2026年5月27日 5時30分
前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
■ポスプラ <198A> 205円 (+50円、+32.3%) ストップ高
PostPrime <198A> [東証G]がストップ高。同社は25日の取引終了後、第三者割当増資を決議したと発表した。筆頭株主のサイブリッジ合同会社(東京都品川区)を割当予定先として新たに209万8000株を1株143円で発行するほか、新株予約権も発行し同社に割り当てる。調達した資金の活用による事業の再成長を期待した買いが入ったようだ。ポスプラは手取り概算で最大約9億円を調達し、運転資金やM&Aに充てる方針。希薄化率は最大57.50%。
■プラコー <6347> 345円 (+80円、+30.2%) ストップ高
プラコー <6347> [東証S]がストップ高。同社は25日の取引終了後、定款の一部変更を発表。事業目的に関する部分に、新たに「データセンター関連機器の製造販売」などを加えるとしており、手掛かり視されたようだ。事業領域の拡大と今後の事業展開に対応するため、定款の変更を行うとし、6月25日開催予定の定時株主総会に付議する。
■ツバキナカ <6464> 419円 (+80円、+23.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。ツバキ・ナカシマ <6464> [東証P]がストップ高。同社は精密スチールボールやセラミックボールを手掛ける機械部品メーカーで、 半導体製造装置や工作機械など幅広い分野に製品を供給する。5月13日発表の26年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.7%減の177億8400万円で、最終損益が3億800万円の黒字(前年同期は5億5800万円の赤字)。あわせて米国のアーウィン工場の閉鎖決定を公表し、生産拠点の再編を加速させている。直近で機械セクターでは直動案内機器の日本トムソン <6480> [東証P]が上値指向を強めていた一方、ツバキナカは300円台の低位でのもみ合いを続けていた。こうしたなか、26日に「Vaelis」の名による海外からとみられる英文でのSNS投稿が市場参加者の話題に上がった。ヒューマノイドロボットに向けた部品で、ツバキナカが世界的に主要なサプライヤーである、などと指摘した内容で、このAI翻訳の表現が個人投資家に伝わった。海外投資家の資金流入期待が膨らみ、ツバキナカへの買い意欲を高める格好となったようだ。
■大日光 <6635> 862円 (+150円、+21.1%) ストップ高
大日光・エンジニアリング <6635> [東証S]がストップ高。電子基板実装などを手掛ける同社は、キヤノン <7751> [東証P]を主要販売先として事業を拡大してきたことで知られるが、航空宇宙関連事業の強化にも取り組んでおり、4月23日には超小型人工衛星「バッテリ異常検知システム実証衛星Mono-Nikko」を搭載したロケットがニュージーランドの発射施設から打ち上げられた。その後無事に軌道投入され、5月18日には衛星の正常動作を確認したと公表している。イーロン・マスク氏率いる米スペースXのIPOを控えるなか、割安感のある中小型の宇宙関連株として投資マネーの流入が続き、株高に弾みをつけた。
■弘電社 <1948> 9,150円 (+1,500円、+19.6%) ストップ高
弘電社 <1948> [東証S]がストップ高。きんでん <1944> [東証P]は25日の取引終了後、弘電社に対し完全子会社化を目的とするTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格の1株1万1501円にサヤ寄せする動きを見せた。買付予定数量の下限は133万6800株(所有割合15.31%)で、上限は設定しない。買い付け期間は5月26日から7月6日まで。弘電社はTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。TOBが成立した場合、弘電社は所定の手続きを経て上場廃止となる見込み。その後、弘電社の親会社である三菱電機 <6503> [東証P]が保有する弘電社株式448万5620株(所有割合51.36%)全てを361億5000万円で弘電社に譲渡する予定。弘電社は自社株式取得に必要な資金及び分配可能額の確保をきんでんからの資金提供や減資などにより賄う。きんでんは電気工事業界全般で好環境の継続が想定される一方、中長期的には優れた技術力を有する働き手の減少により、供給側の制約による需給ギャップが生じる可能性が高いとみている。今回の弘電社の完全子会社化を通じ、事業基盤の充実や協業による施工力向上などを見込んでいる。東京証券取引所は25日付で弘電社を監理銘柄(確認中)に指定した。
