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    2026年6月18日 5時20分

    前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

    ■タムロン <7740>  1,280円 (+247円、+23.9%)

     東証プライムの上昇率トップ。タムロン <7740> [東証P]が3日続急騰。上場来高値を更新した。16日の取引終了後、29年12月期を最終年度とする中期経営計画(27年12月期~)の骨子策定を行ったと発表した。29年12月期の目標として売上高1200億円以上(25年12月期は850億7100万円)、営業利益250億円以上(同166億3800万円)を掲げた。株主還元については中計期間から配当額を配当性向60%又はDOE(株主資本配当率)8%の高い方を基準として決めるほか、29年12月期末までに約180億円の追加還元に取り組む。そのほか、長期ビジョンにおける定量目標の刷新や今期の年間配当予想の引き上げも開示しており、これらを好感した買いが集まった。中計では写真関連事業のキャッシュカウ化を進めるとともに、産業向け事業において持続的な成長基盤の構築を図る。長期ビジョンについては35年12月期の売上高目標を前回発表の1000億円以上から2000億円以上に引き上げた。うち、新規事業の売上高は100億円以上から200億円以上に上方修正。また、ROE(自己資本利益率)20%以上を持続的に達成することを目標に加えた。今期の年間配当予想は14円増額。前回発表の中間10円50銭・期末26円50銭の合計37円から、中間20円・期末31円の合計51円に引き上げた。25年7月1日の1株につき4株の割合での株式分割後ベースの前期実績に対し、実質14円75銭の増配となる。

    ■エムビーエス <1401>  1,577円 (+300円、+23.5%) ストップ高

     エムビーエス <1401> [東証G]がストップ高。17日の寄り前に、道路や鉄道、橋梁、トンネル、擁壁などの建築物及び外装に生じるひび割れ・変位・ひずみを、電源や複雑な外部回路を用いることなく検知できる世界初の「状態・異常検知システム及び状態・異常検知方法」を開発したと発表しており、これを好感した買いが入った。同技術は、村田製作所 <6981> [東証P]のガラス管にRFIDタグを封入した検知デバイスと、エムビーエス独自の「スケルトンはく落防災コーティング技術」を融合して開発。ガラス管内に封入されたRFIDタグを構造物表面に一体化して設置し、通常時は安定した通信状態を維持する一方、構造物に所定値を超えるひび割れや変位が発生すると、その応力によってガラス管が破損してRFIDタグの通信特性が変化し、RFIDリーダーがこれを検知することで、構造物の異常を簡易かつ安定的に把握する。なお、システムは両社の共同開発によるものだが、特許出願はそれぞれが単独で行っている。

    ■アイビー <4918>  309円 (+54円、+21.2%)

     アイビー化粧品 <4918> [東証S]が急反騰。16日の取引終了後、中東情勢の緊迫化による影響についての続報を発表した。5月14日の開示で状況が不透明なため単独業績予想に織り込んでいなかった50周年記念の大型スキンケア製品について、原材料調達が可能となり今期中に発売できる見通しになった。また、従来の業績予想はホルムズ海峡が年を越えて封鎖されたままだった場合を想定して策定していたが、近々開放される可能性が高まってきたことから、生産可能数量や製造原価などが見えてきたタイミングで内容を精査・修正した業績予想を発表するとしており、材料視した買いが集まった。なお、5月14日に開示した今期の通期業績予想は売上高26億4000万円(前期比0.1%減)、営業利益2億円(同2.4%増)、最終利益1億4000万円(同14.9%減)としている。

    ■河西工 <7256>  445円 (+75円、+20.3%) 一時ストップ高

     河西工業 <7256> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。イクヨ <7273> [東証S]が17日午後1時30分、河西工株に関し、取得目標とする持ち株比率を従来の「15%程度」から「29%程度」へ引き上げると発表。需給思惑が台頭する形となり、買いが集まった。イクヨの持ち株比率は現時点で約11.6%。これまで9月末までの予定としていた取得期間の期限については、来年3月末に変更した。イクヨは将来的な持ち分法適用関連会社化を視野に入れた強固な戦略的提携関係を構築することで、次世代自動車のトレンドへの対応や開発・投資の効率化、購買力強化をはじめとする構造改革を加速できると判断した。

    ■ウインテスト <6721>  84円 (+11円、+15.1%) 一時ストップ高

     ウインテスト <6721> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。同社は16日、国内初の「第4世代放射光施設」ナノテラスの管理運営と研究者への利用支援を行っている公益財団法人から液体レンズ複数台を受注したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社の液体レンズ「RYUGU」は、液体と電気信号を活用した独自技術により、レンズ特性をリアルタイムで変化させることが可能。応答速度は15ミリ秒と非常に高速で、工場の外観検査装置や産業用カメラ、各種画像センシング機器への多岐にわたる応用が期待できるという。なお、今回の受注先、受注金額、納入地域など具体的な内容については非開示としている。

    ■レーザーテク <6920>  52,700円 (+6,130円、+13.2%)

