2024年5月31日 7時50分
株価指数先物【寄り前】 -1σ水準では押し目狙いのロング対応
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 38110 +110 (+0.28%)
TOPIX先物 2732.5 +6.5 (+0.23%)
シカゴ日経平均先物 38230 +230
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
30日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。2024年1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から下方修正され、景気減速への懸念がくすぶる形となった。一方、1~3月期の米個人消費支出(PCE)物価指数は食品とエネルギーを除くコア指数が前期比年率3.6%上昇と速報値(3.7%)を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始を後押しするとの見方もあった。
前日の取引終了後に2024年2~4月期決算を発表したセールスフォース<CRM>は、5~7月期の見通しが予想を下回ったことが嫌気され19%超の下落となり、NYダウの重荷となった。S&P500業種別指数は電気通信サービス、耐久消費財・アパレル、不動産が上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、半導体・同製造装置、メディアが下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比230円高の3万8230円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比60円安の3万7940円で始まり、寄り付きを安値に緩やかなリバウンド基調を継続し、概ね3万8100円を上回っての推移となった。中盤にかけて上げ幅を広げ、一時3万8340円まで買われた。終盤にかけては上げ幅を縮める動きとなり、3万8110円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まることになりそうだ。米国市場で主要な株価指数は下落したが、NYダウの重荷となったセールスフォースの下げについては、前日の時間外で急落していたため、織り込み済みであろう。また、米国ではFRBが物価指標として重視する4月のPCE物価指数の発表を控えており、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだが、前日の3万7610円までの下落によって、いったんは調整一巡感が意識されそうだ。
日経225先物は前日の下げでボリンジャーバンドの-2σ(3万7580円)水準まで下げた後は、-1σ(3万8000円)水準まで下げ幅を縮めていた。ナイトセッションでは概ね-1σを上回っての推移をみせたことから、同水準での底堅さが意識されてくる可能性はあるだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万8000円を中心とした上下の権利行使価格3万7875円から3万8375円とのレンジを想定する。
足もとで弱いトレンドを形成しているが、PCE物価指数の発表を前にショートポジションをいったんニュートラルにする動きなども意識されやすいと考えられる。そのため、3万8000円を下回る局面においては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロング対応になりそうだ。
VIX指数は14.47(前日は14.28)に上昇した。75日移動平均線を上抜け、一時14.88まで上昇し、14.63辺りに位置する200日線を上回る場面もあった。同線を明確に上抜けてくるようだとリスク回避に向かわせやすいところであり、米経済指標にらみの展開が続きそうである。一方で、同線が抵抗となるようであれば、ショートカバーが入りやすくなるだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.93倍に低下し、5月2日に付けた13.95倍を下回ってきた。アドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい代表的な値がさ株が総じて弱い値動きとなったことが、日経平均型の重荷となっていた。米国市場ではエヌビディア<NVDA>が5日ぶりに反落するなか、NTショートによるスプレッド狙いの動きが強まりそうだ。
株探ニュース
日経225先物 38110 +110 (+0.28%)
TOPIX先物 2732.5 +6.5 (+0.23%)
シカゴ日経平均先物 38230 +230
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
30日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。2024年1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から下方修正され、景気減速への懸念がくすぶる形となった。一方、1~3月期の米個人消費支出(PCE)物価指数は食品とエネルギーを除くコア指数が前期比年率3.6%上昇と速報値(3.7%)を下回り、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始を後押しするとの見方もあった。
前日の取引終了後に2024年2~4月期決算を発表したセールスフォース<CRM>は、5~7月期の見通しが予想を下回ったことが嫌気され19%超の下落となり、NYダウの重荷となった。S&P500業種別指数は電気通信サービス、耐久消費財・アパレル、不動産が上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、半導体・同製造装置、メディアが下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比230円高の3万8230円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比60円安の3万7940円で始まり、寄り付きを安値に緩やかなリバウンド基調を継続し、概ね3万8100円を上回っての推移となった。中盤にかけて上げ幅を広げ、一時3万8340円まで買われた。終盤にかけては上げ幅を縮める動きとなり、3万8110円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まることになりそうだ。米国市場で主要な株価指数は下落したが、NYダウの重荷となったセールスフォースの下げについては、前日の時間外で急落していたため、織り込み済みであろう。また、米国ではFRBが物価指標として重視する4月のPCE物価指数の発表を控えており、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだが、前日の3万7610円までの下落によって、いったんは調整一巡感が意識されそうだ。
日経225先物は前日の下げでボリンジャーバンドの-2σ(3万7580円)水準まで下げた後は、-1σ(3万8000円)水準まで下げ幅を縮めていた。ナイトセッションでは概ね-1σを上回っての推移をみせたことから、同水準での底堅さが意識されてくる可能性はあるだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万8000円を中心とした上下の権利行使価格3万7875円から3万8375円とのレンジを想定する。
足もとで弱いトレンドを形成しているが、PCE物価指数の発表を前にショートポジションをいったんニュートラルにする動きなども意識されやすいと考えられる。そのため、3万8000円を下回る局面においては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロング対応になりそうだ。
VIX指数は14.47(前日は14.28)に上昇した。75日移動平均線を上抜け、一時14.88まで上昇し、14.63辺りに位置する200日線を上回る場面もあった。同線を明確に上抜けてくるようだとリスク回避に向かわせやすいところであり、米経済指標にらみの展開が続きそうである。一方で、同線が抵抗となるようであれば、ショートカバーが入りやすくなるだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.93倍に低下し、5月2日に付けた13.95倍を下回ってきた。アドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など指数インパクトの大きい代表的な値がさ株が総じて弱い値動きとなったことが、日経平均型の重荷となっていた。米国市場ではエヌビディア<NVDA>が5日ぶりに反落するなか、NTショートによるスプレッド狙いの動きが強まりそうだ。
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