■うるる <3979> 422円 (+56円、+15.3%) 一時ストップ高
うるる <3979> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。26日正午ごろ、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.61%)、取得総額3億5000万円を上限とする自社株買いを行うと発表しており、好感した買いが集まった。取得期間は5月27日から来年5月26日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。足もとの財務状況や株価水準が市場類似平均を大きく下回る割安な状況であることを勘案し、機動的かつ柔軟な資本政策として取り組むという。取得した株式については将来的なM&Aにおける株式交換対価などへの活用も検討する。
■東陽テク <8151> 2,177円 (+267円、+14.0%)
東証プライムの上昇率5位。東陽テクニカ <8151> [東証P]が4日続急騰。同社は4月27日にフィンランド企業のIQMクオンタム・コンピューターズ製の超電導型量子コンピューター を導入すると発表。26年末までに納入される予定で、量子コンピューターの利用を検討する顧客からの導入前の実機による実証やクラウド利用、アルゴリズム開発などのニーズに対応する。また、前週には量子ソリューション事業に関する資料を公開。同事業に関し、30年9月期において売上高ベースで50~60億円を見込んでいることも明らかにした。新たな領域での事業成長に対する投資家の期待が膨らむなか、25日夜のテレビ東京のワールドビジネスサテライトは独自ニュースとして、フィンランド経済大臣が「量子技術の日の丸連合と覚書締結へ」と伝えており、東陽テクへの物色意欲を一段と強める方向に作用したようだ。
■栄電子 <7567> 625円 (+76円、+13.8%) 一時ストップ高
栄電子 <7567> [東証S]が4日続急騰、一時ストップ高となった。半導体関連株人気は主力株から中小型株に物色の裾野が広がっており、出遅れ株を探す動きが本格化している。電子デバイス商社で半導体製造装置メーカーからの受注増勢を背景に業績回復色が強まっている同社株にも投資資金が流入した。営業利益は前期の2.2倍増益に続き、27年3月期も27%増益予想と回復が続く見通しで、生成AIブームの後押しで更なる上振れ余地も意識される。今期増配を計画しているにもかかわらず、0.6倍台のPBRは株価指標面からも割安感が強かった。
■クエスト <2332> 2,012円 (+201円、+11.1%)
クエスト <2332> [東証S]が急反騰。生成AIやIoT技術、ビッグデータなどを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援を手掛けるが、NAND型フラッシュメモリーの専業大手キオクシアホールディングス <285A> [東証P]向けが売上高の約2割を占めており、中期的な商機拡大への期待が大きい。株価に出遅れ感があり、上値を見込んだ投資資金の攻勢を誘った。
■SBG <9984> 7,841円 (+771円、+10.9%)
東証プライムの上昇率9位。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が4日続急騰。株価は株式分割考慮後の上場来高値を連日で更新した。米オープンAIの上場観測などを背景にした買いが継続した。SMBC日興証券は25日、同社株の目標株価を5200円から8500円に引き上げた。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続した。同証券では、最近のアームホールディングス <ARM> 株の上昇を反映させ、目標株価を引き上げた。オープンAIの企業価値想定1兆ドルは変更していない。資金調達が必須課題のオープンAIはIPOを目指し、株式市場での評価を意識した事業シフトを強め、ソフトバンクGの株価評価のディスカウントを縮小させる要因になりうる、とみている。
■楽待 <6037> 977円 (+90円、+10.2%)
楽待 <6037> [東証S]が急反騰。25日の取引終了後、取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.09%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好感した買いが集まった。取得期間は5月26日から11月27日までとし、市場買い付けで行う。
■Aバランス <3856> 558円 (+46円、+9.0%)
Abalance <3856> [東証S]が急反発。25日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は100万株(発行済み株式総数の5.25%)、または5億円。期間は6月1日~12月31日。これを好感した買いが集まった。
