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    2025年4月30日 22時56分

    スーパー・マイクロ、暫定決算受け大幅安 売上高見通しが予想を大きく下回る=米国株個別

    (NY時間09:53)(日本時間22:53)
    スーパー・マイクロ<SMCI> 29.76(-6.24 -17.33%)

     サーバーのスーパー・マイクロ<SMCI>が大幅安。前日引け後に1-3月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、売上高見通しは45-46億ドルと従来の見通しある55億ドルから下方修正されたほか、予想(53.5億ドル)も下回っている。1株利益は0.29-0.31ドルを見込み、こちらも予想の0.53ドルを下回った。

     今回の暫定決算は、同社の経営再建計画が軌道に乗っていないことが示唆している。同社は第3四半期に一部顧客が意思決定を先送りしたため、売上が第4四半期にずれ込んだと説明した。同社は2月に、2026年度までの長期売上高見通しを400億ドルと発表し、現在のほぼ2倍の数字を示していた。

     また、粗利益率が前四半期比で2.20%ポイント低下したことについては、旧世代製品による在庫評価減の増加と、新製品の市場投入を加速するための費用前倒しが主な要因」と説明している。

     アナリストは「第3四半期の売上高の15%減は、同社のメガAI取引への依存度を示している。同社は、業績不振の理由を顧客の納期調整と説明したが、旧世代GPUの在庫増加を考慮すると、顧客はエヌビディア<NVDA>の新チップ、ブラックウェルを搭載した製品を待つために導入を延期する可能性が高い」と述べた。

     5月6日に四半期決算に関する電話会議を開催する予定。

    【企業概要】
     エンタープライズデータセンター・クラウドコンピューティング・AI・5G・エッジコンピューティングを含むITインフラ市場に、多様なマザーボード・電源・シャーシなどの製品を提供する。省エネルギーサーバー、ストレージ、IoT、ネットワークスイッチ、ソフトウェアなどの関連サービスも提供。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース