2023年12月29日 5時20分
前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■トレンド <4704> 7,592円 (-500円、-6.2%)
東証プライムの下落率トップ。トレンドマイクロ <4704> [東証P]が3日続急落。28日28日に12月期末配当の権利落ち日を迎え、権利取り狙いで買っていた向きの売りが出た。同社は11月の四半期決算発表時に、23年12月期末配当の総額を1000億円とする大規模な配当実施目標を示していた。1株当たり配当目標金額は約738円(9月末時点の配当支払対象株式数に基づく)と想定しており、これが意識されたようだ。
■川崎汽 <9107> 6,101円 (-249円、-3.9%)
川崎汽船 <9107> [東証P]が大幅反落。そのほか、商船三井 <9104> [東証P]、日本郵船 <9101> [東証P]が軒並み安となり、東証の業種別指数で「海運業」は下落率でトップとなった。デンマークの海運大手APモラー・マースクが27日、今後数日から数週の間に、スエズ運河と紅海を経由してコンテナ船を数十隻運航することを計画していると明らかにしたと報じられている。紅海ではイエメンの親イラン武装組織フーシによる商船攻撃が相次ぎ、海上運賃の上昇の思惑が広がるなか、マースクは24日にも船舶航行再開に向けた準備を進めていることを明らかにしていた。海運大手の方針に変化がないとの受け止めから、海上運賃上昇を巡る思惑も再び後退する形となり、海運株への売りを促したようだ。
■JT <2914> 3,612円 (-107円、-2.9%)
JT <2914> [東証P]が3日続落。そのほか、キヤノン <7751> [東証P]など12月期決算銘柄が総じて安かった。28日は12月期末の配当と株主優待の権利落ち日となり、この影響が出たようだ。堀場製作所 <6856> [東証P]やAGC <5201> [東証P]、花王 <4452> [東証P]が下落し、クボタ <6326> [東証P]や住友林業 <1911> [東証P]、INPEX <1605> [東証P]が軟調。ミズホメディー <4595> [東証S]とムゲンエステート <3299> [東証S]が大きく水準を切り下げた。
■レーザーテク <6920> 37,230円 (-880円、-2.3%)
レーザーテック <6920> [東証P]が9日ぶり反落。6月期決算企業の同社の株価は、中間期の12月期末配当落ちを考慮した基準値を下回って推移する。売り方による買い戻しに一巡感が出るなか、直近の連騰を受けた過熱感が意識されたようだ。前日27日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇は力強さに欠け、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ <AMD> は上昇した半面、マイクロン・テクノロジー <MU> やブロードコム <AVGO> が下落するなどまちまちの展開となった。こうしたなか、米長期金利は時間外取引で低下が一服しており、東京市場でのグロース系の半導体株の重荷となったようだ。アドバンテスト <6857> [東証P]やソシオネクスト <6526> [東証P]、KOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]などが軟調に推移した。
■DCM <3050> 1,335円 (-25円、-1.8%)
DCMホールディングス <3050> [東証P]が5日ぶり反落。27日の取引終了後、24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益の見通しを306億円から280億円(前期比5.3%減)に引き下げた。ケーヨー <8168> [東証P]の連結子会社化による影響などを反映した。段階取得差益による特別利益の計上もあって、最終利益予想は引き上げたものの、3-11月期は増収ながら消費者の節約志向などを背景に厳しい事業環境にあったことも意識され、業績の更なる上振れを期待していた投資家の売りを促したようだ。今期の営業収益予想は据え置いた。既存店売上高は当初の見込みを下回っているものの、ケーヨーの売上高が加わることを踏まえたという。3-11月期の営業収益は前年同期比1.1%増の3608億1400万円、経常利益は同9.4%減の228億1800万円、最終利益は同38.0%増の215億5500万円となった。
※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
東証プライムの下落率トップ。トレンドマイクロ <4704> [東証P]が3日続急落。28日28日に12月期末配当の権利落ち日を迎え、権利取り狙いで買っていた向きの売りが出た。同社は11月の四半期決算発表時に、23年12月期末配当の総額を1000億円とする大規模な配当実施目標を示していた。1株当たり配当目標金額は約738円(9月末時点の配当支払対象株式数に基づく)と想定しており、これが意識されたようだ。
■川崎汽 <9107> 6,101円 (-249円、-3.9%)
川崎汽船 <9107> [東証P]が大幅反落。そのほか、商船三井 <9104> [東証P]、日本郵船 <9101> [東証P]が軒並み安となり、東証の業種別指数で「海運業」は下落率でトップとなった。デンマークの海運大手APモラー・マースクが27日、今後数日から数週の間に、スエズ運河と紅海を経由してコンテナ船を数十隻運航することを計画していると明らかにしたと報じられている。紅海ではイエメンの親イラン武装組織フーシによる商船攻撃が相次ぎ、海上運賃の上昇の思惑が広がるなか、マースクは24日にも船舶航行再開に向けた準備を進めていることを明らかにしていた。海運大手の方針に変化がないとの受け止めから、海上運賃上昇を巡る思惑も再び後退する形となり、海運株への売りを促したようだ。
■JT <2914> 3,612円 (-107円、-2.9%)
JT <2914> [東証P]が3日続落。そのほか、キヤノン <7751> [東証P]など12月期決算銘柄が総じて安かった。28日は12月期末の配当と株主優待の権利落ち日となり、この影響が出たようだ。堀場製作所 <6856> [東証P]やAGC <5201> [東証P]、花王 <4452> [東証P]が下落し、クボタ <6326> [東証P]や住友林業 <1911> [東証P]、INPEX <1605> [東証P]が軟調。ミズホメディー <4595> [東証S]とムゲンエステート <3299> [東証S]が大きく水準を切り下げた。
■レーザーテク <6920> 37,230円 (-880円、-2.3%)
レーザーテック <6920> [東証P]が9日ぶり反落。6月期決算企業の同社の株価は、中間期の12月期末配当落ちを考慮した基準値を下回って推移する。売り方による買い戻しに一巡感が出るなか、直近の連騰を受けた過熱感が意識されたようだ。前日27日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇は力強さに欠け、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ <AMD> は上昇した半面、マイクロン・テクノロジー <MU> やブロードコム <AVGO> が下落するなどまちまちの展開となった。こうしたなか、米長期金利は時間外取引で低下が一服しており、東京市場でのグロース系の半導体株の重荷となったようだ。アドバンテスト <6857> [東証P]やソシオネクスト <6526> [東証P]、KOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]などが軟調に推移した。
■DCM <3050> 1,335円 (-25円、-1.8%)
DCMホールディングス <3050> [東証P]が5日ぶり反落。27日の取引終了後、24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益の見通しを306億円から280億円(前期比5.3%減)に引き下げた。ケーヨー <8168> [東証P]の連結子会社化による影響などを反映した。段階取得差益による特別利益の計上もあって、最終利益予想は引き上げたものの、3-11月期は増収ながら消費者の節約志向などを背景に厳しい事業環境にあったことも意識され、業績の更なる上振れを期待していた投資家の売りを促したようだ。今期の営業収益予想は据え置いた。既存店売上高は当初の見込みを下回っているものの、ケーヨーの売上高が加わることを踏まえたという。3-11月期の営業収益は前年同期比1.1%増の3608億1400万円、経常利益は同9.4%減の228億1800万円、最終利益は同38.0%増の215億5500万円となった。
※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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