■MTG <7806> 6,960円 (+570円、+8.9%)
MTG <7806> [東証G]が続急伸。SMBC日興証券が25日、MTGの目標株価を7100円から8200円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。旗艦ブランドの「ReFa」について、魅力的な新製品パイプラインが数年先まで用意されていると指摘。綿密な販売計画によりブランド力を高めながら高成長が継続するとの見方を示す。同証券はMTGの27年9月期の営業利益予想を従来の188億円から190億円に増額修正している。
■三桜工 <6584> 853円 (+60円、+7.6%)
三櫻工業 <6584> [東証P]が4日続急伸。同社は25日、中国の子会社が6月3~5日に開催される「第12回上海国際データセンター産業展覧会」に出展すると発表。これが株価を刺激したようだ。この展示会は、人工知能(AI)、コンピューティング基盤、液冷、エネルギー分野における最新技術と業界動向をテーマに、中国データセンター産業の技術革新と持続可能な発展を推進するもの。同社グループは液冷システム向け各種ソリューション及び最新製品を展示する予定で、液冷技術の高効率化・軽量化・コスト最適化につながる各種ソリューションを紹介するという。
■スターゼン <8043> 1,198円 (+72円、+6.4%)
スターゼン <8043> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は26日午後2時ごろ、150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.6%)、15億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。これによる需給改善などが期待されたようだ。同社は株主還元の拡充を経営の最重要課題のひとつに位置づけており、株価水準や財務バランス、及び資本構成の状況などを総合的に勘案したという。なお、取得期間は7月1日から12月31日までとなっている。また、記念優待を実施することもあわせて発表。これは7月をもって日本マクドナルドホールディングス <2702> [東証S]傘下の日本マクドナルドとの取引開始から55周年を迎えることによるもので、9月末時点で100株以上を保有する株主に対してマックカード1000円分を贈呈するとしている。
■OKI <6703> 3,240円 (+170円、+5.5%)
沖電気工業 <6703> [東証P]が急反発。同社は26日、空孔コア光ファイバーを用いた次世代光回線の実証結果を発表。1.26~1.58マイクロメートルの広帯域波長多重信号の1芯双方向伝送に世界で初めて成功したと公表した。生成AIの普及で通信トラフィックが急速に増大するなか、NTT <9432> [東証P]主導の次世代通信・情報処理基盤構想である「IOWN」や、毎秒100ギガビット級の高速・大容量通信を目指す光アクセスシステム「100G―PON」を見据え、遅延が少なく電力使用量の低減につながる光通信網の実現につながる技術とされている。発表内容を材料視した買いが入ったようだ。OKIは古河電気工業 <5801> [東証P]傘下のライテラジャパンと学校法人慶應義塾との連名で発表した。
■駒井ハルテク <5915> 2,265円 (+113円、+5.3%)
駒井ハルテック <5915> [東証S]が4日続急伸。25日の取引終了後、シンガポールの個人投資家ソン・ユウ・ニン氏による株式保有比率が8.41%から9.43%に上昇したことが明らかとなり、思惑視した買いが集まった。関東財務局に提出された変更報告書によると、報告義務発生日は5月18日。保有目的は「建設的な対話を通じて企業価値の向上を図ることを目的とした純投資」としている。
■大紀ア <5702> 2,067円 (+100円、+5.1%)
大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]が4日続急伸。2021年10月につけた上場来高値2045円を更新した。同社はアルミニウム2次合金のトップメーカーだが、アルミ市況の高騰が同社の株価を刺激している。ここ貴金属市況はゴールド、シルバーともに上昇トレンドが一服しているが、工業用金属としての需要があるアルミニウムの価格は上昇基調を継続し、過去最高値圏で推移している。世界的な生成AI市場の拡大を背景に、AIデータセンター拡張に伴う電力へのニーズが爆発的に伸びている。そうしたなか「電力コストの上昇は大量の電力を必要とするアルミ製錬に影響が大きく及ぶ」(中堅証券ストラテジスト)という指摘があり、今後中期的にアルミ市況の上昇傾向が加速する可能性もある。大紀アはアルミ市況との株価連動性が高く、投資マネーの視線が向かっている。
■山岡家 <3399> 3,060円 (+135円、+4.6%)
丸千代山岡家 <3399> [東証S]が5日ぶり大幅反発。25日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は16万5000株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.8%)、または5億円。期間は6月1~30日。これが買い手掛かりとなったようだ。
■千代建 <6366> 840円 (+29円、+3.6%)
千代田化工建設 <6366> [東証S]が大幅高で3日続伸。26日付の日本経済新聞朝刊が「千代田化工建設は中東の液化天然ガス(LNG)プラントの新設工事を本格的に再開する」と報じた。カタールのラスラファン工業団地で手掛けるLNG事業「ノース・フィールド・イースト(NFE)」の新設工事で、現在千代建が抱える工事では最大規模の案件という。採算性の悪化に歯止めが掛かるとの見方から、買い戻しが入ったようだ。
■古河電 <5801> 60,140円 (+2,060円、+3.6%)
古河電気工業 <5801> [東証P]が大幅高で3日続伸。野村証券は25日、同社株の目標株価を4万8500円から6万1500円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「バイ」を継続した。主にデータセンター向けの水冷モジュール製品の見方を上方修正し、業績予想と目標株価を見直した。水冷モジュールの将来性について株式市場の評価が高まる余地は依然として大きいとみているほか、光ファイバー、光ケーブルなどの事業環境も良好と評価している。
■アイネス <9742> 2,062円 (+58円、+2.9%)
アイネス <9742> [東証P]が反発。英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)によるアイネス株の保有割合が7.03%から8.05%に上昇したことが25日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、報告義務発生日は18日。保有目的の項目においては「純投資」としつつ、「持続的な企業価値の向上に必要であると判断した場合には以下の重要提案行為等を行う可能性がある」とも記載している。
■伯東 <7433> 4,555円 (+125円、+2.8%)
伯東 <7433> [東証P]が反発。25日の取引終了後、29年3月期を最終年度とする中期経営計画(26年3月期~)の定量目標を見直したと発表した。売上高は当初計画の2500億円以上から2800億~3000億円(26年3月期は1811億円)、EBITDAは115億円以上から135億~155億円(同78億円)に見直しており、材料視した買いが集まった。26年2月に子会社化したシンガポールとインドを主要拠点とするエレクトロニクス商社のRabyte及びRabyte Edgeの損益寄与やAIデータセンター関連の設備投資活発化に伴う先端半導体パッケージ基板向け製造装置案件の増加などを踏まえた。なお、EBITDAの記載はRabyte及びRabyte Edgeの子会社化でのれん償却費が増えると見込まれることから、今回の修正計画から記載をしている。
■GENDA <9166> 483円 (+8円、+1.7%)
GENDA <9166> [東証G]が反発。同社は26日、新たなクレーンゲーム景品を北米拠点において展開すると発表。これを材料視した買いが株価を押し上げた。「Hello Kitty and Friends MINI FIGURE COLLECTION ~Fruit Party~」のクレーンゲーム景品で、今月より順次、北米拠点のアミューズメント施設で展開を開始しているという。GENDAは日本発のIP(知的財産)を自社のネットワークを通じて北米の消費者に届けていく方針。
■UNEXT <9418> 1,614円 (+23円、+1.5%)
U-NEXT HOLDINGS <9418> [東証P]が反発。25日取引終了後、アニメーション制作事業を展開するGoHands(ゴーハンズ、大阪市淀川区)の株式100%を取得し、子会社化すると発表した。IP関連ビジネスを通じた収益構造の更なる強化を図る上でシナジーが見込めるため。株式取得日は6月1日の予定。今後の展開が期待されたようだ。
■富士電機 <6504> 17,275円 (+175円、+1.0%)
富士電機 <6504> [東証P]が4日続伸。日本経済新聞電子版が26日、「富士電機がデータセンターのサーバー冷却にかかる電力消費を85%削減する新技術を開発した」と報じ、材料視されたようだ。空冷式に比べて冷却効果の高い水冷式の機器で、6月から販売するという。
※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
PostPrime <198A> [東証G]がストップ高。同社は25日の取引終了後、第三者割当増資を決議したと発表した。筆頭株主のサイブリッジ合同会社(東京都品川区)を割当予定先として新たに209万8000株を1株143円で発行するほか、新株予約権も発行し同社に割り当てる。調達した資金の活用による事業の再成長を期待した買いが入ったようだ。ポスプラは手取り概算で最大約9億円を調達し、運転資金やM&Aに充てる方針。希薄化率は最大57.50%。
■プラコー <6347> 345円 (+80円、+30.2%) ストップ高
プラコー <6347> [東証S]がストップ高。同社は25日の取引終了後、定款の一部変更を発表。事業目的に関する部分に、新たに「データセンター関連機器の製造販売」などを加えるとしており、手掛かり視されたようだ。事業領域の拡大と今後の事業展開に対応するため、定款の変更を行うとし、6月25日開催予定の定時株主総会に付議する。
■ツバキナカ <6464> 419円 (+80円、+23.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。ツバキ・ナカシマ <6464> [東証P]がストップ高。同社は精密スチールボールやセラミックボールを手掛ける機械部品メーカーで、 半導体製造装置や工作機械など幅広い分野に製品を供給する。5月13日発表の26年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.7%減の177億8400万円で、最終損益が3億800万円の黒字(前年同期は5億5800万円の赤字)。あわせて米国のアーウィン工場の閉鎖決定を公表し、生産拠点の再編を加速させている。直近で機械セクターでは直動案内機器の日本トムソン <6480> [東証P]が上値指向を強めていた一方、ツバキナカは300円台の低位でのもみ合いを続けていた。こうしたなか、26日に「Vaelis」の名による海外からとみられる英文でのSNS投稿が市場参加者の話題に上がった。ヒューマノイドロボットに向けた部品で、ツバキナカが世界的に主要なサプライヤーである、などと指摘した内容で、このAI翻訳の表現が個人投資家に伝わった。海外投資家の資金流入期待が膨らみ、ツバキナカへの買い意欲を高める格好となったようだ。
■大日光 <6635> 862円 (+150円、+21.1%) ストップ高
大日光・エンジニアリング <6635> [東証S]がストップ高。電子基板実装などを手掛ける同社は、キヤノン <7751> [東証P]を主要販売先として事業を拡大してきたことで知られるが、航空宇宙関連事業の強化にも取り組んでおり、4月23日には超小型人工衛星「バッテリ異常検知システム実証衛星Mono-Nikko」を搭載したロケットがニュージーランドの発射施設から打ち上げられた。その後無事に軌道投入され、5月18日には衛星の正常動作を確認したと公表している。イーロン・マスク氏率いる米スペースXのIPOを控えるなか、割安感のある中小型の宇宙関連株として投資マネーの流入が続き、株高に弾みをつけた。
■弘電社 <1948> 9,150円 (+1,500円、+19.6%) ストップ高
弘電社 <1948> [東証S]がストップ高。きんでん <1944> [東証P]は25日の取引終了後、弘電社に対し完全子会社化を目的とするTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格の1株1万1501円にサヤ寄せする動きを見せた。買付予定数量の下限は133万6800株(所有割合15.31%)で、上限は設定しない。買い付け期間は5月26日から7月6日まで。弘電社はTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。TOBが成立した場合、弘電社は所定の手続きを経て上場廃止となる見込み。その後、弘電社の親会社である三菱電機 <6503> [東証P]が保有する弘電社株式448万5620株(所有割合51.36%)全てを361億5000万円で弘電社に譲渡する予定。弘電社は自社株式取得に必要な資金及び分配可能額の確保をきんでんからの資金提供や減資などにより賄う。きんでんは電気工事業界全般で好環境の継続が想定される一方、中長期的には優れた技術力を有する働き手の減少により、供給側の制約による需給ギャップが生じる可能性が高いとみている。今回の弘電社の完全子会社化を通じ、事業基盤の充実や協業による施工力向上などを見込んでいる。東京証券取引所は25日付で弘電社を監理銘柄(確認中)に指定した。
■うるる <3979> 422円 (+56円、+15.3%) 一時ストップ高
