2026年10月3日 10時00分
富田隆弥の【CHART CLUB】 高水準の裁定残、乱高下しやすい日経平均
「高水準の裁定残、乱高下しやすい日経平均」
◆長雨の鬱憤を晴らすかのように、日経平均株価は10月1日に2203円高(+3.3%)と急伸し、三角保ち合いを明確に上放れた。幸先の良い下半期相場のスタートとなったことで、年内の史上最高値(6月22日7万2831円)更新に期待が高まる。
◆ただ、10月1日のTOPIX(東証株価指数)の上昇率は+0.57%にとどまり、東証プライム市場の値上がり銘柄数は750、値下がり銘柄数は747と拮抗していた。アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]といった値がさ株の上昇が、日経平均株価を大きく押し上げたことは明白だ。半導体メモリーのマイクロン・テクノロジー<MU>の好決算を背景に、AI(人工知能)・半導体関連株が買われたが、需給面では裁定取引に伴う現物株の買い残高(裁定買い残高)が急増している点も見逃せない。
◆裁定買い残高(期近・期先合計)は今年2月に3兆8683億円まで積み上がり、そこから9月4日の2兆0202億円まで減少したが、9月25日時点では3兆3750億円に増加している。裁定買いのターゲットとなるのは日経平均株価採用の主力株であり、10月1日の日経平均株価の急伸において裁定買いの果たした役割は小さくはなかったことが推察される。そして、その裁定買い残高の水準は今年2月のピークに迫りつつある。
◆日経平均株価は、三角保ち合いを上放れた。「放れに従う」のが相場の基本ではあるが、裁定買い残高が短期間にピーク水準近くまで急増しただけに、目先は裁定解消売りに押される可能性も否定できない。ここからの日経平均株価は乱高下しやすいことを念頭に置いておきたい。
(10月1日 記、原則毎週土曜日に更新)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース
◆長雨の鬱憤を晴らすかのように、日経平均株価は10月1日に2203円高(+3.3%)と急伸し、三角保ち合いを明確に上放れた。幸先の良い下半期相場のスタートとなったことで、年内の史上最高値(6月22日7万2831円)更新に期待が高まる。
◆ただ、10月1日のTOPIX(東証株価指数)の上昇率は+0.57%にとどまり、東証プライム市場の値上がり銘柄数は750、値下がり銘柄数は747と拮抗していた。アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]といった値がさ株の上昇が、日経平均株価を大きく押し上げたことは明白だ。半導体メモリーのマイクロン・テクノロジー<MU>の好決算を背景に、AI(人工知能)・半導体関連株が買われたが、需給面では裁定取引に伴う現物株の買い残高(裁定買い残高)が急増している点も見逃せない。
◆裁定買い残高(期近・期先合計)は今年2月に3兆8683億円まで積み上がり、そこから9月4日の2兆0202億円まで減少したが、9月25日時点では3兆3750億円に増加している。裁定買いのターゲットとなるのは日経平均株価採用の主力株であり、10月1日の日経平均株価の急伸において裁定買いの果たした役割は小さくはなかったことが推察される。そして、その裁定買い残高の水準は今年2月のピークに迫りつつある。
◆日経平均株価は、三角保ち合いを上放れた。「放れに従う」のが相場の基本ではあるが、裁定買い残高が短期間にピーク水準近くまで急増しただけに、目先は裁定解消売りに押される可能性も否定できない。ここからの日経平均株価は乱高下しやすいことを念頭に置いておきたい。
(10月1日 記、原則毎週土曜日に更新)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース