2024年8月6日 5時39分
ダウ平均は一時1200ドル超急落 先行き警戒感が強まる=米国株概況
NY株式5日(NY時間16:28)(日本時間05:28)
ダウ平均 38703.27(-1033.99 -2.60%)
S&P500 5186.33(-160.23 -3.00%)
ナスダック 16200.08(-576.08 -3.43%)
CME日経平均先物 33350(大証終比:+1970 +5.91%)
きょうのNY株式市場は波乱の相場展開となり、ダウ平均が一時1200ドル超急落したほか、ナスダックも一時6%強急落する場面が見られた。先週のISM製造業景気指数に始まって、米雇用統計も米労働市場の急速な冷え込みを示したことから、市場では先行きへの警戒感が強まっている。
ハードランディングのシナリオはまだ少数派なものの、市場にはリスク回避の雰囲気が広がり、売りが売りを呼ぶ展開が見られていた。同時にFRBによる9月FOMCでの大幅利下げ観測が強まっているほか、状況次第ではFOMC前に緊急利下げを実施するのではとの声も出ている。
一方、緊急利下げについては逆効果になるとの指摘も出ている。今回の株安はあくまでポジションの巻き戻しで、経済の衝撃ではないという。多くの投資家がAI関連中心にIT・ハイテク株のバブルを追うという過度にレバレッジを効かせた取引に傾倒していた。米経済は何ら破綻していない。従ってFRBが介入し、一部の株式保有者の損失を軽減することに正当性はない。「FRBプット」は相応な緊急事態が発生した場合にのみ使用されるもので、まだその状況には至っていないと述べている。
米大手銀からは、向こう数日でさらに下げる可能性があるものの、戦術的に押し目買いのチャンスが到来しているとの見解が出ていた。IT・ハイテク株からのローテーションはほぼ終了した可能性があり、個人投資家の買いも一気に下火になり、商品投資顧問業者(CTA)のポジションもかなり落ち込んだ。ヘッジファンドは米国株を売り越しているという。ただし、強く反発できるかはISMやPMI、消費者物価指数(CPI)、小売売上高といった今後数週間で明らかになる経済指標次第だという。
一時下げ幅を縮小する動きも見られた。ISM非製造業景気指数が発表され51.4と予想を若干上回った。一部からは再び50を下回る縮小領域になるのではとも見られていただけに、リスク回避の雰囲気が広がる中で、ひとまず安心感に繋がった模様。
アルファベット<GOOG>が下落。傘下のグーグルが検索巡る米司法省の反トラスト訴訟で敗訴と伝わった。
スナック菓子のケラノバ<K>が大幅高。同業のマース社が、同社の買収を検討していると伝わった。
ワクチンのモデルナ<MRNA>が続落。先週の決算を受けてアナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を90ドルとした。現行よりは高い水準。
バーテックス・ファーマ<VRTX>が下落。アナリストがバリュエーションを理由に投資判断を「中立」に引き下げた。
食肉加工のタイソン・フーズ<TSN>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、鶏肉事業の利益回復が牛肉事業の不振を補った。
仮想通貨関連株が下落。リスク回避の雰囲気の中で、ビットコインが一時2桁の下げを見せており、関連株も連れ安となった。
モデルナ<MRNA> 83.75(-2.83 -3.27%)
ケラノバ<K> 73.20(+10.22 +16.23%)
バーテックス<VRTX> 476.91(-17.55 -3.55%)
タイソン・フーズ<TSN> 62.51(+1.28 +2.09%)
コインベース<COIN> 189.47(-14.97 -7.32%)
マラソン・デジタル<MARA> 16.95(-0.24 -1.40%)
ライオット<RIOT> 8.31(-0.26 -3.03%)
マイクロストラテジー<MSTR> 1309.00(-138.99 -9.60%)
アップル<AAPL> 209.27(-10.59 -4.82%)
マイクロソフト<MSFT> 395.15(-13.34 -3.27%)
アマゾン<AMZN> 161.02(-6.88 -4.10%)
アルファベットC<GOOG> 160.64(-7.76 -4.61%)
テスラ<TSLA> 198.88(-8.79 -4.23%)
メタ<META> 475.73(-12.41 -2.54%)
AMD<AMD> 134.82(+2.32 +1.75%)
エヌビディア<NVDA> 100.45(-6.82 -6.36%)
イーライリリー<LLY> 775.26(-29.20 -3.63%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38703.27(-1033.99 -2.60%)
S&P500 5186.33(-160.23 -3.00%)
ナスダック 16200.08(-576.08 -3.43%)
CME日経平均先物 33350(大証終比:+1970 +5.91%)
きょうのNY株式市場は波乱の相場展開となり、ダウ平均が一時1200ドル超急落したほか、ナスダックも一時6%強急落する場面が見られた。先週のISM製造業景気指数に始まって、米雇用統計も米労働市場の急速な冷え込みを示したことから、市場では先行きへの警戒感が強まっている。
ハードランディングのシナリオはまだ少数派なものの、市場にはリスク回避の雰囲気が広がり、売りが売りを呼ぶ展開が見られていた。同時にFRBによる9月FOMCでの大幅利下げ観測が強まっているほか、状況次第ではFOMC前に緊急利下げを実施するのではとの声も出ている。
一方、緊急利下げについては逆効果になるとの指摘も出ている。今回の株安はあくまでポジションの巻き戻しで、経済の衝撃ではないという。多くの投資家がAI関連中心にIT・ハイテク株のバブルを追うという過度にレバレッジを効かせた取引に傾倒していた。米経済は何ら破綻していない。従ってFRBが介入し、一部の株式保有者の損失を軽減することに正当性はない。「FRBプット」は相応な緊急事態が発生した場合にのみ使用されるもので、まだその状況には至っていないと述べている。
米大手銀からは、向こう数日でさらに下げる可能性があるものの、戦術的に押し目買いのチャンスが到来しているとの見解が出ていた。IT・ハイテク株からのローテーションはほぼ終了した可能性があり、個人投資家の買いも一気に下火になり、商品投資顧問業者(CTA)のポジションもかなり落ち込んだ。ヘッジファンドは米国株を売り越しているという。ただし、強く反発できるかはISMやPMI、消費者物価指数(CPI)、小売売上高といった今後数週間で明らかになる経済指標次第だという。
一時下げ幅を縮小する動きも見られた。ISM非製造業景気指数が発表され51.4と予想を若干上回った。一部からは再び50を下回る縮小領域になるのではとも見られていただけに、リスク回避の雰囲気が広がる中で、ひとまず安心感に繋がった模様。
アルファベット<GOOG>が下落。傘下のグーグルが検索巡る米司法省の反トラスト訴訟で敗訴と伝わった。
スナック菓子のケラノバ<K>が大幅高。同業のマース社が、同社の買収を検討していると伝わった。
ワクチンのモデルナ<MRNA>が続落。先週の決算を受けてアナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を90ドルとした。現行よりは高い水準。
バーテックス・ファーマ<VRTX>が下落。アナリストがバリュエーションを理由に投資判断を「中立」に引き下げた。
食肉加工のタイソン・フーズ<TSN>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、鶏肉事業の利益回復が牛肉事業の不振を補った。
仮想通貨関連株が下落。リスク回避の雰囲気の中で、ビットコインが一時2桁の下げを見せており、関連株も連れ安となった。
モデルナ<MRNA> 83.75(-2.83 -3.27%)
ケラノバ<K> 73.20(+10.22 +16.23%)
バーテックス<VRTX> 476.91(-17.55 -3.55%)
タイソン・フーズ<TSN> 62.51(+1.28 +2.09%)
コインベース<COIN> 189.47(-14.97 -7.32%)
マラソン・デジタル<MARA> 16.95(-0.24 -1.40%)
ライオット<RIOT> 8.31(-0.26 -3.03%)
マイクロストラテジー<MSTR> 1309.00(-138.99 -9.60%)
アップル<AAPL> 209.27(-10.59 -4.82%)
マイクロソフト<MSFT> 395.15(-13.34 -3.27%)
アマゾン<AMZN> 161.02(-6.88 -4.10%)
アルファベットC<GOOG> 160.64(-7.76 -4.61%)
テスラ<TSLA> 198.88(-8.79 -4.23%)
メタ<META> 475.73(-12.41 -2.54%)
AMD<AMD> 134.82(+2.32 +1.75%)
エヌビディア<NVDA> 100.45(-6.82 -6.36%)
イーライリリー<LLY> 775.26(-29.20 -3.63%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美