うるる <3979> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。26日正午ごろ、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.61%)、取得総額3億5000万円を上限とする自社株買いを行うと発表しており、好感した買いが集まった。取得期間は5月27日から来年5月26日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。足もとの財務状況や株価水準が市場類似平均を大きく下回る割安な状況であることを勘案し、機動的かつ柔軟な資本政策として取り組むという。取得した株式については将来的なM&Aにおける株式交換対価などへの活用も検討する。
■東陽テク <8151> 2,177円 (+267円、+14.0%)
東証プライムの上昇率5位。東陽テクニカ <8151> [東証P]が4日続急騰。同社は4月27日にフィンランド企業のIQMクオンタム・コンピューターズ製の超電導型量子コンピューター を導入すると発表。26年末までに納入される予定で、量子コンピューターの利用を検討する顧客からの導入前の実機による実証やクラウド利用、アルゴリズム開発などのニーズに対応する。また、前週には量子ソリューション事業に関する資料を公開。同事業に関し、30年9月期において売上高ベースで50~60億円を見込んでいることも明らかにした。新たな領域での事業成長に対する投資家の期待が膨らむなか、25日夜のテレビ東京のワールドビジネスサテライトは独自ニュースとして、フィンランド経済大臣が「量子技術の日の丸連合と覚書締結へ」と伝えており、東陽テクへの物色意欲を一段と強める方向に作用したようだ。
■栄電子 <7567> 625円 (+76円、+13.8%) 一時ストップ高
栄電子 <7567> [東証S]が4日続急騰、一時ストップ高となった。半導体関連株人気は主力株から中小型株に物色の裾野が広がっており、出遅れ株を探す動きが本格化している。電子デバイス商社で半導体製造装置メーカーからの受注増勢を背景に業績回復色が強まっている同社株にも投資資金が流入した。営業利益は前期の2.2倍増益に続き、27年3月期も27%増益予想と回復が続く見通しで、生成AIブームの後押しで更なる上振れ余地も意識される。今期増配を計画しているにもかかわらず、0.6倍台のPBRは株価指標面からも割安感が強かった。
■クエスト <2332> 2,012円 (+201円、+11.1%)
クエスト <2332> [東証S]が急反騰。生成AIやIoT技術、ビッグデータなどを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進支援を手掛けるが、NAND型フラッシュメモリーの専業大手キオクシアホールディングス <285A> [東証P]向けが売上高の約2割を占めており、中期的な商機拡大への期待が大きい。株価に出遅れ感があり、上値を見込んだ投資資金の攻勢を誘った。
■SBG <9984> 7,841円 (+771円、+10.9%)
東証プライムの上昇率9位。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が4日続急騰。株価は株式分割考慮後の上場来高値を連日で更新した。米オープンAIの上場観測などを背景にした買いが継続した。SMBC日興証券は25日、同社株の目標株価を5200円から8500円に引き上げた。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続した。同証券では、最近のアームホールディングス <ARM> 株の上昇を反映させ、目標株価を引き上げた。オープンAIの企業価値想定1兆ドルは変更していない。資金調達が必須課題のオープンAIはIPOを目指し、株式市場での評価を意識した事業シフトを強め、ソフトバンクGの株価評価のディスカウントを縮小させる要因になりうる、とみている。
■楽待 <6037> 977円 (+90円、+10.2%)
楽待 <6037> [東証S]が急反騰。25日の取引終了後、取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.09%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好感した買いが集まった。取得期間は5月26日から11月27日までとし、市場買い付けで行う。
■Aバランス <3856> 558円 (+46円、+9.0%)
Abalance <3856> [東証S]が急反発。25日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は100万株(発行済み株式総数の5.25%)、または5億円。期間は6月1日~12月31日。これを好感した買いが集まった。
