2025年11月27日 8時08分
株価指数先物【寄り前】 抵抗線突破狙いのロングが入りやすい
大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 50120 +440 (+0.88%)
TOPIX先物 3383.5 +16.5 (+0.49%)
シカゴ日経平均先物 50110 +430
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
26日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が市場予想を下回ったほか、新規失業保険申請件数は予想外に減少したものの、失業保険の継続受給者数は高水準が続いた。低調な米経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が引き続き相場を下支えした。ただ、27日はサンクスギビングデーで休場となるほか、ブラックフライデーの28日は短縮取引のため市場参加者は限られており、買い一巡後は高値圏での保ち合いが続いた。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は4日続伸し、上昇率は2.7%を超えている。
NYダウ構成銘柄では、ボーイング<BA>、ウォルマート<WMT>、マイクロソフト<MSFT>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、エヌビディア<NVDA>が買われた。一方で、セールスフォース<CRM>、メルク<MRK>、ハネウェル・インターナショナル<HON>、スリーエム<MMM>、IBM<IBM>が軟調。
シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は、大阪比430円高の5万0110円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比50円高の4万9730円で始まった。その後軟化し、4万9500円~4万9680円辺りで保ち合いを継続。一時レンジを下抜けて4万9410円まで下げる場面もみられたが、売り一巡後はショートカバーが入り、米国市場の取引開始時にはプラス圏を回復。終盤にかけてロング優勢の流れから上げ幅を広げ5万円の大台を回復すると、5万0200円まで買われ、5万0120円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ナイトセッションで4万9410円まで下げる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-1σ(4万9180円)を割り込むことなく、その後の切り返しで25日移動平均線(5万0250円)に接近した。同線は足もとで抵抗線として意識されていたこともあり、買い一巡後は戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。
ただし、海外勢のフローが減少するなかで、短期的な売買の影響を受けやすくなる。5万円水準での底堅さがみられる局面では、その後のショートカバーを誘うロングが入りやすく、25日線突破を仕掛けてくる展開を意識しておきたい。同線突破となれば改めてショートが入る可能性はあるが、25日線と+1σ(5万1310円)とのレンジに移行することで上へのバイアスが強まりやすいだろう。
また、基本的にはスキャルピング中心の商いになろうが、25日線を明確に上抜けてくる局面では市場のセンチメントは改善するとみられる。慎重姿勢だった押し目待ち狙いのロングも誘うことになりそうだ。今後は中間配当の支払いが行われることで、配当再投資よる需給要因が意識されてくるため、ショートを仕掛けにくくさせ、全体として底堅さがみられそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の5万円を中心とした、上下の権利行使価格となる4万9000円から5万1000円のレンジを想定する。買い一巡後は膠着感が強まる可能性はあるものの、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
26日の米VIX指数は17.19(25日は18.56)に低下した。前日の低下で11月14日以来の20.00を割り込み、支持線として意識されていた200日線(19.72)、25日線(19.21)を下回ったが、一段の低下で75日線(17.41)を割り込んできた。上へのバイアスが強まった11月半ば前の水準まで低下しており、リスク選好になりそうだ。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.75倍に低下した。一時14.81倍をつける場面もみられたが、下向きで推移する-2σ(14.66倍)と-1σ(14.92倍)とのレンジ内での動きとなっている。ソフトバンクグループ<9984>[東証P]がリバウンドをみせたものの、東証プライムの8割超の銘柄が上昇するなか、NTショートに振れやすい需給状況のようだ。明確に転換するとは考えにくいが、日経平均株価の5万円台回復が意識されるなか、NTショートの巻き戻しが入りやすいだろう。
株探ニュース
日経225先物 50120 +440 (+0.88%)
TOPIX先物 3383.5 +16.5 (+0.49%)
シカゴ日経平均先物 50110 +430
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
26日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が市場予想を下回ったほか、新規失業保険申請件数は予想外に減少したものの、失業保険の継続受給者数は高水準が続いた。低調な米経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が引き続き相場を下支えした。ただ、27日はサンクスギビングデーで休場となるほか、ブラックフライデーの28日は短縮取引のため市場参加者は限られており、買い一巡後は高値圏での保ち合いが続いた。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は4日続伸し、上昇率は2.7%を超えている。
NYダウ構成銘柄では、ボーイング<BA>、ウォルマート<WMT>、マイクロソフト<MSFT>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、エヌビディア<NVDA>が買われた。一方で、セールスフォース<CRM>、メルク<MRK>、ハネウェル・インターナショナル<HON>、スリーエム<MMM>、IBM<IBM>が軟調。
シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は、大阪比430円高の5万0110円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比50円高の4万9730円で始まった。その後軟化し、4万9500円~4万9680円辺りで保ち合いを継続。一時レンジを下抜けて4万9410円まで下げる場面もみられたが、売り一巡後はショートカバーが入り、米国市場の取引開始時にはプラス圏を回復。終盤にかけてロング優勢の流れから上げ幅を広げ5万円の大台を回復すると、5万0200円まで買われ、5万0120円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。ナイトセッションで4万9410円まで下げる場面もみられたが、ボリンジャーバンドの-1σ(4万9180円)を割り込むことなく、その後の切り返しで25日移動平均線(5万0250円)に接近した。同線は足もとで抵抗線として意識されていたこともあり、買い一巡後は戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。
ただし、海外勢のフローが減少するなかで、短期的な売買の影響を受けやすくなる。5万円水準での底堅さがみられる局面では、その後のショートカバーを誘うロングが入りやすく、25日線突破を仕掛けてくる展開を意識しておきたい。同線突破となれば改めてショートが入る可能性はあるが、25日線と+1σ(5万1310円)とのレンジに移行することで上へのバイアスが強まりやすいだろう。
また、基本的にはスキャルピング中心の商いになろうが、25日線を明確に上抜けてくる局面では市場のセンチメントは改善するとみられる。慎重姿勢だった押し目待ち狙いのロングも誘うことになりそうだ。今後は中間配当の支払いが行われることで、配当再投資よる需給要因が意識されてくるため、ショートを仕掛けにくくさせ、全体として底堅さがみられそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の5万円を中心とした、上下の権利行使価格となる4万9000円から5万1000円のレンジを想定する。買い一巡後は膠着感が強まる可能性はあるものの、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
26日の米VIX指数は17.19(25日は18.56)に低下した。前日の低下で11月14日以来の20.00を割り込み、支持線として意識されていた200日線(19.72)、25日線(19.21)を下回ったが、一段の低下で75日線(17.41)を割り込んできた。上へのバイアスが強まった11月半ば前の水準まで低下しており、リスク選好になりそうだ。
昨日のNT倍率は先物中心限月で14.75倍に低下した。一時14.81倍をつける場面もみられたが、下向きで推移する-2σ(14.66倍)と-1σ(14.92倍)とのレンジ内での動きとなっている。ソフトバンクグループ<9984>[東証P]がリバウンドをみせたものの、東証プライムの8割超の銘柄が上昇するなか、NTショートに振れやすい需給状況のようだ。明確に転換するとは考えにくいが、日経平均株価の5万円台回復が意識されるなか、NTショートの巻き戻しが入りやすいだろう。
株探ニュース