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    2026年7月30日 8時07分

    株価指数先物【寄り前】 6万円割れを狙ったショートが膨らみやすい

    大阪9月限ナイトセッション
    日経225先物 61040 -1410 (-2.25%)
    TOPIX先物 3946.0 -53.0 (-1.32%)
    シカゴ日経平均先物 61320 -1130
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     29日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り政策金利を据え置いた。ただ、地区連銀総裁3人が利上げを支持して反対票を投じたほか、ウォーシュFRB議長が政策運営の方針について明確な発言を避けたことで政策運営を巡る不透明感が高まった。また、イランがヨルダン駐留米軍に弾道ミサイルを発射したと報じられた。WTI原油先物は1バレル=84ドル台に上昇したことも重荷になった。

     NYダウ構成銘柄ではセールスフォース<CRM>、シェブロン<CVX>、ウォルマート<WMT>、コカ・コーラ<KO>、アルファベット<GOOG>が買われた。半面、キャタピラー<CAT>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、エヌビディア<NVDA>、JPモルガン・チェース<JPM>、ボーイング<BA>が軟調。NYダウ構成銘柄ではないが、マイクロン・テクノロジー<MU>やアプライドマテリアルズ<AMAT>、ラムリサーチ<LRCX>、クアルコム<QCOM>、KLA<KLAC>などの下げが目立っており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落率は5%を超えている。

     シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は、大阪比1130円安の6万1320円だった。29日取引終了後の日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中比50円高の6万2500円で始まった。その後は、6万2450円~6万2940円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下抜けると、6万1390円まで売られた。売り一巡後はショートカバーとみられる動きによりプラス圏を回復すると、6万3080円まで切り返した。ただし、終盤にかけて再び下へのバイアスが強まる形で軟化し、6万0920円まで急落。日中比1410円安の6万1040円でナイトセッションの取引を終えた。

     シカゴ先物にサヤ寄せする形で、日経225先物は売りが先行しそうだ。前日は後場中盤にかけて6万0520円まで売られたが、引け間際にショートカバーが入る形で急速に切り返し、日中比50円高の6万2450円と小幅ながらプラスに転じていた。本日は朝方からショートが先行することになるが、スキャルピングが中心であるため、売り一巡後は自律反発狙いのロングも入りやすいだろう。

     日経225先物は下向きで推移するボリンジャーバンドの-2σ(6万1710円)に上値を抑えられる形で推移しており、-3σ(5万8920円)とのレンジに入っている。-2σに上値を抑えられるなかでは、戻り待ち狙いのショートに向かわせそうだ。ただ、-3σ接近ではテクニカル面での売られ過ぎ感から、カバー狙いの動きも入りやすいと考えられる。

     週足では-1σ(6万2790円)を割り込み、26週移動平均線(6万1100円)水準まで下げてきた。-2σ(5万9610円)とのゾーンに入ってきたため、26週線辺りでの上値の重さが意識されてくる局面では、6万円割れを狙ったショートが膨らみやすいだろう。そのため、オプション権利行使価格の6万1000円を中心とした上下の権利行使価格となる、5万9500円から6万2500円のレンジを想定。

     29日の米VIX指数は20.66(28日は18.21)に上昇した。一時17.45まで低下する場面もみられたが、75日線(17.57)、25日線(17.25)が支持線として機能する形で切り返しており、200日線(18.64)を上回って終えている。トランプ米大統領は、イランによる米軍への奇襲攻撃に対して報復の意向を明らかにしており、地政学リスクを警戒したリスク回避姿勢が強まりそうだ。

     29日のNT倍率は先物中心限月で15.61倍(28日は15.68倍)に低下した。朝方は15.88倍に上昇する動きもみられたが、その後は指数インパクトの大きい半導体やAI(人工知能)関連株が弱含みとなるなかでNTショートでのスプレッド狙いに振れている。下向きで推移する-2σ(15.60倍)と200日線(15.50倍)を割り込み、15.35倍まで低下する場面もあった。本日は半導体株の弱い値動きが続くだろうが、地政学リスクが警戒されてTOPIX型への売りも出やすく、ややリバランスが意識される可能性はあるだろう。

    株探ニュース