2.26億ドル（前年同期：2.86億ドル）

（２６年度通期予想）
・EBITDA（調整後）：10.5～11.5億ドル
・FCF：2.0億ドル以上
・サイディング＆トリム売上高：26.8～28.5億ドル
・デッキ・レール＆アクセサリー売上高：7.75～8.00億ドル

【企業概要】
　米国・欧州・オーストラリア・ニュージーランドで、幅広い用途の屋外・屋内用高性能ファイバーセメント建材を製造・販売する。ファイバー石膏建築ソリューションも手掛け、従来の建築材料よりも取り扱いが容易で、より厚く軽量、不燃性で耐候性や耐久性に優れた製品により、信頼できる保護性能と低メンテナンスを実現する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース