2026年3月17日 21時28分
投資家、中東紛争と信用不安で弱気モードへ
米大手銀のグローバル・ファンドマネジャー調査によると、イラン情勢やプライベートクレジットへの懸念を背景に、ここ数カ月の過熱した強気相場への心理は後退し、投資家は弱気に転じている。ただし、株式のエクスポージャーにおいては投げ売りまでは見られていない。
同銀のストラテジストは、成長見通しへの楽観が急低下し、現金比率が差し引きで4.2%に上昇したことで、逆張りの売りシグナルは解消されたと指摘。投資家は、原油が100ドル超で売り、ドル指数が100超で売り、米30年債利回りは5%で買い(利回り低下)、S&P500は6600で買いといったスタンスを取るほど弱気になっているという。
ただし、ポジショニングの指標は依然として過去の大底時に見られたような極端な弱気水準には程遠く、当時は株式やクレジットの良好なエントリーポイントとなっていたとも指摘している。
世界の成長見通しへの楽観度合は、回答の差し引きで7%へと前月の39%から急低下。一方、インフレ期待は45%へと前回調査の9%から急上昇した。利下げ期待は2023年2月以来の低水準に落ち込んだが、ハードランディングの確率は依然5%に留まっており、ノーランディングが46%、ソフトランディングが44%となっている。
また、ブームからスタグフレーション型トレードへのローテーション(銀行株から生活必需品株へ)が一部で見られる一方、ドルのショートカバーは限定的。コモディティは2022年4月以来の高いロング(差し引き34%)が維持され、株式も前回の48%からは低下したものの、37%のオーバーウェートと依然高水準で推移している。
新興国株は2021年2月以来の高いオーバーウェートで差し引き53%、日本株も2024年5月以来の高水準である14%。一方、医薬品、銀行、資本財へのエクスポージャーは高いままで、一般消費財は2022年12月以来のアンダーウェートとなっている。
最大のテールリスクは地政学で差し引き37%、インフレが23%、プライベートクレジットは16%、AIバブル10%となっている。
また、63%がシステミックな信用イベントの最も可能性の高い発生源としてプライベートエクイティおよびクレジットを挙げている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
同銀のストラテジストは、成長見通しへの楽観が急低下し、現金比率が差し引きで4.2%に上昇したことで、逆張りの売りシグナルは解消されたと指摘。投資家は、原油が100ドル超で売り、ドル指数が100超で売り、米30年債利回りは5%で買い(利回り低下)、S&P500は6600で買いといったスタンスを取るほど弱気になっているという。
ただし、ポジショニングの指標は依然として過去の大底時に見られたような極端な弱気水準には程遠く、当時は株式やクレジットの良好なエントリーポイントとなっていたとも指摘している。
世界の成長見通しへの楽観度合は、回答の差し引きで7%へと前月の39%から急低下。一方、インフレ期待は45%へと前回調査の9%から急上昇した。利下げ期待は2023年2月以来の低水準に落ち込んだが、ハードランディングの確率は依然5%に留まっており、ノーランディングが46%、ソフトランディングが44%となっている。
また、ブームからスタグフレーション型トレードへのローテーション(銀行株から生活必需品株へ)が一部で見られる一方、ドルのショートカバーは限定的。コモディティは2022年4月以来の高いロング(差し引き34%)が維持され、株式も前回の48%からは低下したものの、37%のオーバーウェートと依然高水準で推移している。
新興国株は2021年2月以来の高いオーバーウェートで差し引き53%、日本株も2024年5月以来の高水準である14%。一方、医薬品、銀行、資本財へのエクスポージャーは高いままで、一般消費財は2022年12月以来のアンダーウェートとなっている。
最大のテールリスクは地政学で差し引き37%、インフレが23%、プライベートクレジットは16%、AIバブル10%となっている。
また、63%がシステミックな信用イベントの最も可能性の高い発生源としてプライベートエクイティおよびクレジットを挙げている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース