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    2024年4月15日 15時21分

    話題株ピックアップ【夕刊】(3):GRCS、テラスカイ、エリアクエス

    ■GRCS <9250>  2,220円  +400 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
     GRCS<9250>がストップ高。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(23年12月~24年2月)連結決算が、売上高8億6800万円(前年同期比28.6%増)、営業利益8700万円(前年同期9600万円の赤字)、最終利益6600万円(同1億600万円の赤字)となり、営業黒字転換した上に通期予想を上回ったことが好感された。主力のGRCソリューション・プロダクトで生成AIの活用促進と導入によるリスクの最小化などをサポートする「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援サービス」を開始したほか、フィナンシャルテクノロジーで売り切り型ライセンスを販売したことなどが寄与した。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高33億1500万円(前期比19.1%増)、営業利益5300万円(前期1億4500万円の赤字)、最終利益1700万円(同2億8000万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

    ■テラスカイ <3915>  1,670円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
     テラスカイ<3915>がストップ高。同社はクラウド導入・運用支援を展開し、米セールスフォース<CRM>のソフトウェア導入実績では国内首位級。AWSの導入でも実績が高い。足もとの業績は好調に推移しており、前週末12日に発表した25年2月期の業績予想では営業利益が前期比73%増の9億500万円と急拡大を見込み、4期ぶりに過去最高利益更新の見通しとなった。また同日に、NTTデータグループ<9613>子会社のNTTデータが同社との資本・業務提携を発表、NTTデータは同社の株式最大約20%を取得する方針にあることで、これもポジティブサプライズとなった。

    ■エリアクエスト <8912>  168円  +27 円 (+19.2%)  本日終値
     エリアクエスト<8912>が急伸。15日午前11時、取得総数52万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3%)、取得総額9880万円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて、期末一括配当予想を1円増額して3円(前期比1円増配)に修正しており、材料視されたようだ。自社株の取得期間は4月16日から6月30日までとする。また、同社は昨年7月1日から12月31日までの期間損益を分配可能額に取り込み、財務戦略の柔軟性と機動性を確保するため、昨年12月31日を臨時決算日とする臨時計算書類を取締役会で承認したとも開示した。24年6月期の連結業績には影響がない。

    ■リックソフト <4429>  1,855円  +290 円 (+18.5%)  本日終値
     リックソフト<4429>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後、24年2月期通期の連結決算を発表。営業利益が前の期比21.7%増の6億6500万円(従来予想は6億2100万円)となったことが好感されたようだ。売上高は同33.2%増の74億9100万円(従来予想は68億1800万円)で着地。第4四半期のライセンス売り上げ及び自社ソフトの売り上げがともに当初の想定を上回ったことが主な要因だとしている。あわせて公表した25年2月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比22.1%増の91億4700万円、営業利益が同22.2%増の8億1300万円としている。

    ■インターアクション <7725>  1,512円  +236 円 (+18.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
     インターアクション<7725>が急騰。テクニカル的にもこれまで強力なサポートラインとして機能していた25日移動平均線を足場に上放れる動きをみせている。同社は光源装置大手で、CCDやCMOSなどのイメージセンサーの検査装置で世界トップクラスの商品競争力を誇る。このイメージセンサー向けの検査装置需要が会社側の想定を上回る好調に推移し、前週末12日取引終了後に24年5月期業績予想の修正を発表した。営業利益段階で従来計画の10億3700万円から14億7400万円に大幅増額、前期比大幅減益予想から一転して小幅ながら増益見通しとなった。これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。

    ■Globee <5575>  1,382円  +181 円 (+15.1%)  本日終値
     Globee<5575>は大幅続伸。同社は12日取引終了後、24年5月期第3四半期累計(23年6月~24年2月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比42.7%増の2億3800万円となり、通期計画3億1600万円に対する進捗率が75%超となったことが買い安心感につながったようだ。売上高は同36.2%増の9億2500万円で着地。人工知能(AI)英語学習アプリ「abceed」のサービス改善、コンテンツの拡充と販売拡大に注力し、一般ユーザー及び法人などの有料会員数の獲得を図ったことが奏功した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

    ■Gunosy <6047>  796円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率6位
     Gunosy<6047>が5日ぶりに反発。前週末12日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、売上高を72億円から72億9000万円(前期比9.5%減)へ、営業損益を2億6000万円の赤字から3000万円の赤字(前期2億6800万円の赤字)へ、最終損益を16億4800万円の赤字から11億7000万円の赤字(同11億5000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。子会社ゲームエイトの国内メディア事業、海外メディア事業ともにPV数が堅調に推移したほか、海外メディア事業の収益性が大きく向上し、第3四半期(23年12月~24年2月)営業利益が従来の赤字見込みから大幅に改善したことに加えて、第4四半期もゲームエイトの売上高が好調に推移する見通しであることや、ゲームエイトを通じて保有するSmarpriseの全株式を譲渡したのに伴い、関係会社株式売却益3億8600万円を特別利益として計上したことなどが寄与する。なお、第3四半期累計(23年6月~24年2月)決算は、売上高56億4900万円(前年同期比6.5%減)、営業損益1億1200万円の赤字(前年同期1億5600万円の赤字)、最終損益9億1300万円の赤字(同4億9200万円の赤字)だった。同時に、上限を18万株(発行済み株数の0.75%)、または1億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は4月15日から5月15日までで、投資活動により生じた売却益の一部について株主還元を行うためとしている。

    ■RPAホールディングス <6572>  277円  +27 円 (+10.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
     RPAホールディングス<6572>は急反発。前週末12日の取引終了後に発表した25年2月期連結業績予想で、売上高72億円(前期比16.8%増)、営業利益6億5000万円(同25.0%増)、純利益3億6000万円(同2.2倍)と大幅増収増益を見込むことが好感された。足もとで「BizRobo!」「RoboRobo」ともに導入企業が拡大しており、主力のロボットアウトソーシング事業が堅調に推移する見通し。一方のロボットトランスフォーメーション事業の伸長を見込むほか、コストコントロールも強化するとしている。なお、24年2月期決算は、売上高61億6500万円(前の期比3.5%増)、営業利益5億2000万円(同70.0%増)、純利益1億6600万円(同2.6倍)だった。

    ■クックビズ <6558>  1,692円  +144 円 (+9.3%)  本日終値
     クックビズ<6558>が急反発。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(23年12月~24年2月)連結決算が、売上高8億9900万円(前年同期比57.4%増)、営業利益9600万円(同2.3倍)、純利益6500万円(同2.4倍)と大幅増益となったことが好感された。主力のHR事業で、人流の回復とインバウンド需要の増加で飲食業界の人材採用ニーズが高まっており、閑散期の季節性のなか四半期黒字を達成したことが貢献した。また、事業再生・成長支援事業は、前年同期は2カ月分の連結取り込みだったきゅういちがフル寄与し、EC開始に伴う販管費増を吸収したことも寄与した。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高33億5000万円(前期比25.7%増)、営業利益3億5100万円(同21.1%増)、純利益3億6300万円(同36.0%増)の従来見通しを据え置いている。

    ■ラクト・ジャパン <3139>  2,462円  +152 円 (+6.6%)  本日終値
     ラクト・ジャパン<3139>が大幅高で3日ぶりに反発し年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後、第2四半期累計(23年12月~24年5月)連結業績予想について、売上高を770億円から800億円(前年同期比0.6%減)へ、経常利益を16億円から18億円(同33.8%増)へ上方修正したことが好感された。国内事業における輸入乳製品原料、食肉関連商品の販売及びアジア事業におけるチーズの販売が順調に進んだことに加えて、チーズ製造販売で原料チーズ価格低下と販売価格の改定効果により利益率が改善したことなどが寄与した。24年11月期通期業績予想は、売上高1600億円(前期比1.1%増)、経常利益34億円(同19.4%増)の従来見通しを据え置いている。なお、同時に発表した第1四半期(23年12月~24年2月)決算は、売上高397億2000万円(前年同期比2.5%増)、経常利益11億1600万円(同50.1%増)だった。

    ●ストップ高銘柄
     GRCS <9250>  2,220円  +400 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
     など、8銘柄

    ●ストップ安銘柄
     アスタリスク <6522>  527円  -100 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値
     CVSベイ <2687>  583円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値
     など、4銘柄

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