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    2026年6月8日 22時51分

    ニューリックスが大幅高 スイスのロシュが開発中の血液がん治療薬の権利取得=米国株個別

    (NY時間09:48)(日本時間22:48)
    ニューリックス<NRIX> 16.60(+1.96 +13.39%)

     バイオ医薬品のニューリックス・セラピューティクス<NRIX>が大幅高。スイスのロシュが、既存治療が効かなくなった血液がん患者への新たな治療選択肢になる可能性があるとして、ニューリックスが開発中の血液がん治療薬の権利取得で最大23億ドルを支払う契約を締結した。

     ニューリックスは特定の血液がん患者向けに開発中の経口薬「ベキソブルチデグ」について、契約一時金として7億ドルを受け取る。同薬は血液がんに加え、一部の免疫疾患や神経疾患への適応拡大の可能性も検討されている。

     両社は開発費用を共同で負担し、米国での利益を50対50で分配。一方、米国外での商業化権はロシュが保有する。

     今回の契約により、ロシュは「BTKデグレーダー」と呼ばれる新しい治療薬へのアクセスを獲得する。これは、複数の血液がんの発症や進行に関与するBTK(ブルトン型チロシンキナーゼ)タンパク質そのものを分解・除去することを目的とした薬剤。

     両社によると、この薬剤は現在主流となっているBTK阻害剤と比べて、治療中に発生する耐性変異を克服できる可能性があり、優位性を持つ可能性があるという。

     今回の提携は、主力薬の特許切れが進むなか、ロシュが新たな成長ドライバーを確保するため、がん領域のパイプライン強化を進める戦略の一環となる。第3四半期中に取引完了したい意向。

    【企業概要】
     がん・自己免疫疾患の治療選択肢の改善を目的とした標的タンパク質分解医薬品の創薬・開発・商業化に注力する臨床段階のバイオ医薬品会社。再発性または難治性のB細胞悪性腫瘍および潜在的自己免疫疾患の治療を目的とした、経口投与可能な高選択性BTK分解剤であるベキソブルチデグなどの臨床試験を進める。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース