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    2026年6月10日 5時30分

    前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

    ■リガクHD <268A>  2,656円 (+155円、+6.2%)

     リガク・ホールディングス <268A> [東証P]が5日ぶり急反発。同社は9日、グループのリガク、塩野義製薬 <4507> [東証P]、日本電子 <6951> [東証P]、明治薬科大学が共同で進めてきた研究成果が、結晶学分野の世界的学術誌「Crystal Growth&Design」に掲載されたと発表。これが株価を刺激したようだ。この研究では、鎮痛・抗炎症薬として広く使用されている「インドメタシン」において、新たな結晶多形を発見し、その構造解析及び特性評価を実施。インドメタシンは長年研究されてきた医薬品であるものの、新たな結晶多形の発見は極めて稀であり、この成果は結晶学及び医薬品研究の両面で重要な意義を持つ成果だとしている。

    ■タスキHD <166A>  972円 (+49円、+5.3%)

     タスキホールディングス <166A> [東証G]が急反発。東京証券取引所は8日、タスキHDについて15日付でグロースからプライムに市場区分を変更すると発表した。株価指数と連動するパッシブ系ファンドによる資金流入を期待した買いが入ったようだ。

    ■森永乳 <2264>  5,286円 (+209円、+4.1%)

     森永乳業 <2264> [東証P]が大幅高で3日続伸。前日8日の日経平均急落局面でも同社株は上値追い態勢を継続し、市場筋の目を引いたが、9日は一気に上げ足を加速した。今月1日に三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]から提出された大量保有報告書で、三菱UFJがグループ共同保有の形で森永乳の株式の5.03%を保有していることが判明した。保有目的は純投資及び政策投資としており、同社株の先高期待につながっている。牛乳由来のプロテインでタンパク質含有率を極度に高めた高濃度ホエイが注目されるなか、同社はこの世界的なサプライヤーとして投資マネーの関心を集めている。株価は前日8日に終値でフシ目の5000円大台ラインを突破し最高値を更新したが、9日は上場来高値圏で更に上げ足を加速する格好になった。信用買い残は枯れた状態で上値は軽く、AI・ 半導体関連やその周辺株などに物色の矛先が集中するなか、異色の上昇トレンドを構築した。

    ■トレファク <3093>  1,842円 (+71円、+4.0%)

     トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]が大幅反発。8日の取引終了後、5月の月次売上概況(単体)を発表。既存店売上高は前年同月比12.7%増となった。大幅な増収となったことを評価した買いが入った。前年同月を上回るのは57ヵ月連続。全店売上高は同23.7%増だった。ゴールデンウィーク期間を含めて5月は初夏の陽気が続き、衣類を中心に夏物の立ち上がりが好調だった。ブランド品や生活家電、AV機器なども堅調だった。前年と比較して休日が2日多く、前年同月比に2.7ポイント程度のプラス効果があったという。

    ■東京センチュ <8439>  2,443円 (+61円、+2.6%)

     東京センチュリー <8439> [東証P]が反発。同社は8日、新築・改修に関わるプロジェクトマネジメントやコンストラクション・マネジメントを手掛けるアクア(東京都千代田区)の全株式を取得すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。株式取得は7月2日を予定。アクアの独立性と専門性を維持しつつ、東京センチュの経営リソースを最大限に活用し、「人材基盤の強化」「DXの推進による生産性向上」「業務領域の拡張」といった施策を推進するとしている。

    ■ライフコーポ <8194>  2,658円 (+66円、+2.6%)

     ライフコーポレーション <8194> [東証P]が3日続伸。8日、5月度分の月次情報を更新したと発表した。既存店売上高は前年同月比4.9%増と5ヵ月連続の増収となっており、材料視した買いが入った。なお、全店売上高は同5.4%増だった。

    ■オリコ <8585>  848円 (+20円、+2.4%)

     オリエントコーポレーション <8585> [東証P]が反発。8日の取引終了後、投資会社のストラテジックキャピタル(東京都港区)がオリコの株式の買い増しに動いたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックキャピタルの保有割合は11.78%から12.80%に上昇した。報告義務発生日は1日。保有目的には「株主価値向上のために発行者との建設的対話及び発行者への重要提案行為などを行うこと、並びに純投資」としたうえで、「当該目的を達成するため、上場廃止(第三者による買収)の重要提案などを行っている」と記載している。

    ■ナガセ <9733>  2,251円 (+51円、+2.3%)

     ナガセ <9733> [東証S]が反発。8日取引終了後、250万株(自己株式を除く発行済み株数の9.50%)を上限に9日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は8日終値の2200円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ナガセは予定通り買い付けを実施し、244万7500株を取得した。

    ■商船三井 <9104>  5,878円 (+111円、+1.9%)

     商船三井 <9104> [東証P]が反発。SMBC日興証券が8日付で、商船三井の目標株価を5900円から6200円に増額修正した。投資評価は3段階で真ん中の「2」を継続する。7月からの通航再開を前提としているホルムズ海峡の情勢など、業績を左右するファクターが多く業績動向は不透明感が高いとし、ホルムズ海峡が本格的に再開となった場合には船腹需給バランス緩和の連想から 海運セクターの株価は下落する展開となると予想。一方で、運賃水準は会社想定を上回っているとみられるとし、27年3月期業績の上方修正期待が持てると指摘する。更に、中東情勢の正常化がみられた場合、海運3社のなかで商船三井の比較優位性が高まると想定する。

    ■松屋 <8237>  1,482円 (+25円、+1.7%)

     松屋 <8237> [東証P]が3日ぶり反発。8日の取引終了後、5月の売上報告を発表。銀座店と浅草店の両店舗の合計売上高は前年同月比18.2%増となり、株価の支援材料となった。台湾やタイ、欧米などからの顧客の買い上げが加速したほか、為替の影響もあって免税売上高が約15%の伸びを示した。国内顧客向けもラグジュアリーブランドの靴・バッグや化粧品、高価格帯の婦人衣料品が好調に推移した。

    ■SBG <9984>  7,048円 (+72円、+1.0%)

     ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が反発。前日8日の米国株市場では半導体関連株が幅広く買い戻されフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5.6%高に買われ、5日に暴落した分のほぼ半分を取り戻す格好となった。前日8日にソフトバンクGが出資する米オープンAIが米国でIPOを申請したことで、改めてマーケットの関心を集めた。また、前日8日は傘下の半導体設計アーム・ホールディングス <ARM> の株価も下げ止まっており、これを受けてソフトバンクGも目先買い戻しの動きが顕在化した。テクニカル的には前日8日に終値段階で6%下落したものの、後半下げ渋り陽線を形成、上向きの25日移動平均線がぴったりとサポートラインとして機能しており、セオリー通りのリバウンド局面に移行した。

    ※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

    株探ニュース