2023年9月26日 5時30分
ダウ平均は5日ぶりに小反発 IT・ハイテク株に買い戻し=米国株概況
NY株式25日(NY時間16:20)
ダウ平均 34006.88(+43.04 +0.13%)
S&P500 4337.44(+17.38 +0.40%)
ナスダック 13271.32(+59.51 +0.45%)
CME日経平均先物 32500(大証終比:+20 +0.06%)
きょうのNY株式市場、IT・ハイテク株の下げが一服し、ダウ平均も5日ぶりに小幅に反発した。特段の買い材料は見当たらないが、本日は9月の最終週を迎えて、これまでの下げに一服感が出てた模様。ただ、中国の不動産業界に対する新たな懸念と、高金利長期化の見通しが米株式市場を圧迫している。
中国の不動産市場については、経営難に陥っている第2位の不動産会社、恒大集団が主要債権者会議を土壇場でキャンセルし、この日の中国株式市場で不動産株が過去9カ月で最大の急落となり、世界的に投資家心理が悪化。NY時間には同社の部門が40億元のオンショア債で支払い履行しなかったとも伝わっていた。
また、高金利については、FRBが先週のFOMCで、年内の追加利上げの可能性に含みを残したうえで、引き締めの長期化の可能性も示唆したことで、成長に対する懸念が高まっている。本日の米10年債利回りは2007年10月以来の高水準まで上昇していた。
市場からは「先週のタカ派的なFOMCの後、米株式市場は特に脆弱に見えた。最近の売りは上昇の勢いが崩れ始めている兆候だ」との指摘も出ていた。
今週で9月相場も終了となるが、S&P500は2カ月連続でマイナスで推移しており、12月以来最悪の月となりそうだ。また、ナスダックも下落し、米国債利回りが上昇する中で成長株が売りの矢面に立たされている。
市場はまた、米予算決議の進捗状況を注視。米政府が今年度の残りの予算確保のための議会での合意にほとんど前進の兆しがないことも不安視している。ムーディーズは政府機関が閉鎖された場合には、米格付けにネガティブなインパクトを与えると述べていた。
エネルギー貯蔵装置の開発を手掛けるESSテック<GWH>が大幅高。ハネウェル<HON>との提携を発表した。
医薬品のモーフィック<MORF>が急落。来月開催される欧州医学学会に先立ち、同社の潰瘍性大腸炎の治療薬候補「MORF-057」に関する追加結果がオンラインに掲載された後、市場には失望感が広がり、先週末に大幅な下げを演じていた。その流れがきょうは加速している。
化学大手のダウ・インク<DOW>が上昇。米大手銀のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社のバリュエーションと増配の可能性を理由に挙げている。
空飛ぶタクシーのジョビー・アビエーション<JOBY>が5日ぶりに反発。同社は、空飛ぶタクシーの第1号機を予定より早くエドワーズ空軍基地に納入したと発表した。予定より約6カ月早く納入されたと説明。
医療機器のエノビス<ENOV>が上昇。整形外科用の医療機器の世界的メーカーであるイタリアのリマ社を現金7億ユーロとエノビス株1億ユーロ相当で買収すると発表した。
半導体製造装置のウルフスピード<WOLF>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」を継続し、最近の株価低迷で買いの好機を生んだと指摘。
ESSテック<GWH> 1.75(+0.36 +25.90%)
モーフィック<MORF> 23.14(-13.54 -36.91%)
ダウ・インク<DOW> 51.09(+0.84 +1.67%)
ジョビー<JOBY> 6.48(+0.26 +4.18%)
エノビス<ENOV> 54.16(+2.51 +4.86%)
ウルフスピード<WOLF> 40.65(+2.53 +6.64%)
アップル<AAPL> 176.08(+1.29 +0.74%)
マイクロソフト<MSFT> 317.54(+0.53 +0.17%)
アマゾン<AMZN> 131.27(+2.15 +1.67%)
アルファベットC<GOOG> 132.17(+0.92 +0.70%)
テスラ<TSLA> 246.99(+2.11 +0.86%)
メタ・プラットフォームズ<META> 300.83(+1.75 +0.59%)
AMD<AMD> 97.38(+1.18 +1.23%)
エヌビディア<NVDA> 422.22(+6.12 +1.47%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34006.88(+43.04 +0.13%)
S&P500 4337.44(+17.38 +0.40%)
ナスダック 13271.32(+59.51 +0.45%)
CME日経平均先物 32500(大証終比:+20 +0.06%)
きょうのNY株式市場、IT・ハイテク株の下げが一服し、ダウ平均も5日ぶりに小幅に反発した。特段の買い材料は見当たらないが、本日は9月の最終週を迎えて、これまでの下げに一服感が出てた模様。ただ、中国の不動産業界に対する新たな懸念と、高金利長期化の見通しが米株式市場を圧迫している。
中国の不動産市場については、経営難に陥っている第2位の不動産会社、恒大集団が主要債権者会議を土壇場でキャンセルし、この日の中国株式市場で不動産株が過去9カ月で最大の急落となり、世界的に投資家心理が悪化。NY時間には同社の部門が40億元のオンショア債で支払い履行しなかったとも伝わっていた。
また、高金利については、FRBが先週のFOMCで、年内の追加利上げの可能性に含みを残したうえで、引き締めの長期化の可能性も示唆したことで、成長に対する懸念が高まっている。本日の米10年債利回りは2007年10月以来の高水準まで上昇していた。
市場からは「先週のタカ派的なFOMCの後、米株式市場は特に脆弱に見えた。最近の売りは上昇の勢いが崩れ始めている兆候だ」との指摘も出ていた。
今週で9月相場も終了となるが、S&P500は2カ月連続でマイナスで推移しており、12月以来最悪の月となりそうだ。また、ナスダックも下落し、米国債利回りが上昇する中で成長株が売りの矢面に立たされている。
市場はまた、米予算決議の進捗状況を注視。米政府が今年度の残りの予算確保のための議会での合意にほとんど前進の兆しがないことも不安視している。ムーディーズは政府機関が閉鎖された場合には、米格付けにネガティブなインパクトを与えると述べていた。
エネルギー貯蔵装置の開発を手掛けるESSテック<GWH>が大幅高。ハネウェル<HON>との提携を発表した。
医薬品のモーフィック<MORF>が急落。来月開催される欧州医学学会に先立ち、同社の潰瘍性大腸炎の治療薬候補「MORF-057」に関する追加結果がオンラインに掲載された後、市場には失望感が広がり、先週末に大幅な下げを演じていた。その流れがきょうは加速している。
化学大手のダウ・インク<DOW>が上昇。米大手銀のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社のバリュエーションと増配の可能性を理由に挙げている。
空飛ぶタクシーのジョビー・アビエーション<JOBY>が5日ぶりに反発。同社は、空飛ぶタクシーの第1号機を予定より早くエドワーズ空軍基地に納入したと発表した。予定より約6カ月早く納入されたと説明。
医療機器のエノビス<ENOV>が上昇。整形外科用の医療機器の世界的メーカーであるイタリアのリマ社を現金7億ユーロとエノビス株1億ユーロ相当で買収すると発表した。
半導体製造装置のウルフスピード<WOLF>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」を継続し、最近の株価低迷で買いの好機を生んだと指摘。
ESSテック<GWH> 1.75(+0.36 +25.90%)
モーフィック<MORF> 23.14(-13.54 -36.91%)
ダウ・インク<DOW> 51.09(+0.84 +1.67%)
ジョビー<JOBY> 6.48(+0.26 +4.18%)
エノビス<ENOV> 54.16(+2.51 +4.86%)
ウルフスピード<WOLF> 40.65(+2.53 +6.64%)
アップル<AAPL> 176.08(+1.29 +0.74%)
マイクロソフト<MSFT> 317.54(+0.53 +0.17%)
アマゾン<AMZN> 131.27(+2.15 +1.67%)
アルファベットC<GOOG> 132.17(+0.92 +0.70%)
テスラ<TSLA> 246.99(+2.11 +0.86%)
メタ・プラットフォームズ<META> 300.83(+1.75 +0.59%)
AMD<AMD> 97.38(+1.18 +1.23%)
エヌビディア<NVDA> 422.22(+6.12 +1.47%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美