2024年4月12日 7時52分
株価指数先物【寄り前】 米ハイテク株高を受け日経平均型優位の展開
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 39700 +290 (+0.73%)
TOPIX先物 2755.5 +6.0 (+0.21%)
シカゴ日経平均先物 39635 +225
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
11日の米国市場は、NYダウが小幅に下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。3月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.1%上昇となり、11カ月ぶりの高い伸びとなったが、市場予想(2.2%上昇)ほど上昇しなかった。過度なインフレへの警戒が和らぐなか、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>、アップル<AAPL>などハイテク株を中心に買われた。半面、トラベラーズ<TRV>やユナイテッドヘルス・グループ<UNH>などディフェンシブ株の一角が弱い値動きだったほか、ゴールドマンサックス<GS>など金融株の弱さも目立ち、NYダウの重荷となった。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、保険、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比225円高の3万9635円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比50円高の3万9460円で始まり、その後はショート優勢のなかで3万9170円まで下落。米国市場の開始直後には一気に3万9480円まで切り返した後に、3万9100円まで売られる荒い値動きを見せた。ただし、売り一巡後は終盤にかけてショートカバーを交えたロング優勢の動きが強まり、3万9710円まで上げ幅を広げる場面も見られ、3万9700円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。PPIの発表前後に荒い値動きをみせたものの、その後はロング優勢の動きとなった。一時3万9100円まで売られたが、引き続き節目の3万9000円に接近する局面では、下値の堅さが意識された。25日移動平均線(3万9590円)とボリンジャーバンドの-1σ(3万8900円)とのレンジ推移が続くなか、レンジ上限の25日線を上回ってきた。
米国市場では、エヌビディア、マイクロン・テクノロジー、アップルがいずれも4%を超える上昇となるなど、ハイテク株の強い値動きが目立っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、昨夕上期決算を発表したファーストリテイリング <9983> [東証P]は、PTS(私設取引)、ADR(米預託証券)で小動きだったことで、日経平均株価の重荷になることはなさそうである。
日経225先物は、25日線を支持線とした底堅さをみせてくるかが注目されるなか、オプション権利行使価格の3万9500円から4万円のレンジを想定する。25日線水準を上回っての推移が続くようだと、同線と+1σ(4万0280円)とのレンジに移行することが意識されてくるだろう。週末要因に加え、決算シーズンに入ることで買い一巡後は膠着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いのロング対応は継続しておきたい。
11日のVIX指数は14.91(前日は15.80)に低下した。一時17.61まで切り上がり、2月13日に付けた17.94に迫る場面も見られたが、その後は200日線水準まで下げている。リスク選好に向かわせやすいところであるが、200日線が支持線として機能している状況であり、楽観視は禁物である。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.33倍に低下した。日経225先物がマイナス圏で推移する一方で、TOPIX先物はプラスに転じるなど、NTショートの動きが強まった。支持線としていた75日線を下回って始まり、ボリンジャーバンドの-2σと-3σとのレンジでの推移となった。方向性としては200日線が位置する2月安値の14.13倍辺りが意識されてきた。本日のところは米ハイテク株高の流れを受けて、NTショートを巻き戻す動きが優勢になりそうだ。ただし、75日線が位置する14.42倍辺りで上値を抑えられるようだと、戻りの局面でNTショートに向かわせる可能性があるだろう。
株探ニュース
日経225先物 39700 +290 (+0.73%)
TOPIX先物 2755.5 +6.0 (+0.21%)
シカゴ日経平均先物 39635 +225
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
11日の米国市場は、NYダウが小幅に下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。3月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.1%上昇となり、11カ月ぶりの高い伸びとなったが、市場予想(2.2%上昇)ほど上昇しなかった。過度なインフレへの警戒が和らぐなか、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>、アップル<AAPL>などハイテク株を中心に買われた。半面、トラベラーズ<TRV>やユナイテッドヘルス・グループ<UNH>などディフェンシブ株の一角が弱い値動きだったほか、ゴールドマンサックス<GS>など金融株の弱さも目立ち、NYダウの重荷となった。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、保険、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比225円高の3万9635円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比50円高の3万9460円で始まり、その後はショート優勢のなかで3万9170円まで下落。米国市場の開始直後には一気に3万9480円まで切り返した後に、3万9100円まで売られる荒い値動きを見せた。ただし、売り一巡後は終盤にかけてショートカバーを交えたロング優勢の動きが強まり、3万9710円まで上げ幅を広げる場面も見られ、3万9700円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。PPIの発表前後に荒い値動きをみせたものの、その後はロング優勢の動きとなった。一時3万9100円まで売られたが、引き続き節目の3万9000円に接近する局面では、下値の堅さが意識された。25日移動平均線(3万9590円)とボリンジャーバンドの-1σ(3万8900円)とのレンジ推移が続くなか、レンジ上限の25日線を上回ってきた。
米国市場では、エヌビディア、マイクロン・テクノロジー、アップルがいずれも4%を超える上昇となるなど、ハイテク株の強い値動きが目立っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。また、昨夕上期決算を発表したファーストリテイリング <9983> [東証P]は、PTS(私設取引)、ADR(米預託証券)で小動きだったことで、日経平均株価の重荷になることはなさそうである。
日経225先物は、25日線を支持線とした底堅さをみせてくるかが注目されるなか、オプション権利行使価格の3万9500円から4万円のレンジを想定する。25日線水準を上回っての推移が続くようだと、同線と+1σ(4万0280円)とのレンジに移行することが意識されてくるだろう。週末要因に加え、決算シーズンに入ることで買い一巡後は膠着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いのロング対応は継続しておきたい。
11日のVIX指数は14.91(前日は15.80)に低下した。一時17.61まで切り上がり、2月13日に付けた17.94に迫る場面も見られたが、その後は200日線水準まで下げている。リスク選好に向かわせやすいところであるが、200日線が支持線として機能している状況であり、楽観視は禁物である。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.33倍に低下した。日経225先物がマイナス圏で推移する一方で、TOPIX先物はプラスに転じるなど、NTショートの動きが強まった。支持線としていた75日線を下回って始まり、ボリンジャーバンドの-2σと-3σとのレンジでの推移となった。方向性としては200日線が位置する2月安値の14.13倍辺りが意識されてきた。本日のところは米ハイテク株高の流れを受けて、NTショートを巻き戻す動きが優勢になりそうだ。ただし、75日線が位置する14.42倍辺りで上値を抑えられるようだと、戻りの局面でNTショートに向かわせる可能性があるだろう。
株探ニュース