     東証プライムの上昇率7位。レーザーテック <6920> [東証P]が急反騰。半導体製造装置の主力銘柄が軒並み切り返すなか、とりわけ同社株の上げ足の強さが際立った。株価は15日につけた高値4万8640円を上回り上場来高値を更新するとともに、未踏の5万円台乗せを果たした。半導体向け「EUV露光装置」の独占的メーカーであるオランダのASMLホールディング <ASML> が同装置の生産能力を増強していることがメディアを通じて紹介され、これを受けて、ASMLのEUV露光装置向けにマスク欠陥検査装置を専属的に納入するレーザーテクの収益機会が高まることを見込んだ買いを誘導した。同社株は個人投資家に人気があり、株価下落局面では逆張り指向で信用買い残が膨らむ傾向が強かったが、直近は買い残が100万株を下回るなど整理が進捗していたことで、上値の軽さが意識された。

    ■ポスプラ <198A>  146円 (+17円、+13.2%) 一時ストップ高

     PostPrime <198A> [東証G]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。17日正午ごろに、M&A仲介業及び不動産仲介業を営むインフィニティライフ(東京都新宿区)の全株式を7月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の子会社化は、事業承継・M&A仲介領域への参入を図るのが狙い。子会社化により、ポスプラが運営するSNS「PostPrime」の約43万ユーザーに対してM&Aに関する実践的コンテンツを拡充するとともに、プラットフォームのリーチ力をインフィニティライフの案件獲得チャネルとして活用することで、成約件数の拡大を図るとしている。ポスプラは同時に、子会社TakaTradeが手掛ける取引プラットフォーム事業を終了し、経営資源をSNS「PostPrime」及びM&A仲介事業へ集中させると発表しており、これも好材料視された。なお、TakaTradeに関しては今後、解散・吸収合併なども視野に入れて検討を行うとしている。

    ■トリプラ <5136>  1,586円 (+168円、+11.9%)

     tripla <5136> [東証G]が急反騰。同社は16日の取引終了後、東急ホテルズ&リゾーツ(東京都渋谷区)が運営する全国44施設において、予約エンジン「tripla Book」などが導入されたと発表。収益貢献を期待した買いが集まったようだ。顧客管理システムの「tripla Connect」や、データ分析ツール「tripla Analytics」も導入された。施設間での横断的な顧客情報管理を実現。高品質なサービス提供と高精度なマーケティング施策の実行が可能になるという。

    ■スマートD <5137>  210円 (+20円、+10.5%)

     スマートドライブ <5137> [東証G]が4日続急騰。16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を158万株(自己株式を除く発行済み株数の4.20%)、または3億円としており、取得期間は6月17日から7月16日まで。東京証券取引所における市場買い付けにより取得するとしており、株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能とすることが目的としている。

    ■キャリアデザ <2410>  2,814円 (+254円、+9.9%)

     キャリアデザインセンター <2410> [東証P]が3日続急伸。エンジニアや営業などをはじめ各種求人サイトを運営しており、人材紹介・派遣ビジネスにもリーチを伸ばし、業績は好調に推移している。26年9月期は売上高が前期比7%増の200億円、営業利益は同20%増の18億9000万円を見込んでいる。そうしたなか、16日取引終了後に今期年間配当計画を修正し、従来予想の130円から160円(前期実績は100円)に大幅増額することを発表した。同社は配当性向に関し普通配当のみで50%以上を目安としており、今回、好調な業績に連動させる形で配当を上乗せする。配当利回りは前日16日終値換算で6.25%と特筆される高い水準となり、これを材料に投資マネーが集中する格好となった。

    ■ブティックス <9272>  1,509円 (+128円、+9.3%)

     ブティックス <9272> [東証G]が3日続急伸。16日の取引終了後に、2月12日に発表した自社株買いの取得枠を拡大すると発表したことが好材料視された。従来は上限を15万株(発行済み株数の1.53%)、または3億円としていたが、上限を60万株(同6.07%)、または6億円に増額した。なお、取得期間は12月31日までで変更はない。

    ■インフ <438A>  725円 (+47円、+6.9%)

     インフキュリオン <438A> [東証G]が急反発。17日付の日本経済新聞朝刊で「米アンソロピックの対話型AI(人工知能)『Claude(クロード)』を自社の決済サービスに使えるようにする」と報じられたことが好材料視されたようだ。記事によると、18日から機能提供を始めるという。アンソロピックは現在、米国内外の全ての顧客を対象にクロードの先端モデル「ミュトス」と「フェイブル」の提供を停止しているが、インフの決済サービスは禁止対象でないモデルを通じて利用でき、利用層の拡大への貢献が期待されている。

    ■アライドHD <6835>  252円 (+14円、+5.9%)

     アライドテレシスホールディングス <6835> [東証S]が8日ぶり急反発。16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(自己株式を除く発行済み株数の0.96%)、または2億5000万円としており、取得期間は6月17日から7月17日まで。経営環境の変化に対応する機動的な資本政策の遂行及び株主還元の一環として実施する。

    ■ダイナマップ <336A>  805円 (+44円、+5.8%)

     ダイナミックマッププラットフォーム <336A> [東証G]が5日ぶり急反発。17日午前8時30分ごろ、フィジカルAI向けデータセット事業の具体化に向けた施策として、交差点を対象とするデータセットを機械学習コミュニティー向けプラットフォーム「Hugging Face」上に公開したと発表しており、好感した買いが集まった。今回公開したデータセットはAIでの利用を前提に設計したAIネイティブデータのサンプルであり、今後はデータラインアップの拡充を進めるとともに、製品化を見据えたデータ設計・開発に取り組む。

    ※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

    株探ニュース