2024年3月15日 18時25分
株価指数先物【引け後】 マイナス金利解除の織り込みが進む
大阪6月限
日経225先物 38390 -200 (-0.51%)
TOPIX先物 2642.5 +2.0 (+0.07%)
日経225先物(6月限)は前日比200円安の3万8390円で取引を終了。寄り付きは3万8270円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(3万8290円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。直後に付けた3万8240円を安値に下落幅を縮め、前場中盤には3万8500円を回復。買い一巡後に3万8350円まで売られたが、ランチタイムは3万8460円~3万8560円辺りで底堅い動きを見せ、後場の取引開始時には3万8580円まで買われた。後場中盤にかけて3万8340円まで売られた後に、終盤にかけて再び3万8500円を回復したものの、終了間際に売られる格好となった。ただし、水準としてはオプション権利行使価格の3万8375円を中心とした3万8250円から3万8500円の狭いレンジでの推移だった。
エヌビディア<NVDA>など米半導体株の弱い値動きを受けて、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]が終日軟調に推移したことが日経平均型の重荷となった。一方で、円相場が1ドル=148円半ばと円安・ドル高に振れたことで輸出関連株が堅調だったほか、NY原油先物相場の上昇を背景に資源株などが買われており、TOPIX型優位の展開のなか、全体としては底堅い相場展開だった。
日経225先物は引け間際に弱含んだが、2024年春季労使交渉(春闘)の第1回回答集計の結果公表を控え、為替市場の反応などを警戒した面もあったと考えられる。なお、春闘の1次集計によると、賃上げ率は平均で5.28%となり、33年ぶりの5%超えとなった。この結果を受けて、日銀は来週の金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切るとの見方に向かわせ、為替市場では一時1ドル=148円前半まで下押したが、その後は148円後半で推移している。
日経225先物はナイトセッションで一時3万8660円まで買われており、マイナス金利解除の織り込みが進展した格好だろう。25日移動平均線は3万8670円辺りに上昇しており、同線が抵抗線として意識されている状況ではあるが、ショートは仕掛けづらくなっただろう。
NT倍率は先物中心限月で14.52倍に低下した。寄り付きは14.55倍と14.60倍に位置する25日線を下回って始まり、一時14.49倍まで下がる場面も見られた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる半面、バリュー株物色が強まったため、NTショートに振れた。来週の日銀会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の反応を見極める必要はあるものの、期末要因による需給を考慮すると、NTショートに向かいやすいだろう。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万9287枚、ソシエテジェネラル証券が1万1192枚、サスケハナ・ホンコンが5798枚、SBI証券が4093枚、バークレイズ証券が2456枚、ゴールドマン証券が1320枚、日産証券が1218枚、みずほ証券が1206枚、JPモルガン証券が1173枚、野村証券が1137枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万8530枚、ソシエテジェネラル証券が2万0169枚、バークレイズ証券が5860枚、サスケハナ・ホンコンが5622枚、ゴールドマン証券が4597枚、モルガンMUFG証券が4272枚、JPモルガン証券が2960枚、ビーオブエー証券が2647枚、BNPパリバ証券が2493枚、シティグループ証券が1781枚だった。
株探ニュース
日経225先物 38390 -200 (-0.51%)
TOPIX先物 2642.5 +2.0 (+0.07%)
日経225先物(6月限)は前日比200円安の3万8390円で取引を終了。寄り付きは3万8270円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(3万8290円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。直後に付けた3万8240円を安値に下落幅を縮め、前場中盤には3万8500円を回復。買い一巡後に3万8350円まで売られたが、ランチタイムは3万8460円~3万8560円辺りで底堅い動きを見せ、後場の取引開始時には3万8580円まで買われた。後場中盤にかけて3万8340円まで売られた後に、終盤にかけて再び3万8500円を回復したものの、終了間際に売られる格好となった。ただし、水準としてはオプション権利行使価格の3万8375円を中心とした3万8250円から3万8500円の狭いレンジでの推移だった。
エヌビディア<NVDA>など米半導体株の弱い値動きを受けて、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]が終日軟調に推移したことが日経平均型の重荷となった。一方で、円相場が1ドル=148円半ばと円安・ドル高に振れたことで輸出関連株が堅調だったほか、NY原油先物相場の上昇を背景に資源株などが買われており、TOPIX型優位の展開のなか、全体としては底堅い相場展開だった。
日経225先物は引け間際に弱含んだが、2024年春季労使交渉(春闘)の第1回回答集計の結果公表を控え、為替市場の反応などを警戒した面もあったと考えられる。なお、春闘の1次集計によると、賃上げ率は平均で5.28%となり、33年ぶりの5%超えとなった。この結果を受けて、日銀は来週の金融政策決定会合でマイナス金利解除に踏み切るとの見方に向かわせ、為替市場では一時1ドル=148円前半まで下押したが、その後は148円後半で推移している。
日経225先物はナイトセッションで一時3万8660円まで買われており、マイナス金利解除の織り込みが進展した格好だろう。25日移動平均線は3万8670円辺りに上昇しており、同線が抵抗線として意識されている状況ではあるが、ショートは仕掛けづらくなっただろう。
NT倍率は先物中心限月で14.52倍に低下した。寄り付きは14.55倍と14.60倍に位置する25日線を下回って始まり、一時14.49倍まで下がる場面も見られた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる半面、バリュー株物色が強まったため、NTショートに振れた。来週の日銀会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の反応を見極める必要はあるものの、期末要因による需給を考慮すると、NTショートに向かいやすいだろう。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万9287枚、ソシエテジェネラル証券が1万1192枚、サスケハナ・ホンコンが5798枚、SBI証券が4093枚、バークレイズ証券が2456枚、ゴールドマン証券が1320枚、日産証券が1218枚、みずほ証券が1206枚、JPモルガン証券が1173枚、野村証券が1137枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万8530枚、ソシエテジェネラル証券が2万0169枚、バークレイズ証券が5860枚、サスケハナ・ホンコンが5622枚、ゴールドマン証券が4597枚、モルガンMUFG証券が4272枚、JPモルガン証券が2960枚、ビーオブエー証券が2647枚、BNPパリバ証券が2493枚、シティグループ証券が1781枚だった。
株探ニュース