１５日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比４３６．３６ドル安の４万４０２３．２９ドルと反落した。この日発表された６月の米消費者物価指数は、食品・エネルギーを除くコア指数の前月比の伸びが市場予想を下回ったものの、品目別では高い伸びを示すものがあり、トランプ関税による経済への悪影響が懸念された。決算発表を行った銀行株の一角が売られたことも全体相場の重荷となった。一方で、画像処理半導体「Ｈ２０」の中国への出荷再開を発表したエヌビディア<NVDA>が買われ、主力ハイテク株は総じて堅調だった。

　ＪＰモルガン・チェース<JPM>やゴールドマン・サックス・グループ<GS>が安く、ウェルズ・ファーゴ<WFC>が大幅安。ニューモント<NEM>やアルバートソンズ・カンパニー<ACI>、アジレント・テクノロジー<A>が下値を探る展開となった。半面、シティグループ<C>が買われ、トレード・デスク<TTD>が急伸。アーチャー・アビエーション<ACHR>やジョビー・アビエーション<JOBY>が高い。

　ナスダック総合株価指数は３７．４７ポイント高の２万０６７７．７９と小幅続伸した。アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>がしっかり。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が大きく株価水準を切り上げ、レッド・ロビン・グルメ・バーガーズ<RRGB>が堅調推移。ＭＰマテリアルズ<MP>が大幅高となった。一方、テスラ<TSLA>とメタ・プラットフォームズ<META>が冴えない展開。オーガノジェネシス・ホールディングス<ORGO>とマイメディックス・グループ<MDXG>が売られた。

出所：MINKABU PRESS