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    2024年12月11日 0時47分

    C3・aiが上下動 通期売上高見通しを上方修正 新規顧客や顧客の支出拡大が原動力=米国株個別

    (NY時間10:47)(日本時間00:47)
    C3・ai<AI> 41.46(-0.22 -0.53%)

     AIアプリケーション開発のC3・ai<AI>の株価が上下動している。前日引け後に8-10月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益の赤字も予想ほど膨らまなかった。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正した。

     アナリストは「米連邦政府および民間全体に渡る勢い、新ロゴ(新規顧客)の獲得や顧客のウォレットシェア(支出)の拡大などが成長の原動力と見ている」と述べた。また、「マイクロソフト<MSFT>との契約拡大がコンセンサス予想に反映されておらず、潜在的に大幅な上振れにつながる可能性がある」とも述べた。

     同社は企業および団体のAIにおける広大な機会を見据え、収益性よりも成長を優先しているとも指摘している。

     好調な決算ではあったものの、株価は通常取引開始直後から売りが強まり、一時35ドル台まで一気に下落した。しかし、その動きが一巡すると再び買いが強まり、42ドル付近まで急速に戻す展開。

     同社株はマイクロソフト<MSFT>との提携を材料に11月中旬以降60%急伸していた。決算は利益確定売りの好材料となっていたようだ。ただ、期待感は強く、下値では押し目買いも活発に出ている模様。

    (8-10月・第2四半期)
    ・1株損益(調整後):-0.06ドル(予想:-0.16ドル)
    ・売上高:9430万ドル 29%増(予想:9100万ドル)
      サブスク:8120万ドル(予想:7980万ドル)
      プロフェッショナルサービス:1320万ドル(予想:1130万ドル)

    (11-1月・第3四半期見通し)
    ・売上高:9550万~1億500万ドル(予想:9750万ドル)

    (通期見通し)
    ・売上高:3.78~3.98億ドル(従来:3.70~3.95億ドル)(予想:3.83億ドル)

    【企業概要】
     顧客が大規模なエンタープライズAIアプリケーションをあらゆるインフラで迅速に開発・展開・運用するためのソフトウェアを提供する。大規模な言語モデル、強化学習、自然言語処理、およびAIプラットフォームの有用性を組み合わせた生成AI製品、コード不要の機械学習ソリューションも提供する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース