2024年7月2日 7時57分
株価指数先物【寄り前】 円安進行が重荷となり、+1σと+2σのレンジ推移
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 39480 -190 (-0.47%)
TOPIX先物 2823.0 -4.0 (-0.14%)
シカゴ日経平均先物 39530 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。フランス国民議会(下院)選挙の初回投票が6月30日に実施され、国民連合(RN)が躍進したものの、警戒されたほどの大勝はなさそうとの見方に加え、週明けのフランス市場でCAC40指数が1%を超える上昇となり、過度な警戒感が和らぐ形となった。これを受けてNYダウは一時300ドル余り上昇する場面もみられた。その後、6月のISM製造業総合景況指数が予想に反して低下し、3カ月連続で好不況の分かれ目である50を下回ったことが嫌気され下落に転じる場面もあったが、プラス圏でこの日の取引を終えた。
エヌビディア<NVDA>が3日ぶりに反発するなど、根強いAI関連物色もあって、ナスダックは6月18日以来の最高値を更新。S&P500業種別指数は自動車・同部品、テクノロジー・ハード・機器、ソフトウエア・サービスが上昇した一方で、消費者サービス、ヘルスケア機器・サービス、素材が下落した。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比140円安の3万9530円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万9680円で始まり、その後リバウンド基調が強まるなか、米国市場の取引開始時には3万9810円まで買われた。だが、買い一巡後は軟化し、下落に転じると3万9490円まで売られた。いったんは3万9610円まで買い戻されたがプラス圏は回復できず、終盤は3万9450円~3万9550円処での推移が続き、3万9480円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。週明けの米国市場では主要な株価指数は上昇したものの、フランス国民議会選挙を受けて為替市場ではユーロ買い・ドル売りに向かった。この流れから円は対ドルでも下げ、一時1ドル=161円70銭台に円安が進行したことが売りにつながったようだ。
これにより日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(3万9760円)に上値を抑えられる形となり、+1σ(3万9300円)とのレンジが意識されやすいだろう。週足の+1σは3万9280円辺りに位置しており、3万9300円に接近する局面では、押し目狙いのロング対応となりそうだ。日足、週足ともにバンドは拡大傾向をみせてきたため、上向きで推移する+1σ、+2σに沿ったトレンドとみておきたい。なお、週足の+2σは3万9960円に位置している。
そのため、オプション権利行使価格の3万9375円から3万9750円処のレンジを想定する。日足の+2σを上回ってくる局面では、週足の+2σをターゲットとしたスタンスとなる。もっとも、先週の大幅な上昇に対する過熱感が意識されていることから、積極的なロングの動きは期待しづらく、押し目狙いのスキャルピング中心のトレードになりそうだ。
1日のVIX指数は12.22(前日は12.44)に低下した。一時13.26まで上昇し、25日移動平均線(12.80)を上回る場面もあったが、その後は低下傾向を続けていた。5月上旬に75日、200日線を割り込んだ後は両線に上値を抑えられる形でボトム圏での推移を続けており、リスク選好に向かいやすいだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.03倍に低下した。相対的にTOPIX型優位となるなか、若干ながら25日線(14.06倍)を下回っての推移をみせていた。円安進行を受けた輸出関連株のほか、長期金利の上昇により金融株への買いが意識されやすく、本日もTOPIX型優位の展開が見込まれる。もう一段の低下で14.00倍を下回ってくると、NTショートに振れやすくなりそうだ。
株探ニュース
日経225先物 39480 -190 (-0.47%)
TOPIX先物 2823.0 -4.0 (-0.14%)
シカゴ日経平均先物 39530 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。フランス国民議会(下院)選挙の初回投票が6月30日に実施され、国民連合(RN)が躍進したものの、警戒されたほどの大勝はなさそうとの見方に加え、週明けのフランス市場でCAC40指数が1%を超える上昇となり、過度な警戒感が和らぐ形となった。これを受けてNYダウは一時300ドル余り上昇する場面もみられた。その後、6月のISM製造業総合景況指数が予想に反して低下し、3カ月連続で好不況の分かれ目である50を下回ったことが嫌気され下落に転じる場面もあったが、プラス圏でこの日の取引を終えた。
エヌビディア<NVDA>が3日ぶりに反発するなど、根強いAI関連物色もあって、ナスダックは6月18日以来の最高値を更新。S&P500業種別指数は自動車・同部品、テクノロジー・ハード・機器、ソフトウエア・サービスが上昇した一方で、消費者サービス、ヘルスケア機器・サービス、素材が下落した。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比140円安の3万9530円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万9680円で始まり、その後リバウンド基調が強まるなか、米国市場の取引開始時には3万9810円まで買われた。だが、買い一巡後は軟化し、下落に転じると3万9490円まで売られた。いったんは3万9610円まで買い戻されたがプラス圏は回復できず、終盤は3万9450円~3万9550円処での推移が続き、3万9480円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まりそうだ。週明けの米国市場では主要な株価指数は上昇したものの、フランス国民議会選挙を受けて為替市場ではユーロ買い・ドル売りに向かった。この流れから円は対ドルでも下げ、一時1ドル=161円70銭台に円安が進行したことが売りにつながったようだ。
これにより日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(3万9760円)に上値を抑えられる形となり、+1σ(3万9300円)とのレンジが意識されやすいだろう。週足の+1σは3万9280円辺りに位置しており、3万9300円に接近する局面では、押し目狙いのロング対応となりそうだ。日足、週足ともにバンドは拡大傾向をみせてきたため、上向きで推移する+1σ、+2σに沿ったトレンドとみておきたい。なお、週足の+2σは3万9960円に位置している。
そのため、オプション権利行使価格の3万9375円から3万9750円処のレンジを想定する。日足の+2σを上回ってくる局面では、週足の+2σをターゲットとしたスタンスとなる。もっとも、先週の大幅な上昇に対する過熱感が意識されていることから、積極的なロングの動きは期待しづらく、押し目狙いのスキャルピング中心のトレードになりそうだ。
1日のVIX指数は12.22(前日は12.44)に低下した。一時13.26まで上昇し、25日移動平均線(12.80)を上回る場面もあったが、その後は低下傾向を続けていた。5月上旬に75日、200日線を割り込んだ後は両線に上値を抑えられる形でボトム圏での推移を続けており、リスク選好に向かいやすいだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.03倍に低下した。相対的にTOPIX型優位となるなか、若干ながら25日線(14.06倍)を下回っての推移をみせていた。円安進行を受けた輸出関連株のほか、長期金利の上昇により金融株への買いが意識されやすく、本日もTOPIX型優位の展開が見込まれる。もう一段の低下で14.00倍を下回ってくると、NTショートに振れやすくなりそうだ。
株探ニュース