2023年6月23日 5時34分
ダウ平均は4日続落 IT・ハイテク株には買い戻しも 全般的に小康状態=米国株概況
NY株式22日(NY時間16:24)
ダウ平均 33946.71(-4.81 -0.01%)
S&P500 4381.89(+16.20 +0.37%)
ナスダック 13630.61(+128.41 +0.95%)
CME日経平均先物 33490(大証終比:+320 +0.96%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に4日続落。きょうはパウエルFRB議長の上院での議会証言が行われていたが、「FOMC参加者の大多数があと2回の利上げ見込んでいる」と述べていた。英中銀が本日の政策委員会(MPC)で予想外の0.50%ポイントの大幅利上げを実施するなど、各国中銀が想定以上の利上げに動く中、高値警戒感が出ている米株式市場にとっては利益確定売りのきっかけとなっているようだ。
市場からは「金利が長期的に上昇すれば景気後退リスクは間違いなく高まる。しかし、リスク資産はそれを反映していない」といった声も聞かれる。市場は今年にかけての上昇後、さらなるリスクテイクが正当化されるかどうかを再評価している。米国ではもう一段の引き締めが予想される中、ハードランディングへの懸念が再燃しているという。
一方、IT・ハイテク株には買い戻しが入り、ナスダックは反発。ソフトランディングへの期待も引き続き根強い中、投資家は乗り遅れまいと下値を買っているようだ。テスラ<TSLA>は米大手証券のアナリストが投資判断を「中立」に引き下げたことで売り先行で始まったもののプラス圏に浮上。また、アマゾン<AMZN>が上昇をけん引。アナリストがクラウドと広告ビジネスを前向きに捉えていたことで買いが膨らんでいる模様。
ただ、米株式市場は6月に強気相場に突入したが、今年の出来高は昨年に比べて減少しており、これから典型的な夏枯れ相場を迎える中、投資家はこの上昇を積極的に買うべきではないといった主張も聞かれる。
市場も次の行動に戸惑う中で米株式市場は全般的に小康状態になっているようだ。
ボーイング<BA>が下落。同社最大のサプライヤーであるスピリット・エアロシステムズ<SPR>が労働組合員によるストライキの投票後、生産を一時停止したことが嫌気されている。スピリットは2005年にボーイングから事業分離された。スピリット株も下落。
アルミのアルコア<AA>が下落。米大手証券のアナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の43ドルから33ドルに引き下げた。
自動車保険のルート<ROOT>が本日も大幅高。前日の引け間際にエンベデッド・インシュアランス(組込型保険)を手掛ける企業が1株19.34ドルで買収を申し出ていると伝わった。
経営コンサルタントのアクセンチュア<ACN>が決算を受け下落。ブッキングが予想を下回った。
ロボットのアイロボット<IRBT>が下落。同社はアマゾン<AMZN>が17億ドルで買収することで合意しているが、EUの反競争法規制当局が予備審査を終了次第、本格的な調査に乗り出すと報じられた。
家庭用品販売のオーバーストック・ドット・コム<OSTK>が大幅高。ベッド・バス&ビヨンドの破産手続きで落札者に選ばれた後、一部の資産と知的財産(IP)に対して2150万ドルを支払うことになった。裁判所が命じた。
発電所のNRGエナジー<NRG>が上昇。同社は投資会社のエリオットからグチエレスCEOら幹部の解任を求められていると伝わった。それに対して同社は自社株買い枠を27億ドルに拡大し、エリオットからの圧力に直面する中、取締役会を刷新するためにサーチ会社と協力すると発表。
ボーイング<BA> 205.61(-6.47 -3.05%)
スピリット・エアロ<SPR> 26.88(-2.80 -9.43%)
アルコア<AA> 33.41(-1.50 -4.30%)
ルート<ROOT> 12.90(+3.28 +34.10%)
アクセンチュア<ACN> 307.25(-5.95 -1.90%)
アイロボット<IRBT> 45.41(-4.12 -8.32%)
オーバーストック<OSTK> 24.84(+3.66 +17.28%)
NRGエナジー<NRG> 34.92(+1.04 +3.07%)
アップル<AAPL> 187.00(+3.04 +1.65%)
マイクロソフト<MSFT> 339.71(+6.15 +1.84%)
アマゾン<AMZN> 130.15(+5.32 +4.26%)
アルファベットC<GOOG> 123.87(+2.61 +2.15%)
テスラ<TSLA> 264.61(+5.15 +1.98%)
メタ・プラットフォームズ<META> 284.88(+3.24 +1.15%)
AMD<AMD> 110.70(-1.41 -1.26%)
エヌビディア<NVDA> 430.25(-0.20 -0.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33946.71(-4.81 -0.01%)
S&P500 4381.89(+16.20 +0.37%)
ナスダック 13630.61(+128.41 +0.95%)
CME日経平均先物 33490(大証終比:+320 +0.96%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に4日続落。きょうはパウエルFRB議長の上院での議会証言が行われていたが、「FOMC参加者の大多数があと2回の利上げ見込んでいる」と述べていた。英中銀が本日の政策委員会(MPC)で予想外の0.50%ポイントの大幅利上げを実施するなど、各国中銀が想定以上の利上げに動く中、高値警戒感が出ている米株式市場にとっては利益確定売りのきっかけとなっているようだ。
市場からは「金利が長期的に上昇すれば景気後退リスクは間違いなく高まる。しかし、リスク資産はそれを反映していない」といった声も聞かれる。市場は今年にかけての上昇後、さらなるリスクテイクが正当化されるかどうかを再評価している。米国ではもう一段の引き締めが予想される中、ハードランディングへの懸念が再燃しているという。
一方、IT・ハイテク株には買い戻しが入り、ナスダックは反発。ソフトランディングへの期待も引き続き根強い中、投資家は乗り遅れまいと下値を買っているようだ。テスラ<TSLA>は米大手証券のアナリストが投資判断を「中立」に引き下げたことで売り先行で始まったもののプラス圏に浮上。また、アマゾン<AMZN>が上昇をけん引。アナリストがクラウドと広告ビジネスを前向きに捉えていたことで買いが膨らんでいる模様。
ただ、米株式市場は6月に強気相場に突入したが、今年の出来高は昨年に比べて減少しており、これから典型的な夏枯れ相場を迎える中、投資家はこの上昇を積極的に買うべきではないといった主張も聞かれる。
市場も次の行動に戸惑う中で米株式市場は全般的に小康状態になっているようだ。
ボーイング<BA>が下落。同社最大のサプライヤーであるスピリット・エアロシステムズ<SPR>が労働組合員によるストライキの投票後、生産を一時停止したことが嫌気されている。スピリットは2005年にボーイングから事業分離された。スピリット株も下落。
アルミのアルコア<AA>が下落。米大手証券のアナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の43ドルから33ドルに引き下げた。
自動車保険のルート<ROOT>が本日も大幅高。前日の引け間際にエンベデッド・インシュアランス(組込型保険)を手掛ける企業が1株19.34ドルで買収を申し出ていると伝わった。
経営コンサルタントのアクセンチュア<ACN>が決算を受け下落。ブッキングが予想を下回った。
ロボットのアイロボット<IRBT>が下落。同社はアマゾン<AMZN>が17億ドルで買収することで合意しているが、EUの反競争法規制当局が予備審査を終了次第、本格的な調査に乗り出すと報じられた。
家庭用品販売のオーバーストック・ドット・コム<OSTK>が大幅高。ベッド・バス&ビヨンドの破産手続きで落札者に選ばれた後、一部の資産と知的財産(IP)に対して2150万ドルを支払うことになった。裁判所が命じた。
発電所のNRGエナジー<NRG>が上昇。同社は投資会社のエリオットからグチエレスCEOら幹部の解任を求められていると伝わった。それに対して同社は自社株買い枠を27億ドルに拡大し、エリオットからの圧力に直面する中、取締役会を刷新するためにサーチ会社と協力すると発表。
ボーイング<BA> 205.61(-6.47 -3.05%)
スピリット・エアロ<SPR> 26.88(-2.80 -9.43%)
アルコア<AA> 33.41(-1.50 -4.30%)
ルート<ROOT> 12.90(+3.28 +34.10%)
アクセンチュア<ACN> 307.25(-5.95 -1.90%)
アイロボット<IRBT> 45.41(-4.12 -8.32%)
オーバーストック<OSTK> 24.84(+3.66 +17.28%)
NRGエナジー<NRG> 34.92(+1.04 +3.07%)
アップル<AAPL> 187.00(+3.04 +1.65%)
マイクロソフト<MSFT> 339.71(+6.15 +1.84%)
アマゾン<AMZN> 130.15(+5.32 +4.26%)
アルファベットC<GOOG> 123.87(+2.61 +2.15%)
テスラ<TSLA> 264.61(+5.15 +1.98%)
メタ・プラットフォームズ<META> 284.88(+3.24 +1.15%)
AMD<AMD> 110.70(-1.41 -1.26%)
エヌビディア<NVDA> 430.25(-0.20 -0.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美