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    2026年6月10日 0時28分

    原油が87ドル台まで急落 米エネルギー長官はホルムズ海峡を通過する船舶交通量が顕著に増加と言及

    NY株式9日(NY時間11:27)(日本時間00:27)
    NY原油先物7 月限(WTI)
    1バレル=87.80(-3.50 -3.83%)

     本日は原油相場が急落しており、WTIは87ドル台半ばまで急落している。米エネルギー省のライト長官が、ホルムズ海峡を通過する船舶交通量が非常に顕著に増加していると米CNBCのインタビューで述べたことも材料視。

     トランプ大統領は市場に対し、ホルムズ海峡再開に向けたイランとの合意が2-3日以内に成立する可能性があると説明。ただし、イスラエルとイランの間で再び軍事衝突が発生するなど、現時点ではまだ実現していない。

     4月に発効した脆弱な停戦合意も、イスラエル軍によるレバノンでの攻撃への報復としてイランがミサイル攻撃を行ったことで崩壊寸前となった。その後、イスラエルもイランを攻撃したが、トランプ大統領はネタニヤフ首相に対し追加攻撃を控えるよう圧力をかけた。現時点では、さらなる軍事的エスカレーションには至らず、イランとイスラエルの双方が停戦状態にあるとしている。

     原油価格は2月28日に米国とイスラエルがイランを攻撃して以降、およそ30%上昇。イランは報復としてホルムズ海峡でタンカーを攻撃し、航路に機雷を敷設した。その結果、ホルムズ海峡を通過する船舶交通量は大幅に減少し、史上最大規模の原油供給混乱を引き起こした。トランプ政権はイランに圧力をかけるため、同国の港湾や船舶に対する海上封鎖も実施している。

     石油業界幹部やアナリストは、供給障害の規模に比べて原油価格の上昇が比較的抑えられているのは、世界の原油在庫が緩衝材として機能しているためだと指摘。しかし、在庫が急速に減少する一方で夏場の需要がピークを迎えることから、年後半には価格が再び急騰する可能性があるという。

     米大手銀のアナリストは、実際には公表されている以上の原油がホルムズ海峡を通過している可能性があると見ているという。同アナリストの試算では、位置情報発信機(トランスポンダー)を停止したタンカーによって日量約200万バレルの原油が輸送されている可能性があるという。

     「海上封鎖が続き商業船舶の通行量が大幅に減少しているにもかかわらず、驚くほど多くの原油や石油製品が依然としてホルムズ海峡を通過しているように見える」と指摘している。

    株探ニュース