■MTG <7806> 6,960円 (+570円、+8.9%)
MTG <7806> [東証G]が続急伸。SMBC日興証券が25日、MTGの目標株価を7100円から8200円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。旗艦ブランドの「ReFa」について、魅力的な新製品パイプラインが数年先まで用意されていると指摘。綿密な販売計画によりブランド力を高めながら高成長が継続するとの見方を示す。同証券はMTGの27年9月期の営業利益予想を従来の188億円から190億円に増額修正している。
■三桜工 <6584> 853円 (+60円、+7.6%)
三櫻工業 <6584> [東証P]が4日続急伸。同社は25日、中国の子会社が6月3~5日に開催される「第12回上海国際データセンター産業展覧会」に出展すると発表。これが株価を刺激したようだ。この展示会は、人工知能(AI)、コンピューティング基盤、液冷、エネルギー分野における最新技術と業界動向をテーマに、中国データセンター産業の技術革新と持続可能な発展を推進するもの。同社グループは液冷システム向け各種ソリューション及び最新製品を展示する予定で、液冷技術の高効率化・軽量化・コスト最適化につながる各種ソリューションを紹介するという。
■スターゼン <8043> 1,198円 (+72円、+6.4%)
スターゼン <8043> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は26日午後2時ごろ、150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.6%)、15億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。これによる需給改善などが期待されたようだ。同社は株主還元の拡充を経営の最重要課題のひとつに位置づけており、株価水準や財務バランス、及び資本構成の状況などを総合的に勘案したという。なお、取得期間は7月1日から12月31日までとなっている。また、記念優待を実施することもあわせて発表。これは7月をもって日本マクドナルドホールディングス <2702> [東証S]傘下の日本マクドナルドとの取引開始から55周年を迎えることによるもので、9月末時点で100株以上を保有する株主に対してマックカード1000円分を贈呈するとしている。
■OKI <6703> 3,240円 (+170円、+5.5%)
沖電気工業 <6703> [東証P]が急反発。同社は26日、空孔コア光ファイバーを用いた次世代光回線の実証結果を発表。1.26~1.58マイクロメートルの広帯域波長多重信号の1芯双方向伝送に世界で初めて成功したと公表した。生成AIの普及で通信トラフィックが急速に増大するなか、NTT <9432> [東証P]主導の次世代通信・情報処理基盤構想である「IOWN」や、毎秒100ギガビット級の高速・大容量通信を目指す光アクセスシステム「100G―PON」を見据え、遅延が少なく電力使用量の低減につながる光通信網の実現につながる技術とされている。発表内容を材料視した買いが入ったようだ。OKIは古河電気工業 <5801> [東証P]傘下のライテラジャパンと学校法人慶應義塾との連名で発表した。
■駒井ハルテク <5915> 2,265円 (+113円、+5.3%)
駒井ハルテック <5915> [東証S]が4日続急伸。25日の取引終了後、シンガポールの個人投資家ソン・ユウ・ニン氏による株式保有比率が8.41%から9.43%に上昇したことが明らかとなり、思惑視した買いが集まった。関東財務局に提出された変更報告書によると、報告義務発生日は5月18日。保有目的は「建設的な対話を通じて企業価値の向上を図ることを目的とした純投資」としている。
■大紀ア <5702> 2,067円 (+100円、+5.1%)
大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]が4日続急伸。2021年10月につけた上場来高値2045円を更新した。同社はアルミニウム2次合金のトップメーカーだが、アルミ市況の高騰が同社の株価を刺激している。ここ貴金属市況はゴールド、シルバーともに上昇トレンドが一服しているが、工業用金属としての需要があるアルミニウムの価格は上昇基調を継続し、過去最高値圏で推移している。世界的な生成AI市場の拡大を背景に、AIデータセンター拡張に伴う電力へのニーズが爆発的に伸びている。そうしたなか「電力コストの上昇は大量の電力を必要とするアルミ製錬に影響が大きく及ぶ」(中堅証券ストラテジスト)という指摘があり、今後中期的にアルミ市況の上昇傾向が加速する可能性もある。大紀アはアルミ市況との株価連動性が高く、投資マネーの視線が向かっている。
■山岡家 <3399> 3,060円 (+135円、+4.6%)
丸千代山岡家 <3399> [東証S]が5日ぶり大幅反発。25日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は16万5000株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.8%)、または5億円。期間は6月1~30日。これが買い手掛かりとなったようだ。
■千代建 <6366> 840円 (+29円、+3.6%)
千代田化工建設 <6366> [東証S]が大幅高で3日続伸。26日付の日本経済新聞朝刊が「千代田化工建設は中東の液化天然ガス(LNG)プラントの新設工事を本格的に再開する」と報じた。カタールのラスラファン工業団地で手掛けるLNG事業「ノース・フィールド・イースト(NFE)」の新設工事で、現在千代建が抱える工事では最大規模の案件という。採算性の悪化に歯止めが掛かるとの見方から、買い戻しが入ったようだ。
■古河電 <5801> 60,140円 (+2,060円、+3.6%)
古河電気工業 <5801> [東証P]が大幅高で3日続伸。野村証券は25日、同社株の目標株価を4万8500円から6万1500円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「バイ」を継続した。主にデータセンター向けの水冷モジュール製品の見方を上方修正し、業績予想と目標株価を見直した。水冷モジュールの将来性について株式市場の評価が高まる余地は依然として大きいとみているほか、光ファイバー、光ケーブルなどの事業環境も良好と評価している。
■アイネス <9742> 2,062円 (+58円、+2.9%)
アイネス <9742> [東証P]が反発。英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)によるアイネス株の保有割合が7.03%から8.05%に上昇したことが25日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、報告義務発生日は18日。保有目的の項目においては「純投資」としつつ、「持続的な企業価値の向上に必要であると判断した場合には以下の重要提案行為等を行う可能性がある」とも記載している。
■伯東 <7433> 4,555円 (+125円、+2.8%)
伯東 <7433> [東証P]が反発。25日の取引終了後、29年3月期を最終年度とする中期経営計画(26年3月期~)の定量目標を見直したと発表した。売上高は当初計画の2500億円以上から2800億~3000億円(26年3月期は1811億円)、EBITDAは115億円以上から135億~155億円(同78億円)に見直しており、材料視した買いが集まった。26年2月に子会社化したシンガポールとインドを主要拠点とするエレクトロニクス商社のRabyte及びRabyte Edgeの損益寄与やAIデータセンター関連の設備投資活発化に伴う先端半導体パッケージ基板向け製造装置案件の増加などを踏まえた。なお、EBITDAの記載はRabyte及びRabyte Edgeの子会社化でのれん償却費が増えると見込まれることから、今回の修正計画から記載をしている。
■GENDA <9166> 483円 (+8円、+1.7%)
GENDA <9166> [東証G]が反発。同社は26日、新たなクレーンゲーム景品を北米拠点において展開すると発表。これを材料視した買いが株価を押し上げた。「Hello Kitty and Friends MINI FIGURE COLLECTION ~Fruit Party~」のクレーンゲーム景品で、今月より順次、北米拠点のアミューズメント施設で展開を開始しているという。GENDAは日本発のIP(知的財産)を自社のネットワークを通じて北米の消費者に届けていく方針。
■UNEXT <9418> 1,614円 (+23円、+1.5%)
U-NEXT HOLDINGS <9418> [東証P]が反発。25日取引終了後、アニメーション制作事業を展開するGoHands(ゴーハンズ、大阪市淀川区)の株式100%を取得し、子会社化すると発表した。IP関連ビジネスを通じた収益構造の更なる強化を図る上でシナジーが見込めるため。株式取得日は6月1日の予定。今後の展開が期待されたようだ。
■富士電機 <6504> 17,275円 (+175円、+1.0%)
富士電機 <6504> [東証P]が4日続伸。日本経済新聞電子版が26日、「富士電機がデータセンターのサーバー冷却にかかる電力消費を85%削減する新技術を開発した」と報じ、材料視されたようだ。空冷式に比べて冷却効果の高い水冷式の機器で、6月から販売するという。
※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース