2024年2月19日 5時20分
前週末16日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■トレンド <4704> 7,221円 (-1,500円、-17.2%) ストップ安
東証プライムの下落率トップ。トレンドマイクロ <4704> [東証P]がストップ安。15日取引終了後に発表した23年12月期連結決算は、売上高が前の期比11.1%増の2486億9100万円、純利益が同64.0%減の107億3100万円と増収減益で着地。続く24年12月期は好調な見通しを示したが、決算発表通過で材料出尽くし感が広がり目先利益確定売りが優勢となった。前期は各種セキュリティー製品が伸びたほか、円安の影響もあって売上高は増加した。一方、利益面ではハードウェア関連製品原価やクラウドコストが想定以上となったことをはじめ、前の期に関係会社株式売却益を計上した反動、リストラクチャリング関連費用の計上などが響いた。今期の売上高は前期比9.0%増の2710億円、純利益は同3.2倍の346億円となる見通し。配当予想は未定(前期738円)とした。あわせて、取得上限630万株(自己株式を除く発行済み株数の4.64%)、または400億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は2月26日から11月29日まで。
■片倉 <3001> 1,747円 (-119円、-6.4%)
片倉工業 <3001> [東証S]が4日ぶりに急反落。同社は2月15日大引け後に決算を発表、23年12月期の連結経常利益は前の期比96.3%増の50.6億円に拡大したことで好感されたようだ。24年12月期は前期比9.2%減の46億円に減る見通しとなった。
■レーザーテク <6920> 40,440円 (-1,770円、-4.2%)
レーザーテック <6920> [東証P]が大幅安で4日ぶりに反落。ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]など半導体関連株が朝高後は売りに押され、一転して軟調な展開となった。前日15日に発表された米アプライド・マテリアルズ <AMAT> の決算が良好で、同社株は時間外取引で一時10%を超す上昇となったことが好感され、東京市場でも朝方、半導体関連株が軒並み高となった。ただ、主力半導体関連株の多くは上場来高値圏にあり、レーザーテクは前日15日まで3日続伸、SCREENホールディングス <7735> [東証P]も7連騰していただけに、買い一巡後は利益確定売りが優勢となったようだ。
■ピジョン <7956> 1,512円 (-64.5円、-4.1%)
ピジョン <7956> [東証P]が大幅反落。15日取引終了後に23年12月期連結決算を発表し、売上高は前の期比0.5%減の944億6100万円、営業利益は同12.1%減の107億2600万円だった。従来予想(売上高1000億円、営業利益124億円)から下振れして着地。日本事業が伸びた一方、中国事業やシンガポール事業が減少し全体の足を引っ張った。積極的な販売促進費の使用も利益面で響いた。なお、続く24年12月期の売上高は前期比6.9%増の1010億円、営業利益は同6.3%増の114億円の見通し。配当予想は前期比据え置きの76円とした。
■帝ホテル <9708> 1,011円 (-35円、-3.4%)
帝国ホテル <9708> [東証S]が大幅安で3日続落。15日の取引終了後、サッポロホールディングス <2501> [東証P]傘下のサッポロビールなどによる株式売り出しを決議したと発表。株式需給が悪化するとの警戒感が広がったようだ。売り出し株式数は926万6600株。需給状況に応じ上限138万9900株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売り出し価格は26日から29日までのいずれかの日に決める。売出人はサッポロビールのほか、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]傘下のみずほ銀行、清水建設 <1803> [東証P]、鹿島 <1812> [東証P]、中央日本土地建物(東京都千代田区)、清和綜合建物(同)。
■リソル <5261> 5,850円 (-150円、-2.5%)
リソルホールディングス <5261> [東証P]が3日続落。15日の取引終了後、三井不動産 <8801> [東証P]による48万3900株の売り出しを決議したと発表した。上限7万2500株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。株式の需給面での悪影響を警戒した売りが膨らんだようだ。プライム市場の上場維持基準のうち、未達となっている流通株式時価総額基準の適合を目指す。売り出し価格は26日から29日までのいずれかの日に決める。
※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
東証プライムの下落率トップ。トレンドマイクロ <4704> [東証P]がストップ安。15日取引終了後に発表した23年12月期連結決算は、売上高が前の期比11.1%増の2486億9100万円、純利益が同64.0%減の107億3100万円と増収減益で着地。続く24年12月期は好調な見通しを示したが、決算発表通過で材料出尽くし感が広がり目先利益確定売りが優勢となった。前期は各種セキュリティー製品が伸びたほか、円安の影響もあって売上高は増加した。一方、利益面ではハードウェア関連製品原価やクラウドコストが想定以上となったことをはじめ、前の期に関係会社株式売却益を計上した反動、リストラクチャリング関連費用の計上などが響いた。今期の売上高は前期比9.0%増の2710億円、純利益は同3.2倍の346億円となる見通し。配当予想は未定(前期738円)とした。あわせて、取得上限630万株(自己株式を除く発行済み株数の4.64%)、または400億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は2月26日から11月29日まで。
■片倉 <3001> 1,747円 (-119円、-6.4%)
片倉工業 <3001> [東証S]が4日ぶりに急反落。同社は2月15日大引け後に決算を発表、23年12月期の連結経常利益は前の期比96.3%増の50.6億円に拡大したことで好感されたようだ。24年12月期は前期比9.2%減の46億円に減る見通しとなった。
■レーザーテク <6920> 40,440円 (-1,770円、-4.2%)
レーザーテック <6920> [東証P]が大幅安で4日ぶりに反落。ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]など半導体関連株が朝高後は売りに押され、一転して軟調な展開となった。前日15日に発表された米アプライド・マテリアルズ <AMAT> の決算が良好で、同社株は時間外取引で一時10%を超す上昇となったことが好感され、東京市場でも朝方、半導体関連株が軒並み高となった。ただ、主力半導体関連株の多くは上場来高値圏にあり、レーザーテクは前日15日まで3日続伸、SCREENホールディングス <7735> [東証P]も7連騰していただけに、買い一巡後は利益確定売りが優勢となったようだ。
■ピジョン <7956> 1,512円 (-64.5円、-4.1%)
ピジョン <7956> [東証P]が大幅反落。15日取引終了後に23年12月期連結決算を発表し、売上高は前の期比0.5%減の944億6100万円、営業利益は同12.1%減の107億2600万円だった。従来予想(売上高1000億円、営業利益124億円)から下振れして着地。日本事業が伸びた一方、中国事業やシンガポール事業が減少し全体の足を引っ張った。積極的な販売促進費の使用も利益面で響いた。なお、続く24年12月期の売上高は前期比6.9%増の1010億円、営業利益は同6.3%増の114億円の見通し。配当予想は前期比据え置きの76円とした。
■帝ホテル <9708> 1,011円 (-35円、-3.4%)
帝国ホテル <9708> [東証S]が大幅安で3日続落。15日の取引終了後、サッポロホールディングス <2501> [東証P]傘下のサッポロビールなどによる株式売り出しを決議したと発表。株式需給が悪化するとの警戒感が広がったようだ。売り出し株式数は926万6600株。需給状況に応じ上限138万9900株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売り出し価格は26日から29日までのいずれかの日に決める。売出人はサッポロビールのほか、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]傘下のみずほ銀行、清水建設 <1803> [東証P]、鹿島 <1812> [東証P]、中央日本土地建物(東京都千代田区)、清和綜合建物(同)。
■リソル <5261> 5,850円 (-150円、-2.5%)
リソルホールディングス <5261> [東証P]が3日続落。15日の取引終了後、三井不動産 <8801> [東証P]による48万3900株の売り出しを決議したと発表した。上限7万2500株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。株式の需給面での悪影響を警戒した売りが膨らんだようだ。プライム市場の上場維持基準のうち、未達となっている流通株式時価総額基準の適合を目指す。売り出し価格は26日から29日までのいずれかの日に決める。
※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース