（NY時間15:31）（日本時間05:31）
ワーナー・ブラザース<WBD>　22.93（+0.07　+0.31%）
パラマウント・スカイダンス<PSKY>　15.55（+0.49　+3.22%）
ネットフリックス<NFLX>　104.50（-2.47　-2.31%）
コムキャスト<CMCSA>　26.69（+0.23　+0.87%）

　ワーナー・ブラザース・ディスカバリー（ＷＢＤ）<WBD>は、先月の身売り表明後に受け取った初回入札を踏まえ、買い手候補に対して、より条件を引き上げた新たな提示を求めたと伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。同社は買収希望者に対し、１２月１日までに修正したオファーを提出するよう求めているという。

　パラマウント・スカイダンス<PSKY>、コムキャスト<CMCSA>、ネットフリックス<NFLX>はいずれもＷＢＤの全部または一部の買収を狙っており、先週の初回締め切りに合わせて入札を提出した。修正されたオファーを精査したのち、ＷＢＤが特定の１社と独占交渉に入る可能性があるという。

　コムキャストとネットフリックスが最も関心を寄せているのは「ザ・ソプラノズ」から「バッグス・バニー」までを含む映画・テレビ番組の巨大ライブラリーで、パラマウントはＴＮＴやカートゥーン・ネットワークなどのケーブル局を含む全社買収にも前向きだ。

　ＷＢＤは複数の企業から全社または一部買収の打診を受け、先月に戦略的選択肢の検討入りを表明した。

　ただし、今回の３社はいずれも規制リスクが大きく、売却手続きを複雑にする可能性がある。パラマウントを率いるエリソンＣＥＯは、１０月のコンファレンスで「トランプ政権との関係は良好だ」と述べていたという。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース