2026年5月26日 5時30分
前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
■クオンタムS <2338> 156円 (+50円、+47.2%) ストップ高
クオンタムソリューションズ <2338> [東証S]がストップ高。前週末22日の取引終了後に、AIインフラストラクチャ(AIDC)事業を27年2月期から本格的に推進していくと発表しており、これを好感した買いが流入した。GPU設備、データセンター利用、運営体制及び資金調達などについては、外部資金及び戦略パートナーの活用を前提として検討を進めているとしており、現在、複数の候補先との間で初期的な協議及び情報交換を行っているという。なお、27年2月期業績への影響は精査中としている。また、シンガポールのコンパス・クラウド・テクノロジー社との折半出資会社コンパスクラウドAIジャパンを完全子会社化するとあわせて発表した。AIDC事業を進めるうえでの事業主体として、グループ内で一元管理を行うことが合理的であると判断した。
■日本化 <4092> 4,605円 (+700円、+17.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率5位。日本化学工業 <4092> [東証P]がストップ高。世界的なAIデータセンター新設・増設投資が加速している。そのなか、サーバーに搭載されるAI半導体 の周辺や通信ボード用として積層セラミックコンデンサー(MLCC)に高水準の需要が発生しており、村田製作所 <6981> [東証P]など世界的なサプライヤーが株価を急上昇させたのは周知の通りだ。そして、このMLCC向けチタン酸バリウムを提供しているのが日本化であり、関連有力株として大口の投資マネーが波状的に流れ込んだ。前週21日に野村アセットマネジメントが提出した大量保有報告書で、共同保有の形で日本化の株式5.44%を保有していることが判明、保有目的は証券業務による保有も含まれおり、これが消費貸借契約の絡みであったことから「ショートスクイーズ(踏み上げ)誘発に伴い株価上昇を加速させている可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という見方も出ている。
■テクセンド <429A> 4,690円 (+625円、+15.4%)
東証プライムの上昇率9位。テクセンドフォトマスク <429A> [東証P]が急反騰。野村証券は22日、同社株の目標株価を4000円から5200円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「バイ」を継続した。1-3月期の決算では堅調な外部環境に加え、27年からEUV(極端紫外線)マスク販売が拡大することを確認。27年3月期以降の業績予想を上方修正した。EUVマスクの売り上げ見通しを引き上げたことを背景に(1)中期成長率が11%に高まったこと(2)中国向けの売上構成比が低下したことで競争激化リスクが低下したこと――などを評価している。
■キオクシア <285A> 65,450円 (+8,050円、+14.0%)
キオクシアホールディングス <285A> [東証P]が4日続急騰。前週は週間で1万3000円弱の急騰を演じた。率にしてほぼ3割に達し、時価総額は30兆円台を上回った。日米で同時進行するAI・半導体関連の大相場で株価の居どころを変えているが、同社の場合はモメンタム相場の色彩が強いものの、PER7倍台と株価指標面の割安さが際立っており、依然として水準訂正途上との見方が強いようだ。同社と同業態で比較される米サンディスク <SNDK> のPERは50倍前後であり、これもキオクシアの上値余地をイメージさせた。前週末はサンディスクが4日ぶりに反落し下落率も4%超に達したが、キオクシアがこれに連動することなく強調展開を維持したのは、バリューエーションの優位性が発現した可能性がある。
■武蔵精密 <7220> 6,160円 (+610円、+11.0%)
武蔵精密工業 <7220> [東証P]が3日続急騰。前週20日のエヌビディア <NVDA> の決算発表を受けて株式市場においてAI半導体関連株への選好姿勢が強まった。自動車部品メーカーの武蔵精密はAIデータセンター向けの蓄電装置であるハイブリッドスーパーキャパシター(HSC)の成長性が注目されており、12日の引け後に27年3月期が営業減益となる見通しを示しながらも、株価は頑強ぶりを発揮。14日に上場来高値を更新した。その後は日柄調整の局面となったものの、エヌビディア決算後のAI関連株の物色人気化を背景に同社株においては売り方の買い戻しを誘発する流れとなり、投資マネーの流入も継続。6000円の大台に戻す格好となった。
■ビジョン <9416> 1,099円 (+81円、+8.0%)
ビジョン <9416> [東証P]が急伸。前週末22日の取引終了後に、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を165万株(自己株式を除く発行済み株数の3.26%)、または18億円としており、取得期間は5月25日から8月31日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■エクサWiz <4259> 1,362円 (+95円、+7.5%)
エクサウィザーズ <4259> [東証G]が6日続急伸。前週末22日の取引終了後に、MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]と、AI及び生成AIを活用した業務変革(AX)の推進を目的とした合弁会社を6月1日をメドに設立すると発表しており、好材料視された。新会社「MS&AD AX」は、MS&AD90%、エクサWiz10%出資で設立。MS&ADグループにおける事業会社群を対象に、保険の業務とビジネスモデルを変革するAIエージェントソリューションの企画、構築、実装やAIプロフェッショナル人材の育成を実施し、将来的には損害保険領域を中心とした金融領域におけるサービス開発と事業成長につなげるとしている。
■三井E&S <7003> 4,945円 (+343円、+7.5%)
三井E&S <7003> [東証P]が3日続急伸。25日午後2時、1年ごとのローリング方式で更新する中期経営計画を公表した。29年3月期の受注高を4500億円(26年3月期実績3158億円)、売上高を4400億円(同3531億9600万円)、営業利益を420億円(同376億4100万円)に伸ばす目標を掲げ、評価されたようだ。保守・メンテナンスビジネスとともに、舶用推進システム事業で二元燃料エンジンの開発・周辺機器ビジネスを強化する方針。物流システム事業では米国・アジア地域での需要に対応し、生産能力の拡大を進める。
■安川電 <6506> 7,481円 (+429円、+6.1%)
安川電機 <6506> [東証P]が3日続急伸。前週末22日の取引終了後、36年2月期を最終年度とする長期経営計画(27年2月期~)及び30年2月期を最終年度とする中期経営計画(同)を発表した。中期経営計画は30年2月期の目標として売上高6500億円(26年2月期は5421億2200万円)、営業利益1000億円(同473億700万円)を目指す。長期経営計画では営業利益率20.0%以上(同8.7%)を36年2月期目標に掲げており、これらを評価した買いが集まった。今回の中計では累計2500億円を投じ、フィジカルAI市場の開拓やソリューションコンセプト「i3-Mechatronics」(アイキューブメカトロニクス)のグローバル展開の加速などに取り組む。セグメント別ではモーションコントロールで営業利益520億円(同243億8400万円)、ロボットで営業利益450億円(同204億1800万円)の達成を図る。
■Syns <290A> 1,923円 (+110円、+6.1%)
Synspective <290A> [東証G]が3日続急伸。25日寄り前、自社9機目となる小型SAR(合成開口レーダー)衛星StriX(ストリクス)の軌道投入及びアンテナ展開に成功したと発表しており、材料視した買いが集まった。前週末22日に米ロケット・ラボ社のエレクトロンロケットより打ち上げられた。試験のための通信が正常に機能し、制御可能であることを確認したという。
■カシオ <6952> 1,722.5円 (+98.5円、+6.1%)
カシオ計算機 <6952> [東証P]が3日続急伸。SBI証券は22日、同社株の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に引き上げた。目標株価は1700円から2000円に見直した。決算と中期経営計画を踏まえ同証券では業績予想を増額修正した。27年3月期の連結営業利益予想を250億円から275億円(会社計画260億円)に見直した。時計事業は、リング時計のヒットやCasioの海外での人気などの実勢を鑑みると会社計画はやや保守的な印象とみている。また、新中期経営計画では29年3月期に営業利益350億円が掲げられたが、同証券では中期EPS成長率を年率16%増と予想している。
■三菱ケミG <4188> 1,089.5円 (+62円、+6.0%)
三菱ケミカルグループ <4188> [東証P]が3日続急伸。25日午後1時30分ごろ、子会社の三菱ケミカルが石油化学事業を主体する基礎化学品事業について、2027年度中の分社化実行に向けた検討を始めたと発表しており、材料視した買いが集まった。分社化後は統合・再編を通じて事業の競争力を高め、化学産業の構造転換とグリーン化を牽引することを目指す。石油化学事業を取り巻く経営環境が一段と厳しさを増すなか、業界全体を視野に入れた再編や他社との統合といった改革が不可欠と判断した。
■日本CMK <6958> 726円 (+31円、+4.5%)
日本シイエムケイ <6958> [東証P]が大幅高で3日続伸。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資運用会社fundnote(東京都港区)による株式保有割合が14.92%から16.02%に上昇したことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「投資信託の信託財産の運用のための保有。ただし、受益者の利益を保全するために『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としており、報告義務発生日は5月15日となっている。
■ダイセル <4202> 1,312.5円 (+47.5円、+3.8%)
ダイセル <4202> [東証P]が大幅高で5日続伸。25日、自動車安全部品であるインフレータの設計技術を土台にした高齢者の転倒衝撃を瞬時に緩和する「ウェアラブルエアバッグ」を新規事業として本格始動すると発表しており、好材料視された。今年5月に広島大学病院と転倒骨折リスク低減に向けた共同研究を開始しており、同大学病院の主導により製品の安全性、装着状況、受容性を検証する臨床研究など実用化に向けた取り組みを加速するとしている。
■佐藤商 <8065> 3,205円 (+110円、+3.6%)
佐藤商事 <8065> [東証P]が5日ぶり大幅反発。著名個人投資家の井村俊哉氏が助言するファンドを手掛ける投資運用会社fundnote(ファンドノート、東京都港区)が22日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、佐藤商株を5.16%取得したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す」とした上で、「受益者の利益を保全するために、保有目的を『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としている。報告義務発生日は5月15日。
■アイコム <6820> 3,100円 (+80円、+2.7%)
アイコム <6820> [東証P]が上申。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、米投資運用会社カナメ・キャピタルの株式保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入った。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は5月15日となっている。またアイコムは同日、30年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高430億円(26年3月期369億5900万円)、営業利益43億円(同29億1300万円)を目指すとしたことも好材料視された。公共インフラへの参入や事業提携の加速、M&Aの推進、防衛通信市場への参入などを重点項目として注力する。
■綜研化学 <4972> 3,495円 (+90円、+2.6%)
綜研化学 <4972> [東証S]が反発。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに本拠を置く投資運用会社アクシウム・キャピタルの株式保有割合が14.92%から16.23%に上昇したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「純投資として長期的に保有することを基本方針とするが、さまざまな状況を考慮し事業ポートフォリオの見直し、発行者のガバナンス体制の改善、資本政策の見直し、上場に関する方針などに関する重要提案行為を行う可能性がある」としており、報告義務発生日は5月15日としている。
■チャームケア <6062> 1,267円 (+32円、+2.6%)
チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P]が上伸。25日午後2時ごろ、26年6月期の連結業績予想を修正したと発表した。売上高予想を前回予想の485億8500万円から487億7000万円(前期比4.5%増)、営業利益予想を44億6000万円から51億5000万円(同33.9%増)に引き上げた。同時に期末配当予想は6円増額の23円を見込んでおり、これらを好感した買いが集まった。なお、年間配当予想は43円(前期は34円)となる。介護事業が順調に推移している。また、第3四半期累計連結決算を発表した5月8日時点では契約締結前の不動産売却案件があり、通期業績への影響額を見積もるうえで一定の不確実性が残っていたため、通期計画を据え置いていたものの、このほど契約締結時期と売却時期が内定したことで影響額を一定の確度をもって算出できるようになった。
■旭化成 <3407> 1,770円 (+44円、+2.6%)
旭化成 <3407> [東証P]が3日続伸。SMBC日興証券は22日、同社株の目標株価を2100円から2300円に引き上げた。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続した。26年3月期第4四半期(4Q)決算では、石油化学の大規模な構造改革の発表、AI関連を主因とするエレクトロニクスでの想定以上の利益成長が好印象だったと指摘。ドイツの医薬品開発企業「Aicuris(アイキュリス)」の買収により医薬の成長性も一段と高まったとみている。27年3月期には3期連続で営業最高益を記録すると予想。AI関連、医薬で次世代の牽引役を育てつつ、大規模な構造改革を推進していることを評価している。
■GAテクノ <3491> 1,470円 (+35円、+2.4%)
GA technologies <3491> [東証G]が4日ぶり反発。25日、子会社イタンジがAPAMAN(東京都中央区)と業務提携を開始したと発表しており、好材料視された。これにより全国の1000店舗を超えるアパマンショップ加盟店に対して、イタンジが提供する賃貸仲介の業務支援サービス「ITANDI賃貸仲介」を特別価格で提供するとしており、業績への貢献が期待されている。
■シーイーシー <9692> 1,991円 (+44円、+2.3%)
シーイーシー <9692> [東証P]が上伸。前週末22日の取引終了後に7月中間期連結業績予想について、売上高を328億5000万円から350億円(前年同期比13.5%増)へ、営業利益を38億円から41億円(同18.8%増)へ、純利益を26億円から28億円(同17.4%増)へ上方修正し、中間配当予想を35円から40円(年85円)へ引き上げたことが好感された。企業のDX推進やAI活用推進に伴う旺盛なICT投資意欲を受けて、前期に受注した大型案件をはじめとして全セグメントが押しなべて堅調に推移していることが要因としている。
■片倉 <3001> 2,650円 (+50円、+1.9%)
片倉工業 <3001> [東証S]が続伸。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資顧問会社ゼナーアセットマネジメントの株式保有割合が5.04%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入った。保有目的は「投資を主な目的とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けて、発行者の経営陣との意見交換や、重要提案行為などを行う場合がある」としており、報告義務発生日は5月15日となっている。
■リョー菱HD <167A> 2,756円 (+47円、+1.7%)
リョーサン菱洋ホールディングス <167A> [東証P]が3日続伸。前週末22日取引終了後、AI関連ベンチャーのai&(エーアイ・アンド、横浜市)との間で、日本におけるAI推論ソリューションの普及加速に向けたパートナーシップを締結したと発表した。リョー菱HDが持つハードウェア調達力や構成提案力、エンタープライズ市場での販売ネットワークと、エーアイ・アンドが提供する高性能な推論ソリューションを組み合わせ、国内企業のAI活用を加速させていく。
■スタンレー <6923> 3,548円 (+60円、+1.7%)
スタンレー電気 <6923> [東証P]が3日続伸。前週末22日の取引終了後、30年3月期を最終年度とする中期経営計画(27年3月期~)を発表した。30年3月期の目標として売上高7000億円(26年3月期は5184億5600万円)、営業利益率10%(同8.2%)を掲げており、株価の支援材料となった。自動車事業で南米やインド、中国の攻略を進めるほか、電子事業でバックライトの車載市場への進出などに取り組む。
■Gセキュリ <4417> 3,305円 (+45円、+1.4%)
グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が3日続伸。前週末22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を10万株(自己株式を除く発行済み株数の0.66%)、または2億円としており、取得期間は5月25日から6月30日まで。資本効率の向上を通じて、株主への利益還元を図ることが目的という。
※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
クオンタムソリューションズ <2338> [東証S]がストップ高。前週末22日の取引終了後に、AIインフラストラクチャ(AIDC)事業を27年2月期から本格的に推進していくと発表しており、これを好感した買いが流入した。GPU設備、データセンター利用、運営体制及び資金調達などについては、外部資金及び戦略パートナーの活用を前提として検討を進めているとしており、現在、複数の候補先との間で初期的な協議及び情報交換を行っているという。なお、27年2月期業績への影響は精査中としている。また、シンガポールのコンパス・クラウド・テクノロジー社との折半出資会社コンパスクラウドAIジャパンを完全子会社化するとあわせて発表した。AIDC事業を進めるうえでの事業主体として、グループ内で一元管理を行うことが合理的であると判断した。
■日本化 <4092> 4,605円 (+700円、+17.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率5位。日本化学工業 <4092> [東証P]がストップ高。世界的なAIデータセンター新設・増設投資が加速している。そのなか、サーバーに搭載されるAI半導体 の周辺や通信ボード用として積層セラミックコンデンサー(MLCC)に高水準の需要が発生しており、村田製作所 <6981> [東証P]など世界的なサプライヤーが株価を急上昇させたのは周知の通りだ。そして、このMLCC向けチタン酸バリウムを提供しているのが日本化であり、関連有力株として大口の投資マネーが波状的に流れ込んだ。前週21日に野村アセットマネジメントが提出した大量保有報告書で、共同保有の形で日本化の株式5.44%を保有していることが判明、保有目的は証券業務による保有も含まれおり、これが消費貸借契約の絡みであったことから「ショートスクイーズ(踏み上げ)誘発に伴い株価上昇を加速させている可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という見方も出ている。
■テクセンド <429A> 4,690円 (+625円、+15.4%)
東証プライムの上昇率9位。テクセンドフォトマスク <429A> [東証P]が急反騰。野村証券は22日、同社株の目標株価を4000円から5200円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「バイ」を継続した。1-3月期の決算では堅調な外部環境に加え、27年からEUV(極端紫外線)マスク販売が拡大することを確認。27年3月期以降の業績予想を上方修正した。EUVマスクの売り上げ見通しを引き上げたことを背景に(1)中期成長率が11%に高まったこと(2)中国向けの売上構成比が低下したことで競争激化リスクが低下したこと――などを評価している。
■キオクシア <285A> 65,450円 (+8,050円、+14.0%)
キオクシアホールディングス <285A> [東証P]が4日続急騰。前週は週間で1万3000円弱の急騰を演じた。率にしてほぼ3割に達し、時価総額は30兆円台を上回った。日米で同時進行するAI・半導体関連の大相場で株価の居どころを変えているが、同社の場合はモメンタム相場の色彩が強いものの、PER7倍台と株価指標面の割安さが際立っており、依然として水準訂正途上との見方が強いようだ。同社と同業態で比較される米サンディスク <SNDK> のPERは50倍前後であり、これもキオクシアの上値余地をイメージさせた。前週末はサンディスクが4日ぶりに反落し下落率も4%超に達したが、キオクシアがこれに連動することなく強調展開を維持したのは、バリューエーションの優位性が発現した可能性がある。
■武蔵精密 <7220> 6,160円 (+610円、+11.0%)
武蔵精密工業 <7220> [東証P]が3日続急騰。前週20日のエヌビディア <NVDA> の決算発表を受けて株式市場においてAI半導体関連株への選好姿勢が強まった。自動車部品メーカーの武蔵精密はAIデータセンター向けの蓄電装置であるハイブリッドスーパーキャパシター(HSC)の成長性が注目されており、12日の引け後に27年3月期が営業減益となる見通しを示しながらも、株価は頑強ぶりを発揮。14日に上場来高値を更新した。その後は日柄調整の局面となったものの、エヌビディア決算後のAI関連株の物色人気化を背景に同社株においては売り方の買い戻しを誘発する流れとなり、投資マネーの流入も継続。6000円の大台に戻す格好となった。
■ビジョン <9416> 1,099円 (+81円、+8.0%)
ビジョン <9416> [東証P]が急伸。前週末22日の取引終了後に、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を165万株(自己株式を除く発行済み株数の3.26%)、または18億円としており、取得期間は5月25日から8月31日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■エクサWiz <4259> 1,362円 (+95円、+7.5%)
エクサウィザーズ <4259> [東証G]が6日続急伸。前週末22日の取引終了後に、MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]と、AI及び生成AIを活用した業務変革(AX)の推進を目的とした合弁会社を6月1日をメドに設立すると発表しており、好材料視された。新会社「MS&AD AX」は、MS&AD90%、エクサWiz10%出資で設立。MS&ADグループにおける事業会社群を対象に、保険の業務とビジネスモデルを変革するAIエージェントソリューションの企画、構築、実装やAIプロフェッショナル人材の育成を実施し、将来的には損害保険領域を中心とした金融領域におけるサービス開発と事業成長につなげるとしている。
■三井E&S <7003> 4,945円 (+343円、+7.5%)
三井E&S <7003> [東証P]が3日続急伸。25日午後2時、1年ごとのローリング方式で更新する中期経営計画を公表した。29年3月期の受注高を4500億円(26年3月期実績3158億円)、売上高を4400億円(同3531億9600万円)、営業利益を420億円(同376億4100万円)に伸ばす目標を掲げ、評価されたようだ。保守・メンテナンスビジネスとともに、舶用推進システム事業で二元燃料エンジンの開発・周辺機器ビジネスを強化する方針。物流システム事業では米国・アジア地域での需要に対応し、生産能力の拡大を進める。
■安川電 <6506> 7,481円 (+429円、+6.1%)
安川電機 <6506> [東証P]が3日続急伸。前週末22日の取引終了後、36年2月期を最終年度とする長期経営計画(27年2月期~)及び30年2月期を最終年度とする中期経営計画(同)を発表した。中期経営計画は30年2月期の目標として売上高6500億円(26年2月期は5421億2200万円)、営業利益1000億円(同473億700万円)を目指す。長期経営計画では営業利益率20.0%以上(同8.7%)を36年2月期目標に掲げており、これらを評価した買いが集まった。今回の中計では累計2500億円を投じ、フィジカルAI市場の開拓やソリューションコンセプト「i3-Mechatronics」(アイキューブメカトロニクス)のグローバル展開の加速などに取り組む。セグメント別ではモーションコントロールで営業利益520億円(同243億8400万円)、ロボットで営業利益450億円(同204億1800万円)の達成を図る。
■Syns <290A> 1,923円 (+110円、+6.1%)
Synspective <290A> [東証G]が3日続急伸。25日寄り前、自社9機目となる小型SAR(合成開口レーダー)衛星StriX(ストリクス)の軌道投入及びアンテナ展開に成功したと発表しており、材料視した買いが集まった。前週末22日に米ロケット・ラボ社のエレクトロンロケットより打ち上げられた。試験のための通信が正常に機能し、制御可能であることを確認したという。
■カシオ <6952> 1,722.5円 (+98.5円、+6.1%)
カシオ計算機 <6952> [東証P]が3日続急伸。SBI証券は22日、同社株の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に引き上げた。目標株価は1700円から2000円に見直した。決算と中期経営計画を踏まえ同証券では業績予想を増額修正した。27年3月期の連結営業利益予想を250億円から275億円(会社計画260億円)に見直した。時計事業は、リング時計のヒットやCasioの海外での人気などの実勢を鑑みると会社計画はやや保守的な印象とみている。また、新中期経営計画では29年3月期に営業利益350億円が掲げられたが、同証券では中期EPS成長率を年率16%増と予想している。
■三菱ケミG <4188> 1,089.5円 (+62円、+6.0%)
三菱ケミカルグループ <4188> [東証P]が3日続急伸。25日午後1時30分ごろ、子会社の三菱ケミカルが石油化学事業を主体する基礎化学品事業について、2027年度中の分社化実行に向けた検討を始めたと発表しており、材料視した買いが集まった。分社化後は統合・再編を通じて事業の競争力を高め、化学産業の構造転換とグリーン化を牽引することを目指す。石油化学事業を取り巻く経営環境が一段と厳しさを増すなか、業界全体を視野に入れた再編や他社との統合といった改革が不可欠と判断した。
■日本CMK <6958> 726円 (+31円、+4.5%)
日本シイエムケイ <6958> [東証P]が大幅高で3日続伸。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資運用会社fundnote(東京都港区)による株式保有割合が14.92%から16.02%に上昇したことが判明したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「投資信託の信託財産の運用のための保有。ただし、受益者の利益を保全するために『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としており、報告義務発生日は5月15日となっている。
■ダイセル <4202> 1,312.5円 (+47.5円、+3.8%)
ダイセル <4202> [東証P]が大幅高で5日続伸。25日、自動車安全部品であるインフレータの設計技術を土台にした高齢者の転倒衝撃を瞬時に緩和する「ウェアラブルエアバッグ」を新規事業として本格始動すると発表しており、好材料視された。今年5月に広島大学病院と転倒骨折リスク低減に向けた共同研究を開始しており、同大学病院の主導により製品の安全性、装着状況、受容性を検証する臨床研究など実用化に向けた取り組みを加速するとしている。
■佐藤商 <8065> 3,205円 (+110円、+3.6%)
佐藤商事 <8065> [東証P]が5日ぶり大幅反発。著名個人投資家の井村俊哉氏が助言するファンドを手掛ける投資運用会社fundnote(ファンドノート、東京都港区)が22日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、佐藤商株を5.16%取得したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す」とした上で、「受益者の利益を保全するために、保有目的を『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」としている。報告義務発生日は5月15日。
■アイコム <6820> 3,100円 (+80円、+2.7%)
アイコム <6820> [東証P]が上申。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、米投資運用会社カナメ・キャピタルの株式保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入った。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は5月15日となっている。またアイコムは同日、30年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高430億円(26年3月期369億5900万円)、営業利益43億円(同29億1300万円)を目指すとしたことも好材料視された。公共インフラへの参入や事業提携の加速、M&Aの推進、防衛通信市場への参入などを重点項目として注力する。
■綜研化学 <4972> 3,495円 (+90円、+2.6%)
綜研化学 <4972> [東証S]が反発。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに本拠を置く投資運用会社アクシウム・キャピタルの株式保有割合が14.92%から16.23%に上昇したことを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「純投資として長期的に保有することを基本方針とするが、さまざまな状況を考慮し事業ポートフォリオの見直し、発行者のガバナンス体制の改善、資本政策の見直し、上場に関する方針などに関する重要提案行為を行う可能性がある」としており、報告義務発生日は5月15日としている。
■チャームケア <6062> 1,267円 (+32円、+2.6%)
チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P]が上伸。25日午後2時ごろ、26年6月期の連結業績予想を修正したと発表した。売上高予想を前回予想の485億8500万円から487億7000万円(前期比4.5%増)、営業利益予想を44億6000万円から51億5000万円(同33.9%増)に引き上げた。同時に期末配当予想は6円増額の23円を見込んでおり、これらを好感した買いが集まった。なお、年間配当予想は43円(前期は34円)となる。介護事業が順調に推移している。また、第3四半期累計連結決算を発表した5月8日時点では契約締結前の不動産売却案件があり、通期業績への影響額を見積もるうえで一定の不確実性が残っていたため、通期計画を据え置いていたものの、このほど契約締結時期と売却時期が内定したことで影響額を一定の確度をもって算出できるようになった。
■旭化成 <3407> 1,770円 (+44円、+2.6%)
旭化成 <3407> [東証P]が3日続伸。SMBC日興証券は22日、同社株の目標株価を2100円から2300円に引き上げた。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続した。26年3月期第4四半期(4Q)決算では、石油化学の大規模な構造改革の発表、AI関連を主因とするエレクトロニクスでの想定以上の利益成長が好印象だったと指摘。ドイツの医薬品開発企業「Aicuris(アイキュリス)」の買収により医薬の成長性も一段と高まったとみている。27年3月期には3期連続で営業最高益を記録すると予想。AI関連、医薬で次世代の牽引役を育てつつ、大規模な構造改革を推進していることを評価している。
■GAテクノ <3491> 1,470円 (+35円、+2.4%)
GA technologies <3491> [東証G]が4日ぶり反発。25日、子会社イタンジがAPAMAN(東京都中央区)と業務提携を開始したと発表しており、好材料視された。これにより全国の1000店舗を超えるアパマンショップ加盟店に対して、イタンジが提供する賃貸仲介の業務支援サービス「ITANDI賃貸仲介」を特別価格で提供するとしており、業績への貢献が期待されている。
■シーイーシー <9692> 1,991円 (+44円、+2.3%)
シーイーシー <9692> [東証P]が上伸。前週末22日の取引終了後に7月中間期連結業績予想について、売上高を328億5000万円から350億円(前年同期比13.5%増)へ、営業利益を38億円から41億円(同18.8%増)へ、純利益を26億円から28億円(同17.4%増)へ上方修正し、中間配当予想を35円から40円(年85円)へ引き上げたことが好感された。企業のDX推進やAI活用推進に伴う旺盛なICT投資意欲を受けて、前期に受注した大型案件をはじめとして全セグメントが押しなべて堅調に推移していることが要因としている。
■片倉 <3001> 2,650円 (+50円、+1.9%)
片倉工業 <3001> [東証S]が続伸。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資顧問会社ゼナーアセットマネジメントの株式保有割合が5.04%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入った。保有目的は「投資を主な目的とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けて、発行者の経営陣との意見交換や、重要提案行為などを行う場合がある」としており、報告義務発生日は5月15日となっている。
■リョー菱HD <167A> 2,756円 (+47円、+1.7%)
リョーサン菱洋ホールディングス <167A> [東証P]が3日続伸。前週末22日取引終了後、AI関連ベンチャーのai&(エーアイ・アンド、横浜市)との間で、日本におけるAI推論ソリューションの普及加速に向けたパートナーシップを締結したと発表した。リョー菱HDが持つハードウェア調達力や構成提案力、エンタープライズ市場での販売ネットワークと、エーアイ・アンドが提供する高性能な推論ソリューションを組み合わせ、国内企業のAI活用を加速させていく。
■スタンレー <6923> 3,548円 (+60円、+1.7%)
スタンレー電気 <6923> [東証P]が3日続伸。前週末22日の取引終了後、30年3月期を最終年度とする中期経営計画(27年3月期~)を発表した。30年3月期の目標として売上高7000億円(26年3月期は5184億5600万円)、営業利益率10%(同8.2%)を掲げており、株価の支援材料となった。自動車事業で南米やインド、中国の攻略を進めるほか、電子事業でバックライトの車載市場への進出などに取り組む。
■Gセキュリ <4417> 3,305円 (+45円、+1.4%)
グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が3日続伸。前週末22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を10万株(自己株式を除く発行済み株数の0.66%)、または2億円としており、取得期間は5月25日から6月30日まで。資本効率の向上を通じて、株主への利益還元を図ることが目的という。
※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース