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    2023年12月5日 11時40分

    話題株ピックアップ【昼刊】:さくらネット、西武HD、タムロン

    ■さくらインターネット <3778>  2,166円  +375 円 (+20.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
     さくらインターネット<3778>が大幅続伸し年初来高値を更新した。米半導体大手エヌビディア<NVDA>のジェンスン・フアンCEOが岸田首相との面会後の記者団の取材で、日本電信電話<9432>やNEC<6701>、ソフトバンク<9434>、さくらネットなどの日本企業と連携して生成AIの研究開発を加速させる考えを示したことが4日伝わった。これが材料視され買われている。

    ■西武ホールディングス <9024>  1,882円  +58.5 円 (+3.2%)  11:30現在
     西武ホールディングス<9024>やJR東日本<9020>、富士急行<9010>など電鉄株が堅調。地合い悪のなか東証業種別指数の「陸運業」はプラス圏で推移する。外国為替市場でドル円相場は足もと1ドル=147円台前半と、ドル安・円高の進行に一服感が出ている。円安基調の継続によるインバウンド需要の押し上げ効果が期待されるなか、5日に総務省が発表した11月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値)で、「宿泊料」は前年同月比62.5%の上昇となり、10月(42.6%)から伸び率は高まった。旺盛な宿泊需要を裏付ける結果となっており、ホテル関連を含む事業環境への前向きな見方を広げたようだ。JR東海<9022>や京浜急行電鉄<9006>なども堅調に推移する。

    ■タムロン <7740>  4,600円  +120 円 (+2.7%)  11:30現在
     タムロン<7740>が4日続伸している。4日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を710億円から722億円(前期比13.8%増)へ、営業利益を125億円から131億円(同18.7%増)へ、純利益を94億円から99億9000万円(同19.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を90円から135円へ引き上げたことが好感されている。第3四半期までの業績が好調に推移したことに加えて、各事業分野における足もとの販売動向などを織り込んだとしている。なお、年間配当予想は170円(前期120円)となる予定だ。

    ■コーセー <4922>  10,900円  +265 円 (+2.5%)  11:30現在
     コーセー<4922>や資生堂<4911>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>など化粧品株がしっかり。関西国際空港の新国際線エリア内で、総合免税店「KIX DUTY FREE」がこの日、オープンした。日本の空港では最大規模の免税店となる。訪日観光客による化粧品消費の拡大を期待した買いが入ったようだ。店内では香水・化粧品と酒、たばこ、菓子類の4ジャンルに分かれ、空港免税店初登場となる日本の老舗酒造メーカーを含め、話題性のあるブランドや商品を取り扱っているという。

    ■F&LC <3563>  2,929.5円  +63 円 (+2.2%)  11:30現在
     FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が続伸している。4日の取引終了後に発表した11月度の月次情報で、国内「スシロー」ブランドの既存店売上高が前年同月比30.3%増の大幅増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客単価が同4.8%増となったほか、客数が同24.4%増と大きく伸長したことが牽引した。なお、全店売上高は同31.9%増だった。

    ■メニコン <7780>  2,153円  +38 円 (+1.8%)  11:30現在
     メニコン<7780>が続伸。5日、機能性表示食品「ルナリズム HIBACHI(ひばち)」を22日に発売すると発表した。同社の新たなフェムテックブランド「ルナリズム」シリーズ第4弾の新商品となる。販売拡大による業績へのプラス影響を期待した買いが入ったようだ。新商品は「ヒハツ由来ピペリン類」を機能性関与成分とし、冷えにより低下した血流を正常に整え、手足の皮膚表面温度の低下を軽減する機能とともに、夕方における女性の一過性の脚のむくみを軽減する機能を持つという。発売に先立ち、7日に開催の「フェムテック JAPAN」で披露するとしている。

    ■ニトリホールディングス <9843>  17,315円  +205 円 (+1.2%)  11:30現在
     ニトリホールディングス<9843>は続伸している。4日の取引終了後に発表した11月度の月次国内売上高で、既存店売上高は前年同月比8.5%増となり、4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。テレビCM効果や気温の低下などにより、コタツや季節寝具寝装品の売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同10.9%増だった。

    ■日本ゼオン <4205>  1,334円  +13 円 (+1.0%)  11:30現在
     日本ゼオン<4205>が3日ぶりに反発している。午前10時ごろ、リチウムイオン電池の新たな電極製造法を確立したと発表しており、好材料視されている。今回技術確立したドライ成形法は、現在最も一般的な手法である活物質や導電材などを塗料化し湿式塗工法で電極を作製するウェット塗工法と異なり、成形時に水や有機溶媒を使用せず電極を乾式で成形する手法。既に一部において、ドライ成形法が実用化されているが、今回同社が開発した技術は、正極及び負極両方の電極に適用可能で、かつ成形速度もウェット塗工法と同等以上を実現することができるのが特徴。また、電極の大規模な乾燥工程が不要となることで、CO2排出量の削減や設備投資額の減少に貢献することが期待できるとしている。

    ■TOPPAN <7911>  3,590円  +33 円 (+0.9%)  11:30現在
     TOPPANホールディングス<7911>が底堅い。日本経済新聞電子版が4日夜、「TOPPANホールディングス(旧凸版印刷)は3月末に経営破綻したJOLED(ジェイオーレッド)の能美事業所(石川県能美市)を買収した」と報じた。半導体パッケージ基板の生産や開発拠点として活用するとしており、将来的な収益貢献を期待した買いが株価を下支えしたようだ。報道によると、取得した工場では「FC─BGA」と呼ばれる基板を生産。データセンターのサーバーや生成AI用の半導体向けなどに需要が伸びると判断したという。買収額や設備投資額は明らかにしていないとしている。

    ■ユナイテッドアローズ <7606>  2,000円  +13 円 (+0.7%)  11:30現在
     ユナイテッドアローズ<7606>が3日続伸している。4日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比18.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下と各種販促キャンペーンが奏功し、小売、ネット通販ともに既存店売上高は2ケタ増となった。商品別ではニット、パンツ、スカート、ジャケット、シューズ、バッグなどに加えて、アウター、マフラー、手袋などの冬物商品の動きが活発だった。なお、全社売上高は同17.4%増だった。

    ■アダストリア <2685>  3,725円  -135 円 (-3.5%)  11:30現在
     アダストリア<2685>は反落している。4日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比6.2%増と21カ月連続で前年実績を上回ったものの、株価は11月以降急上昇局面にあっただけに利益確定売りが先行しているようだ。上旬は気温が高く、冬物商品の販売に影響したものの、中旬以降に気温が低下してからは好調に推移した。アイテム別では着心地が良いニットが好調で、暖かい素材のパンツなども男女ともに人気で、服飾雑貨ではブーツや大容量のバッグ、生活雑貨ではクリスマス用品が人気だった。なお、全店売上高は同6.1%増だった。

    ■良品計画 <7453>  2,301円  -64 円 (-2.7%)  11:30現在
     良品計画<7453>が10日ぶり反落。同社が4日に発表した11月の月次概況は、国内直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比22.6%増と前月(12.9%増)に続き好調だった。これが好感され朝方は高く始まったが、その後は前日まで続伸していた反動もあり利益確定売りに押される展開となっている。11月6日まで実施した会員向けセール「無印良品週間」が寄与。なかでも生活雑貨部門でスキンケアやキッチン用品などの日用消耗品が引き続き売り上げに貢献した。客数は同1%減、客単価は同23.9%増だった。

    ■日経レバ <1570>  20,255円  -540 円 (-2.6%)  11:30現在
     NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は3日続落、前週から下値模索の動きにあり、きょうは一時2万100円台まで水準を切り下げ2万円大台攻防も早晩意識される流れとなっている。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることで、全体相場に方向性が出てくると、個人投資家が先物を売買する感覚で参戦する傾向が強い。日経平均はここ上値の重い展開を強いられており、きょうはフシ目の3万3000円台を割り込む場面もあった。ここまで米株高に牽引されてきたものの、国内に買い手掛かり材料が乏しく、ひと頃より先高期待が後退している。日経レバの信用取組では11月以降は買い残の整理(残高減少)が続いていたが、直近データである11月24日時点では再び買い残が増加に転じている。値ごろ感からの買いに動く投資家が増えていることを物語るが、その思惑に反し今週に入ってからも日経平均は下値を探る展開が続いている。

    ■レーザーテック <6920>  33,610円  -860 円 (-2.5%)  11:30現在
     レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄が軟調。前日の米国株市場では米長期金利が再び上昇基調に転じ、ハイテク系グロース株には向かい風となった。特に半導体セクターには利益確定の売りが目立ち、インテル<INTC>が3%超に売られたほか、エヌビディア<NVDA>も2.7%安と下値模索の動きを強めており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も1%超の下落となった。これを受けて、東京市場でも時価総額上位の半導体関連は買いが見送られる展開となっている。半導体製造装置関連は銘柄によって跛行色があり、レーザーテクやSCREENホールディングス<7735>などが強いチャートで前日まで新値圏にあるが、一方で東エレクやアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など総じてここ最近は上値が重くなっている銘柄が多い。

    ■グラッドキューブ <9561>  624円  +84 円 (+15.6%) 一時ストップ高   11:30現在
     グラッドキューブ<9561>が一時ストップ高。4日の取引終了後、AIによりパーソナライズされた動画の自動生成技術を開発したと発表したことが好感されている。開発したのは、動画を視聴したユーザーの趣味嗜好などの特定の情報を取得し、そのユーザーの興味関心にあったパーソナライズ動画広告(CM)を自動的に生成するソリューションサービス。ユーザーは自身の興味関心に合った動画広告が配信されるため、効率的に必要な情報を得られる一方、企業側はユーザーに対し効率よく情報発信ができ、最適なユーザーにピンポイントで動画広告の配信をすることが可能になる。24年12月期のサービス提供開始を予定しており、23年12月期業績に与える影響は軽微としている。

    ●ストップ高銘柄
     WASHハウス <6537>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
     きょくとう <2300>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
     以上、2銘柄

    ●ストップ安銘柄
     ピクセラ <6731>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
     以上、1銘柄


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