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2025年2月22日 6時36分
ダウ平均は大幅続落 一時８００ドル超下落 弱い米指標きっかけにリスク回避が加速＝米国株概況
NY株式21日（NY時間16:26）（日本時間06:26）
ダウ平均 43428.02（-748.63 -1.69%）
S＆P500 6013.13（-104.39 -1.71%）
ナスダック 19524.01（-438.35 -2.20%）
CME日経平均先物 38155（大証終比：-635 -1.67%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は大幅続落。下げ幅は一時８００ドルを超えた。この日発表の米経済指標が揃って弱い内容となったをきっかけに、本日の市場はリスク回避の雰囲気が広がった。
この日は２月の米ＰＭＩ速報値、中古住宅販売件数、そして２月のミシガン大消費者信頼感指数確報値が公表された。特に米ＰＭＩはこれまで拡大圏を維持してきたサービス業が予想外の５０を下回った。１月の米中古住宅販売件数が予想を下回り、ミシガン大消費者信頼感指数の確報値も下方修正された。これは米経済の最大の要素である個人消費に何らかの影響が出ていることを示唆する内容ではある。
短期金融市場ではＦＲＢの年内２回の利下げ期待をやや復活させる動きが出ているものの、ミシガン大指数の５－１０年先のインフレ期待は３．５％まで上昇し、２１年５月以来の大幅な伸びに修正されていた。
前日はウォルマート<WMT>の低調なガイダンスを受けて主要株価指数が下落。それは、長引くインフレや高金利で米経済の最大のドライバーである個人消費に黄色信号が点灯し始めているのではとの不安に繋がった。本日はその不安をさらに強める展開が見られた。
それらの懸念はこれまでの好調な米株式市場の影に常に横たわっていたものでもあり、前日は一気に噴出していた。しかし、ストラテジストからは「前日の市場の不安は少し誇張されていた可能性がある。投資家の下値での押し目買い意欲は依然旺盛で、投資家は下げの一部を回復しようとするかもしれない」との指摘も出ている。
医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が下落しており、ダウ平均を圧迫。取引開始前に米司法省がここ数カ月の同社の請求業務について調査を開始したと伝わった。同社による診断の記録方法が、メディケア・アドバンテージ（高齢者・障害者向け医療保険制度）からの支払い増加に繋がったかどうかを調査しているという。ただ、同社は報道を否定。
オンライン旅行のブッキング<BKNG>が決算を受け上昇。１株利益、売上高とも予想を上回ったほか、重要な指標であるグロスブッキングも予想を上回った。また、同社は２００億ドルを上限とする自社株買いプログラムも承認。
決済サービスのブロック<XYZ>が決算を受け大幅安。１株利益、経常収益とも予想を下回った。キャッシュアプリ、スクエア部門とも経常収益が予想を下回った。アナリストは「新たな上昇がない」と指摘。
ファイル共有ソフトのドロップボックス<DBX>が大幅安。課金ユーザー数が予想を若干下回った。ユーザー動向と成長に対する懸念が指摘されている。
サイバーセキュリティのアカマイ・テクノロジーズ<AKAM>が決算を受け大幅安。ガイダンスを嫌気しており、第１四半期、通期とも予想を下回る１株利益および売上高の見通しを示した。
電気自動車（ＥＶ）のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が決算を受け下落。ガイダンスが冴えず、第１四半期、通期とも車両納入台数が予想を下回る見通しを示した。
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が下落。米連邦検察当局と規制当局が、同社とパートナー企業のカラソフト・テクノロジー社が米内国歳入庁（ＩＲＳ）にサイバーセキュリティツールを提供するために締結した３２００万ドルの契約を調査していると伝わった。
ワクチン株が上昇。中国で発表されたコロナウイルスに関する新たな調査結果を、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ）が報じた。
肥満薬の調剤版薬を販売する遠隔医療プラットフォームのヒムズ＆ハーズ<HIMS>が大幅安。ＦＤＡがデンマークのノボ・ノルディスク社の減量薬ウェゴヴィの品薄状態が解消されたと発表したことで売りが強まっている。
ユナイテッドヘルス<UNH> 466.42（-36.00 -7.17%）
ブッキング<BKNG> 4990.64（-27.59 -0.55%）
ブロック<XYZ> 68.35（-14.69 -17.69%）
ドロップボックス<DBX> 26.73（-5.15 -16.15%）
アカマイ<AKAM> 76.73（-21.30 -21.73%）
リビアン<RIVN> 12.97（-0.64 -4.70%）
クラウドストライク<CRWD> 406.68（-29.46 -6.75%）
ヒムズ＆ハーズ<HIMS> 49.28（-17.13 -25.79%）
ファイザー<PFE> 26.30（+0.40 +1.54%）
モデルナ<MRNA> 35.53（+1.80 +5.34%）
ノババックス<NVAX> 7.99（+0.07 +0.88%）
アップル<AAPL> 245.55（-0.28 -0.11%）
マイクロソフト<MSFT> 408.21（-7.92 -1.90%）
アマゾン<AMZN> 216.58（-6.30 -2.83%）
アルファベットC<GOOG> 181.58（-5.06 -2.71%）
テスラ<TSLA> 337.80（-16.60 -4.68%）
メタ<META> 683.55（-11.29 -1.62%）
ＡＭＤ<AMD> 110.84（-3.33 -2.92%）
エヌビディア<NVDA> 134.43（-5.68 -4.05%）
イーライリリー<LLY> 873.68（+0.56 +0.06%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 43428.02（-748.63 -1.69%）
S＆P500 6013.13（-104.39 -1.71%）
ナスダック 19524.01（-438.35 -2.20%）
CME日経平均先物 38155（大証終比：-635 -1.67%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は大幅続落。下げ幅は一時８００ドルを超えた。この日発表の米経済指標が揃って弱い内容となったをきっかけに、本日の市場はリスク回避の雰囲気が広がった。
この日は２月の米ＰＭＩ速報値、中古住宅販売件数、そして２月のミシガン大消費者信頼感指数確報値が公表された。特に米ＰＭＩはこれまで拡大圏を維持してきたサービス業が予想外の５０を下回った。１月の米中古住宅販売件数が予想を下回り、ミシガン大消費者信頼感指数の確報値も下方修正された。これは米経済の最大の要素である個人消費に何らかの影響が出ていることを示唆する内容ではある。
短期金融市場ではＦＲＢの年内２回の利下げ期待をやや復活させる動きが出ているものの、ミシガン大指数の５－１０年先のインフレ期待は３．５％まで上昇し、２１年５月以来の大幅な伸びに修正されていた。
前日はウォルマート<WMT>の低調なガイダンスを受けて主要株価指数が下落。それは、長引くインフレや高金利で米経済の最大のドライバーである個人消費に黄色信号が点灯し始めているのではとの不安に繋がった。本日はその不安をさらに強める展開が見られた。
それらの懸念はこれまでの好調な米株式市場の影に常に横たわっていたものでもあり、前日は一気に噴出していた。しかし、ストラテジストからは「前日の市場の不安は少し誇張されていた可能性がある。投資家の下値での押し目買い意欲は依然旺盛で、投資家は下げの一部を回復しようとするかもしれない」との指摘も出ている。
医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が下落しており、ダウ平均を圧迫。取引開始前に米司法省がここ数カ月の同社の請求業務について調査を開始したと伝わった。同社による診断の記録方法が、メディケア・アドバンテージ（高齢者・障害者向け医療保険制度）からの支払い増加に繋がったかどうかを調査しているという。ただ、同社は報道を否定。
オンライン旅行のブッキング<BKNG>が決算を受け上昇。１株利益、売上高とも予想を上回ったほか、重要な指標であるグロスブッキングも予想を上回った。また、同社は２００億ドルを上限とする自社株買いプログラムも承認。
決済サービスのブロック<XYZ>が決算を受け大幅安。１株利益、経常収益とも予想を下回った。キャッシュアプリ、スクエア部門とも経常収益が予想を下回った。アナリストは「新たな上昇がない」と指摘。
ファイル共有ソフトのドロップボックス<DBX>が大幅安。課金ユーザー数が予想を若干下回った。ユーザー動向と成長に対する懸念が指摘されている。
サイバーセキュリティのアカマイ・テクノロジーズ<AKAM>が決算を受け大幅安。ガイダンスを嫌気しており、第１四半期、通期とも予想を下回る１株利益および売上高の見通しを示した。
電気自動車（ＥＶ）のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が決算を受け下落。ガイダンスが冴えず、第１四半期、通期とも車両納入台数が予想を下回る見通しを示した。
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が下落。米連邦検察当局と規制当局が、同社とパートナー企業のカラソフト・テクノロジー社が米内国歳入庁（ＩＲＳ）にサイバーセキュリティツールを提供するために締結した３２００万ドルの契約を調査していると伝わった。
ワクチン株が上昇。中国で発表されたコロナウイルスに関する新たな調査結果を、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ）が報じた。
肥満薬の調剤版薬を販売する遠隔医療プラットフォームのヒムズ＆ハーズ<HIMS>が大幅安。ＦＤＡがデンマークのノボ・ノルディスク社の減量薬ウェゴヴィの品薄状態が解消されたと発表したことで売りが強まっている。
ユナイテッドヘルス<UNH> 466.42（-36.00 -7.17%）
ブッキング<BKNG> 4990.64（-27.59 -0.55%）
ブロック<XYZ> 68.35（-14.69 -17.69%）
ドロップボックス<DBX> 26.73（-5.15 -16.15%）
アカマイ<AKAM> 76.73（-21.30 -21.73%）
リビアン<RIVN> 12.97（-0.64 -4.70%）
クラウドストライク<CRWD> 406.68（-29.46 -6.75%）
ヒムズ＆ハーズ<HIMS> 49.28（-17.13 -25.79%）
ファイザー<PFE> 26.30（+0.40 +1.54%）
モデルナ<MRNA> 35.53（+1.80 +5.34%）
ノババックス<NVAX> 7.99（+0.07 +0.88%）
アップル<AAPL> 245.55（-0.28 -0.11%）
マイクロソフト<MSFT> 408.21（-7.92 -1.90%）
アマゾン<AMZN> 216.58（-6.30 -2.83%）
アルファベットC<GOOG> 181.58（-5.06 -2.71%）
テスラ<TSLA> 337.80（-16.60 -4.68%）
メタ<META> 683.55（-11.29 -1.62%）
ＡＭＤ<AMD> 110.84（-3.33 -2.92%）
エヌビディア<NVDA> 134.43（-5.68 -4.05%）
イーライリリー<LLY> 873.68（+0.56 +0.06%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美