2026年1月11日 9時15分
【杉村富生の短期相場観測】 ─レアアースの確保が日本の命運を左右する!
「レアアースの確保が日本の命運を左右する!」
●中国の威圧に負けるな!早期の解散・総選挙を!
ラジオNIKKEIの長寿番組「ザ・マネー」のMC(メイン・キャスター)を30年超にわたって務めさせていただいている。正月初めにはスタジオのあるビルの1階の金比羅宮に参拝し、金運のお札を新しいものと取り替え、御酒を頂戴し、おみくじを引くのが恒例行事だ。お金にかかわる業界の人達が大発会(仕事始め)には大勢訪れる。
なにしろ、金運の神様である。巨大ビルのオーナーだ。こせこせしていない。立派なお札は1500円、お酒、おみくじは100円と良心的なのがよい。2025年は「大吉」、今年は「末吉」だった。昨年の株式市場は日経平均株価が4月7日の3万0792円(ザラバベース)を安値に、11月4日には5万2636円の史上最高値まで急騰した。今年はどうか。
あくまでも筆者が引いたおみくじである。参考までに。その内容は「このクジ運の人はやっとの思いで“仕合わせ”をつかみかけている、一に辛抱、二に辛抱、近く思わぬ幸福が舞い込む運勢なり」と記されている。昨年4~11月相場と違って、今年は我慢が必要ということだろう。まあ、株式市場には「辛抱する木(気)にカネが成る」との格言がある。
さて、年初以来の日経平均株価は大発会(5日)が1493円高、6日が685円高、7日が556円安、8日が844円安と乱高下を繰り返している。ボラティリティ(株価変動率)の高さは通常、強弱感の対立と説明されるが、5~6日の急騰劇は売り方(ショート筋)の買い戻し、およびドテン先物買いが主因だろう。
年末年始の長い休み期間中の突発事態(為替介入、アメリカ軍のベネズエラ侵攻など)に備え、機関投資家の多くがヘッジポジションを構築していた、と思う。個人投資家だって、「日経平均株価の5万2000円は当分ない」とオプション(コール)を売っていたらしい。瞬間、“飛び”だ。損失を抑えるために、一転して先物を買う。
●個別物色機運は極めて旺盛だぞ!
ただし、インデックス(日経平均株価、TOPIX)の動きとは別に、個別物色機運は極めて旺盛だ。実際、7日の日経平均株価は556円安だったが、東証プライム市場の値上がり銘柄数(885)は値下がり銘柄数(666)よりも多かった。要するに、インデックスの激しい値動きに振り回されてはいけない、ということ。
物色面ではレアアース(希土類)関連セクターが本命だ。中国の威圧的な外交、通商政策は敵対する政権(高市早苗首相)つぶしを狙っている。彼らの対日行動はエスカレートする。2010~2012年がそうだったじゃないか。レアアースの輸出禁止だけではない。日本製品の通関手続きを意図的に遅らせている。食品など賞味期限を過ぎてしまうぞ。
中国政府は高市政権の支持率低下をもくろむ。そのための数々の施策だ。日本国内にその動きに呼応する勢力が存在する。いわゆる、世論の分断である。それを避けるには衆議院の解散・総選挙を断行し、日本は一丸となって国難に対処する姿勢を彼らに示す必要があろう。逆に考えると、株価が一段高になるには解散・総選挙が不可欠である。
さて、レアアースの調達には(1)アメリカ、オーストラリアの海外鉱山に頼る、(2)電子機器を回収し、希少金属を得る( 都市鉱山)、(3)日本近海(南鳥島沖)の深海(水深6000メートル)での採取……などの方法がある。トランプ米政権はリチウム・アメリカズ<LAC>に出資し、鉱山開発を支援するなど、レアアースの確保を急いでいる。
双日 <2768> [東証P]はオーストラリア企業と提携、レアアースの輸入業務を行っている。都市鉱山ではアサカ理研 <5724> [東証S]、エンビプロ・ホールディングス <5698> [東証S]、AREホールディングス <5857> [東証P]、リネットジャパングループ <3556> [東証G]、アルコニックス <3036> [東証P]などをピックアップできる。
深海での採取には「コストがかかりすぎる」との声が出ているようだが、そんなことを言っている場合ではない。現状は採算を度外視してでも採掘に向けての道筋を切り開くべき局面である。この関連ではやはり、三井海洋開発 <6269> [東証P]、東洋エンジニアリング <6330> [東証P]、三井E&S <7003> [東証P]が本命だろう。
このほか、荏原製作所 <6361> [東証P]、古河機械金属 <5715> [東証P]などが技術的に貢献できる。荏原はポンプのトップ企業だ。深海のレアアースは泥と一緒に吸い上げられる。それを分離する必要がある。このセクターの株価は利食いに押される場面があろう。しかし、日本は総力を結集、レアアースの調達を最優先する必要がある。
2026年1月9日 記
株探ニュース
●中国の威圧に負けるな!早期の解散・総選挙を!
ラジオNIKKEIの長寿番組「ザ・マネー」のMC(メイン・キャスター)を30年超にわたって務めさせていただいている。正月初めにはスタジオのあるビルの1階の金比羅宮に参拝し、金運のお札を新しいものと取り替え、御酒を頂戴し、おみくじを引くのが恒例行事だ。お金にかかわる業界の人達が大発会(仕事始め)には大勢訪れる。
なにしろ、金運の神様である。巨大ビルのオーナーだ。こせこせしていない。立派なお札は1500円、お酒、おみくじは100円と良心的なのがよい。2025年は「大吉」、今年は「末吉」だった。昨年の株式市場は日経平均株価が4月7日の3万0792円(ザラバベース)を安値に、11月4日には5万2636円の史上最高値まで急騰した。今年はどうか。
あくまでも筆者が引いたおみくじである。参考までに。その内容は「このクジ運の人はやっとの思いで“仕合わせ”をつかみかけている、一に辛抱、二に辛抱、近く思わぬ幸福が舞い込む運勢なり」と記されている。昨年4~11月相場と違って、今年は我慢が必要ということだろう。まあ、株式市場には「辛抱する木(気)にカネが成る」との格言がある。
さて、年初以来の日経平均株価は大発会(5日)が1493円高、6日が685円高、7日が556円安、8日が844円安と乱高下を繰り返している。ボラティリティ(株価変動率)の高さは通常、強弱感の対立と説明されるが、5~6日の急騰劇は売り方(ショート筋)の買い戻し、およびドテン先物買いが主因だろう。
年末年始の長い休み期間中の突発事態(為替介入、アメリカ軍のベネズエラ侵攻など)に備え、機関投資家の多くがヘッジポジションを構築していた、と思う。個人投資家だって、「日経平均株価の5万2000円は当分ない」とオプション(コール)を売っていたらしい。瞬間、“飛び”だ。損失を抑えるために、一転して先物を買う。
●個別物色機運は極めて旺盛だぞ!
ただし、インデックス(日経平均株価、TOPIX)の動きとは別に、個別物色機運は極めて旺盛だ。実際、7日の日経平均株価は556円安だったが、東証プライム市場の値上がり銘柄数(885)は値下がり銘柄数(666)よりも多かった。要するに、インデックスの激しい値動きに振り回されてはいけない、ということ。
物色面ではレアアース(希土類)関連セクターが本命だ。中国の威圧的な外交、通商政策は敵対する政権(高市早苗首相)つぶしを狙っている。彼らの対日行動はエスカレートする。2010~2012年がそうだったじゃないか。レアアースの輸出禁止だけではない。日本製品の通関手続きを意図的に遅らせている。食品など賞味期限を過ぎてしまうぞ。
中国政府は高市政権の支持率低下をもくろむ。そのための数々の施策だ。日本国内にその動きに呼応する勢力が存在する。いわゆる、世論の分断である。それを避けるには衆議院の解散・総選挙を断行し、日本は一丸となって国難に対処する姿勢を彼らに示す必要があろう。逆に考えると、株価が一段高になるには解散・総選挙が不可欠である。
さて、レアアースの調達には(1)アメリカ、オーストラリアの海外鉱山に頼る、(2)電子機器を回収し、希少金属を得る( 都市鉱山)、(3)日本近海(南鳥島沖)の深海(水深6000メートル)での採取……などの方法がある。トランプ米政権はリチウム・アメリカズ<LAC>に出資し、鉱山開発を支援するなど、レアアースの確保を急いでいる。
双日 <2768> [東証P]はオーストラリア企業と提携、レアアースの輸入業務を行っている。都市鉱山ではアサカ理研 <5724> [東証S]、エンビプロ・ホールディングス <5698> [東証S]、AREホールディングス <5857> [東証P]、リネットジャパングループ <3556> [東証G]、アルコニックス <3036> [東証P]などをピックアップできる。
深海での採取には「コストがかかりすぎる」との声が出ているようだが、そんなことを言っている場合ではない。現状は採算を度外視してでも採掘に向けての道筋を切り開くべき局面である。この関連ではやはり、三井海洋開発 <6269> [東証P]、東洋エンジニアリング <6330> [東証P]、三井E&S <7003> [東証P]が本命だろう。
このほか、荏原製作所 <6361> [東証P]、古河機械金属 <5715> [東証P]などが技術的に貢献できる。荏原はポンプのトップ企業だ。深海のレアアースは泥と一緒に吸い上げられる。それを分離する必要がある。このセクターの株価は利食いに押される場面があろう。しかし、日本は総力を結集、レアアースの調達を最優先する必要がある。
2026年1月9日 記
株探ニュース