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    2026年6月29日 7時52分

    株価指数先物【寄り前】 半導体・AI関連株軟調でショートに向かわせる可能性

    大阪9月限ナイトセッション
    日経225先物 69610 ±0 (±0.00%)
    TOPIX先物 3992.5 +11.5 (+0.28%)
    シカゴ日経平均先物 69700 +90
    (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

     26日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米オープンAIが、計画していた新規株式公開(IPO)を2027年に延期する方向で検討していると報じられた。AIへの巨額投資の収益性を巡る懸念が高まり、エヌビディア<NVDA>やブロードコム<AVGO>、クアルコム<QCOM>といった半導体関連株が売られた。一方、中東地域からの輸出急増でWTI原油先物が1バレル=69ドル台に下落し、米長期金利が低下したことにより下値は限定的だった。

     S&P500業種別指数は、ヘルスケア、一般消費財、不動産が上昇。一方で資本財・サービス、情報通信、コミュニケーション・サービスがさえない。NYダウ構成銘柄では、マイクロソフト<MSFT>、セールスフォース<CRM>、IBM<IBM>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、アップル<AAPL>が買われた。半面、キャタピラー<CAT>、シスコシステムズ<CSCO>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、スリーエム<MMM>、JPモルガン・チェース<JPM>が軟調。なお、フィラデルフィア半導体指数(SOX)の下落率は5%を超えている。

     シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は大阪比90円高の6万9700円だった。26日取引終了後の日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中比290円高の6万9900円で始まった。7万0110円まで買われた後に軟化し、中盤にかけて6万8920円まで売られる場面もみられた。ただ、米国市場の取引開始後にショートカバーが入り7万0190円まで買われると、終盤にかけては6万9500円~7万円辺りのレンジで推移。日中比変わらずの6万9610円でナイトセッションの取引を終えた。

     シカゴ先物は上昇したが、オープンAIのIPO延期報道が指数インパクトの大きい半導体やAI関連株の重荷になる可能性がある。また、26日の米国市場では原油先物の下落が下支えした形だったものの、米国とイランは互いに停戦合意を順守していないとして、攻撃の応酬が継続。トランプ大統領はイランの「停戦合意違反」に言及し、サンデー原油相場は71ドル台後半に上昇していた。その後、米国とイランは停戦で合意し、30日に協議を行うと報じられている。原油価格は落ち着きそうだが、中東リスクはくすぶる。

     日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ(7万0570円)に上値を抑えられる一方で、上向きで推移する25日移動平均線(6万7980円)が支持線として意識されている。キオクシアホールディングス<285A>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]などへの売り圧力が強まる局面では、支持線水準での攻防になりそうであり、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。

     半導体やAI関連株の不安定な状況は今週も続くとみられ、+1σ突破を想定したロングを慎重にさせそうである。そのため、オプション権利行使価格の6万8000円から7万0500円のレンジを想定。ただし、25日線を割り込んでくるようだと、-1σ(6万5380円)とのレンジに移行する可能性はあるだろう。

     そのほか、アップルはメモリ価格の高騰を背景に、米政府のブラックリストに掲載されている中国CXMTのDRAM購入承認を求め、米政府に働きかけていると報じられている。要請が受け入れられるかは不透明だが、供給緩和によるメモリ価格の下落観測が台頭する可能性には留意しておきたい。

     26日の米VIX指数は18.41(25日は18.89)に低下した。一時20.28まで切り上がり、200日線(18.69)を突破して、75日線(19.72)を上抜ける場面もみられた。その後は下げに転じ、200日線を下回って終えている。75日線水準では上値を抑えられる場面が目立っていることもあり、リスク選好に向かわせやすい。ただし、同線を明確に上抜けてくる局面では、上へのバイアスが強まる可能性もあるため、やや警戒されやすいだろう。

     26日のNT倍率は先物中心限月で17.48倍(25日は18.02倍)に低下した。前日の上昇で+2σ(17.88倍)を上回ってきたことで、リバランスが入りやすいタイミングだった。指数インパクトの大きい半導体やAI関連株が売られるなかで、プライムの6割近い銘柄が上昇しており、NTロングを巻き戻す動きとなっていた。+1σ(17.50倍)を下回ってきたことで、反転をみせてくるかを見極めたいところだが、キオクシアホールディングスなどの動向次第では、25日線(17.09倍)とのレンジを意識したNTショートに向かわせそうだ。

    株探ニュース