2024年4月4日 5時20分
ダウ平均は小幅安 ISM指数で上昇も上値重い=米国株概況
NY株式3日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均 39127.14(-43.10 -0.11%)
S&P500 5211.49(+5.68 +0.11%)
ナスダック 16277.46(+37.01 +0.23%)
CME日経平均先物 40065(大証終比:+535 +1.34%)
きょうの米株式市場でダウ平均は小幅安。この日発表になった3月調査分のISM非製造業景気指数が予想を下回っていたことで、前半は買いの動きが見られた。しかし、動きが一巡すると、次第に戻り売りに押され、伸び悩む展開が見られている。終盤になるとまとまった売りも観測され、ダウ平均は下げに転じた。
ISM指数は新規受注が低下したほか、仕入価格が大きく低下し、4年ぶりの低水準に落ち込んだ。今回のデータは、FRBのインフレ対策が失速する恐れがあるとの懸念を和らげる。FRBは利下げ時期を議論する中で、物価上昇圧力の緩和兆候を探っているが、経済の最大部門であるサービスの動向を注視している。
ただ、取引開始前に発表になった3月のADP雇用統計は予想を上回る伸びとなった。金曜日の米雇用統計を前に、市場はFRBの利下げ期待を後退させているが、今回のデータはそれを正当化する内容となっている。粘り強いインフレ指標と、いくつかの好調な製造業の指標が、FRBは利下げに時間をかけるのではないかと投資家を心配させているが、本日のADP雇用統計も同様となっていた。
なお、本日はパウエルFRB議長のスタンフォードでのスピーチが行われたが、全体的にトーンは先日のFOMCと変化はなかった印象で、利下げの可能性には言及していたものの、時期や程度については今後のデータを待ちたい姿勢を強調していた。
年初の好調なスタートから一転、第2四半期に入って米株式市場は調整の動きを見せている。「第1四半期の株式市場の上昇を牽引したインフレ低下とFRBの利下げ期待のシナリオは、第2四半期に入って揺らいでいる。
「株式市場は過去5カ月間に多くのポジティブな見方が織り込まれた。市場がインフレ圧力、FRB、原油価格、長期金利を処理するまで、不安定な相場展開が続く可能性がある」との声も聞かれる。
ディズニー<DIS>が下落。アイガーCEOが、資産家でアクティビスト(物言う株主)のペルツ率いるトライアン・ファンドとの委任状争奪戦に勝利した。
インテル<INTC>が下落。同社は製造事業に関する新たな詳細を明らかにし、同社の製造ネットワークでの赤字が拡大しており、あと数年は損益分岐点に達しない可能性があるとの見方を示した。
通信ネットワーク・ソリューションを提供するカサ・システムズ<CASA>が急落。破産法第11条の適用を自主的に申請し、裁判所の監督下で資産売却手続きを開始した。
鶏卵と卵製品のカルメイン・フーズ<CALM>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。鶏卵の需要が旺盛で、総販売量が過去最高を記録した。
バイオ医薬品のバンダ・ファーマ<VNDA>が急伸。成人の双極性Ⅰ型障害に伴う躁病または混合エピソードの治療薬として「ファナプト(イロペリドン)」錠剤の承認をFDAから取得したと発表した。
レストランを含むエンターテインメント施設運営のデイブ&バスターズ・エンターテイメント<PLAY>が決算を受け大幅高。1株利益、EBITDAが予想を上回った。
半導体のウルフスピード<WOLF>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の55ドルから30ドルに引き下げた。
音楽ストリーミングサービスの欧州のスポティファイ・テクノロジー<SPOT>が上昇。複数の重要市場で値上げを計画していると伝わった。
化粧品のアルタ・ビューティ<ULTA>が大幅安。米大手銀主催のコンファレンスに出席しており、2-4月期(第1四半期)の既存店売上高が、予想していた1桁台前半の伸びの下限になるとの見通しを発表したことが嫌気されている。
パラマウント・グローバル<PARA>が大幅高。同社の支配株主であるシャリー・レッドストーン氏が、同社株をスカイダンス社に売却することで暫定合意に達したと伝わった。
インテル<INTC> 40.33(-3.61 -8.22%)
ディズニー<DIS> 118.98(-3.84 -3.13%)
デイブ&バスターズ<PLAY> 68.29(+6.38 +10.31%)
カルメイン・フーズ<CALM> 61.04(+2.13 +3.62%)
バンダ・ファーマ<VNDA> 5.05(+1.14 +29.16%)
カサ・システムズ<CASA> 0.06(-0.20 -78.64%)
ウルフスピード<WOLF> 27.02(-0.73 -2.63%)
スポティファイ<SPOT> 291.77(+22.19 +8.23%)
アルタ・ビューティ<ULTA> 439.98(-79.70 -15.34%)
パラマウント<PARA> 13.52(+1.76 +14.97%)
アップル<AAPL> 169.65(+0.81 +0.48%)
マイクロソフト<MSFT> 420.45(-0.99 -0.23%)
アマゾン<AMZN> 182.41(+1.72 +0.95%)
アルファベットC<GOOG> 156.37(+0.50 +0.32%)
テスラ<TSLA> 168.38(+1.75 +1.05%)
メタ<META> 506.74(+9.37 +1.88%)
AMD<AMD> 180.77(+2.07 +1.16%)
エヌビディア<NVDA> 889.64(-4.88 -0.55%)
イーライリリー<LLY> 775.99(+12.03 +1.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 39127.14(-43.10 -0.11%)
S&P500 5211.49(+5.68 +0.11%)
ナスダック 16277.46(+37.01 +0.23%)
CME日経平均先物 40065(大証終比:+535 +1.34%)
きょうの米株式市場でダウ平均は小幅安。この日発表になった3月調査分のISM非製造業景気指数が予想を下回っていたことで、前半は買いの動きが見られた。しかし、動きが一巡すると、次第に戻り売りに押され、伸び悩む展開が見られている。終盤になるとまとまった売りも観測され、ダウ平均は下げに転じた。
ISM指数は新規受注が低下したほか、仕入価格が大きく低下し、4年ぶりの低水準に落ち込んだ。今回のデータは、FRBのインフレ対策が失速する恐れがあるとの懸念を和らげる。FRBは利下げ時期を議論する中で、物価上昇圧力の緩和兆候を探っているが、経済の最大部門であるサービスの動向を注視している。
ただ、取引開始前に発表になった3月のADP雇用統計は予想を上回る伸びとなった。金曜日の米雇用統計を前に、市場はFRBの利下げ期待を後退させているが、今回のデータはそれを正当化する内容となっている。粘り強いインフレ指標と、いくつかの好調な製造業の指標が、FRBは利下げに時間をかけるのではないかと投資家を心配させているが、本日のADP雇用統計も同様となっていた。
なお、本日はパウエルFRB議長のスタンフォードでのスピーチが行われたが、全体的にトーンは先日のFOMCと変化はなかった印象で、利下げの可能性には言及していたものの、時期や程度については今後のデータを待ちたい姿勢を強調していた。
年初の好調なスタートから一転、第2四半期に入って米株式市場は調整の動きを見せている。「第1四半期の株式市場の上昇を牽引したインフレ低下とFRBの利下げ期待のシナリオは、第2四半期に入って揺らいでいる。
「株式市場は過去5カ月間に多くのポジティブな見方が織り込まれた。市場がインフレ圧力、FRB、原油価格、長期金利を処理するまで、不安定な相場展開が続く可能性がある」との声も聞かれる。
ディズニー<DIS>が下落。アイガーCEOが、資産家でアクティビスト(物言う株主)のペルツ率いるトライアン・ファンドとの委任状争奪戦に勝利した。
インテル<INTC>が下落。同社は製造事業に関する新たな詳細を明らかにし、同社の製造ネットワークでの赤字が拡大しており、あと数年は損益分岐点に達しない可能性があるとの見方を示した。
通信ネットワーク・ソリューションを提供するカサ・システムズ<CASA>が急落。破産法第11条の適用を自主的に申請し、裁判所の監督下で資産売却手続きを開始した。
鶏卵と卵製品のカルメイン・フーズ<CALM>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。鶏卵の需要が旺盛で、総販売量が過去最高を記録した。
バイオ医薬品のバンダ・ファーマ<VNDA>が急伸。成人の双極性Ⅰ型障害に伴う躁病または混合エピソードの治療薬として「ファナプト(イロペリドン)」錠剤の承認をFDAから取得したと発表した。
レストランを含むエンターテインメント施設運営のデイブ&バスターズ・エンターテイメント<PLAY>が決算を受け大幅高。1株利益、EBITDAが予想を上回った。
半導体のウルフスピード<WOLF>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の55ドルから30ドルに引き下げた。
音楽ストリーミングサービスの欧州のスポティファイ・テクノロジー<SPOT>が上昇。複数の重要市場で値上げを計画していると伝わった。
化粧品のアルタ・ビューティ<ULTA>が大幅安。米大手銀主催のコンファレンスに出席しており、2-4月期(第1四半期)の既存店売上高が、予想していた1桁台前半の伸びの下限になるとの見通しを発表したことが嫌気されている。
パラマウント・グローバル<PARA>が大幅高。同社の支配株主であるシャリー・レッドストーン氏が、同社株をスカイダンス社に売却することで暫定合意に達したと伝わった。
インテル<INTC> 40.33(-3.61 -8.22%)
ディズニー<DIS> 118.98(-3.84 -3.13%)
デイブ&バスターズ<PLAY> 68.29(+6.38 +10.31%)
カルメイン・フーズ<CALM> 61.04(+2.13 +3.62%)
バンダ・ファーマ<VNDA> 5.05(+1.14 +29.16%)
カサ・システムズ<CASA> 0.06(-0.20 -78.64%)
ウルフスピード<WOLF> 27.02(-0.73 -2.63%)
スポティファイ<SPOT> 291.77(+22.19 +8.23%)
アルタ・ビューティ<ULTA> 439.98(-79.70 -15.34%)
パラマウント<PARA> 13.52(+1.76 +14.97%)
アップル<AAPL> 169.65(+0.81 +0.48%)
マイクロソフト<MSFT> 420.45(-0.99 -0.23%)
アマゾン<AMZN> 182.41(+1.72 +0.95%)
アルファベットC<GOOG> 156.37(+0.50 +0.32%)
テスラ<TSLA> 168.38(+1.75 +1.05%)
メタ<META> 506.74(+9.37 +1.88%)
AMD<AMD> 180.77(+2.07 +1.16%)
エヌビディア<NVDA> 889.64(-4.88 -0.55%)
イーライリリー<LLY> 775.99(+12.03 +1.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース