2025年10月1日 21時52分
ダウ先物は下落 米政府機関閉鎖 下げ渋る動きも=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:41)(日本時間21:41)
ダウ先物 46577(-112.00 -0.24%)
S&P500 6713.50(-25.25 -0.38%)
ナスダック100先物 24785.75(-116.00 -0.47%)
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反落。米政府機関が閉鎖され売りが優勢となっているが、事前に警戒していたこともあり、下げ渋る動きも見せている。
米上院でつなぎ予算案の採決が2度行われたが否決され、閉鎖に至っている。米上院は共和党が過半数の53議席を占めているが、今回の場合、60票以上を獲得しなければならず、民主党からの8票の賛成票を獲得できなかった。
これまでは市場も概ね冷静だったが、今回は数多くの経済要因が重なりリスクが大きい。労働市場の減速やインフレ懸念、歴史的な高バリュエーションと市場の集中度の高さが投資家心理を圧迫している。
議会予算局(CBO)は閉鎖により約75万人の連邦職員が一時休職になると推定。さらにトランプ大統領が恒久的な大量解雇に言及したことで、新たな経済リスクも加わっている。
今回は閉鎖の期間に市場は注目している。短期間で終了するとの見方も出ているものの、長期化すれば、10月29日のFOMCに向けた重要な経済指標の公表が遅れる恐れがある。労働省は金曜日から事実上の全業務停止を発表しており、9月の米雇用統計は公表されない見通し。閉鎖によりFRBは、不完全な情報に基づいて政策判断を迫られる。市場は年内あと1回か2回の利下げを予想している状況。
その意味でも先ほど発表になった9月のADP雇用統計は注目されていたが、雇用者数が予想外の減少となった。前回分も減少に下方修正されている。雇用の冷え込みを完全に示唆する内容ではあるが、市場は年内2回の利下げ期待を再び高めたこともあり、米株式市場はネガティブな反応は見せていない。
景気減速懸念から時間外で銀行株が下落しているほか、強気相場をけん引してきたAI関連株も一部下落している。
ストラテジストは「歴史的に弱い9月相場を市場は克服したが、第4四半期の相場に入って、市場は売り材料を探していたように見える。閉鎖は予想されていたことだが、解決に向けた進展や緊急性が欠けている点が投資家の懸念を高めている。今回の閉鎖の背景は、過去最長だった2018年の閉鎖とはまったく異なる」と述べている。
ナイキ<NKE>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。北米、卸売が予想を上回る売上を計上した。今回の決算はヒルCEOの再建努力が成果を上げ始めていることを示した。
カナダの資源会社リチウム・アメリカズ<LAC>が時間外で大幅高。米政府が同社株を取得することで合意した。米エネルギー省のライト長官が明らかにした。
バイオテクノロジーのエナンタ・ファーマ<ENTA>が時間外で大幅続落。増資計画を発表した。650万株を1株10ドルで発行する。総調達額は6500万ドルで10月2日に終了予定。価格は前日終値に対して16%のディスカウントを示す。
再生可能エネルギーのAES<AES>が時間外で大幅高。ブラックロック<BLK>傘下のグローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)が、同社を近く買収する見通しだと伝わった。
(NY時間08:51)(日本時間21:51)時間外
ナイキ<NKE> 72.55(+2.82 +4.04%)
エナンタ・ファーマ<ENTA> 10.26(-1.71 -14.29%)
AES<AES> 14.70(+1.54 +11.70%)
リチウム・アメリカズ<LAC> 7.58(+1.87 +32.75%)
アップル<AAPL> 255.48(+0.85 +0.33%)
マイクロソフト<MSFT> 514.45(-3.50 -0.68%)
アマゾン<AMZN> 218.40(-1.17 -0.53%)
アルファベットC<GOOG> 241.91(-1.64 -0.67%)
アルファベットA<GOOGL> 241.48(-1.62 -0.67%)
テスラ<TSLA> 442.50(-2.22 -0.50%)
メタ<META> 725.07(-9.31 -1.27%)
エヌビディア<NVDA> 185.06(-1.52 -0.81%)
AMD<AMD> 161.08(-0.71 -0.44%)
イーライリリー<LLY> 761.32(-1.68 -0.22%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 46577(-112.00 -0.24%)
S&P500 6713.50(-25.25 -0.38%)
ナスダック100先物 24785.75(-116.00 -0.47%)
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反落。米政府機関が閉鎖され売りが優勢となっているが、事前に警戒していたこともあり、下げ渋る動きも見せている。
米上院でつなぎ予算案の採決が2度行われたが否決され、閉鎖に至っている。米上院は共和党が過半数の53議席を占めているが、今回の場合、60票以上を獲得しなければならず、民主党からの8票の賛成票を獲得できなかった。
これまでは市場も概ね冷静だったが、今回は数多くの経済要因が重なりリスクが大きい。労働市場の減速やインフレ懸念、歴史的な高バリュエーションと市場の集中度の高さが投資家心理を圧迫している。
議会予算局(CBO)は閉鎖により約75万人の連邦職員が一時休職になると推定。さらにトランプ大統領が恒久的な大量解雇に言及したことで、新たな経済リスクも加わっている。
今回は閉鎖の期間に市場は注目している。短期間で終了するとの見方も出ているものの、長期化すれば、10月29日のFOMCに向けた重要な経済指標の公表が遅れる恐れがある。労働省は金曜日から事実上の全業務停止を発表しており、9月の米雇用統計は公表されない見通し。閉鎖によりFRBは、不完全な情報に基づいて政策判断を迫られる。市場は年内あと1回か2回の利下げを予想している状況。
その意味でも先ほど発表になった9月のADP雇用統計は注目されていたが、雇用者数が予想外の減少となった。前回分も減少に下方修正されている。雇用の冷え込みを完全に示唆する内容ではあるが、市場は年内2回の利下げ期待を再び高めたこともあり、米株式市場はネガティブな反応は見せていない。
景気減速懸念から時間外で銀行株が下落しているほか、強気相場をけん引してきたAI関連株も一部下落している。
ストラテジストは「歴史的に弱い9月相場を市場は克服したが、第4四半期の相場に入って、市場は売り材料を探していたように見える。閉鎖は予想されていたことだが、解決に向けた進展や緊急性が欠けている点が投資家の懸念を高めている。今回の閉鎖の背景は、過去最長だった2018年の閉鎖とはまったく異なる」と述べている。
ナイキ<NKE>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。北米、卸売が予想を上回る売上を計上した。今回の決算はヒルCEOの再建努力が成果を上げ始めていることを示した。
カナダの資源会社リチウム・アメリカズ<LAC>が時間外で大幅高。米政府が同社株を取得することで合意した。米エネルギー省のライト長官が明らかにした。
バイオテクノロジーのエナンタ・ファーマ<ENTA>が時間外で大幅続落。増資計画を発表した。650万株を1株10ドルで発行する。総調達額は6500万ドルで10月2日に終了予定。価格は前日終値に対して16%のディスカウントを示す。
再生可能エネルギーのAES<AES>が時間外で大幅高。ブラックロック<BLK>傘下のグローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)が、同社を近く買収する見通しだと伝わった。
(NY時間08:51)(日本時間21:51)時間外
ナイキ<NKE> 72.55(+2.82 +4.04%)
エナンタ・ファーマ<ENTA> 10.26(-1.71 -14.29%)
AES<AES> 14.70(+1.54 +11.70%)
リチウム・アメリカズ<LAC> 7.58(+1.87 +32.75%)
アップル<AAPL> 255.48(+0.85 +0.33%)
マイクロソフト<MSFT> 514.45(-3.50 -0.68%)
アマゾン<AMZN> 218.40(-1.17 -0.53%)
アルファベットC<GOOG> 241.91(-1.64 -0.67%)
アルファベットA<GOOGL> 241.48(-1.62 -0.67%)
テスラ<TSLA> 442.50(-2.22 -0.50%)
メタ<META> 725.07(-9.31 -1.27%)
エヌビディア<NVDA> 185.06(-1.52 -0.81%)
AMD<AMD> 161.08(-0.71 -0.44%)
イーライリリー<LLY> 761.32(-1.68 -0.22%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース