２７日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比７４０．５８ドル高の４万２３４３．６５ドルと５日ぶり大幅反発となった。トランプ米政権が欧州連合（ＥＵ）への追加関税の発動時期を７月に延期することを決め、投資家のリスク選好ムードが広がった。５月の米消費者信頼感指数が前月比で上昇し、米国の景気を巡る懸念が幾分緩和したことも相場の支援材料となった。

　ナイキ<NKE>が株価水準を大きく切り上げたほか、アメリカン・エキスプレス<AXP>やゴールドマン・サックス・グループ<GS>、ウォルト・ディズニー<DIS>が堅調推移。ＵＳスチール<X>が買われ、ブロック<XYZ>とインフォマティカ<INFA>が頑強。ＡＭＣエンターテインメント・ホールディングス<AMC>が大幅高となった。一方。ボーイング<BA>が冴えない展開だった。

　ナスダック総合株価指数は４６１．９５ポイント高の１万９１９９．１６と急反発した。アップル<AAPL>やエヌビディア<NVDA>が高く、テスラ<TSLA>が急伸。コアウィーブ<CRWV>が上値追いの展開となった。半面、トランプ・メディア＆テクノロジー・グループ<DJT>が売りを浴び、プロセナ<PRTA>とロケット・ファーマシューティカルズ<RCKT>が急落した。

出所：MINKABU PRESS